イベントカレンダー

ベルギービールの全て

日時 2004年4月27日(火)18:30~
場所 クラブ・シーボニア

0427-biere今年度初のイベントである、「ベルギービールの全て」が、4月27日(火)18h30から パリクラブの年次総会に引き続き、クラブ・シーボニアで開催され ました。  関東地方は午後から激しい雨風に見舞われ、生憎の天気となりました。 流石バッカス達、風雨をモノともせず60名が定刻までに会場に詰め掛け、早くも熱気 に包まれました。 イベントのプロモーターである佐藤幸彦氏は開場1時間前から姿を見せ、イベントの準備に余念がありませんでした。

講師のベルギー・フランダース政府企業誘致局のJan De Bock氏は、鬚モジャの大男を想像しておりましたが、なんと日本人並に小躯な若い紳士でありました。 流暢な日本語で、400種類の中から選んだ5種類 のビールについて、説明を始めました。 種類によって各々固有のグラスがあり、ベルギーの人達のビールへのこだわりを垣間見ることが出来ました。 各々の グラスにビールが注がれる度に、聴衆は喉を鳴らし、食い入るように見つめておりました。  講師は皆の熱っぽい視線を感じたのか、お腹の虫の鳴き声が聞こ えたのか、早々に説明を切り上げ、試飲会に入りました  

ピルゼン風のビールに馴染んでいた我々にとり、多彩なベルギービールの風味は、まさに驚きでした。チェリ”風味のベルビュー・クリークなど、こん なビールがあったのか、と新発見を致しました。 クラブのサービスも肌理細かく、お蔭で楽しいビールの夕べが演出されました。気がつくと、早くも3時間が 経過しておりました。運よく雨風も止み、上機嫌な参加者達、それぞれビールの新知識を頭に一杯詰め込みながら、帰宅の途に着きました。クラブの手配を一手 に引き受けて下さった関本会長代行、裏方に徹して戴いた秋山常任理事とCCIFJの吉田さんに感謝申し上げます。

酒蔵見学

日時 2004年2月21日(土)
場所 埼玉県久喜 寒梅酒造

2月21日土曜日午後2時半、埼玉県久喜の駅前に三々五々と集まって来た参加者達は、秋山理事の掲げるトリコロールに先導され、創業180年の伝統を誇る寒梅酒造に向いました。

一行20名は、酒蔵5代目を継ぐ鈴木社長と星野杜氏に迎えられました。冒頭関本会長代行から、永年にわたる寒梅酒造のパリクラブへの協力について謝 意が述べられました。 次いで参加者は酒造米や麹の見本を手に、酒造りの面白さや難しさについて、プロのお話にジックリと耳を傾けました。

秋山理事と当クラブの会員佐藤三喜さんの名通訳のお陰で、質議応答が活発に行なわれました。 酒蔵見学に先立ち利き酒が行なわれました。 冬期限定の生酒、樽酒、大吟醸酒、古酒など、個性豊かなお酒が提供されました。

新任の日仏会館フランス学長Sabban夫人は、ご主人とお揃いで参加されておられましたが、学者らしく熱心にメモをとっておられるお姿が印象的でした。実地見学の最中にも、参加者からの質問は絶えることがありませんでした。

第二部は社長、杜氏を交えての楽しい会食でした。 近くのお料理屋さんのお座敷に陣取った一行ですが、ここでも利き酒が続いたのです。 そして一人一人洩れなく、感想が述べられました。

星野杜氏から酒造りの最中に歌う数え歌が披露されました。 流石の名通訳、秋山、佐藤のご両人も翻訳不能、とお手上げ状態でした。 一行は銘々お気に入りのお酒を抱えながら、上機嫌で久喜を後にしました。

パリクラブ創立十周年に当る2003年度最後を飾るイベントに相応しく、誠に楽しく有意義な見学会となりました。 2004年度も多彩なイベントを企画致したいと思っております。 皆様からの積極的なご提案を、お待ち申し上げております。

焼酎って何? Salon de novembre

日時 2003年11月11日(火)
講師 横浜焼酎委員会 井出 氏

1111-shochu-111月11日(火曜日)、終日雨に祟られた肌寒い日でした。 果たして何名の方々が出席されるだろうか心配でした。 今回のイベント「焼酎」については、企画 段階で悲観論、楽観論が入り乱れました。 フランスの方々が興味を示すだろうか。 焼酎って安酒のイメージ。 ガード下の赤提灯ならともかく、ヨーロッパ 料理のポールスターで開催するのはどうか、等々。 受け付け開始の30分前、何と池上会長が真っ先に会場に姿を現しました。 何故かフト土俵に上がる高見 盛関の姿を連想しました。 並々ならぬ気合いを感じました。 続いて会計担当の秋山理事、今回のイベントの立て役者、マニグリエ理事が緊張の面持ちで次々 に現れました。 受付が開始されるや、続々と参加者が到着されました。 イベント開始の19時には、何と58名全員が勢揃いしたのです。

満員御礼にイベントの責任者、芝辻理事の顔に笑みがこぼれました。 講師を務める横浜焼酎委員会の井出さん、酒焼けしたご年輩の方だと勝手に想像し ておりました。 何とニートでハンサムな若い紳士だったのです。 第一線でお仕事に励む傍ら、ある時からぞっこん惚れ込んだ焼酎にドップリとはまり込んで おられる方でした。 その解説はまことに判りやすく、焼酎への興味を嫌が上にも高めて戴けたようでした。 マニグリエ理事も事前に焼酎の勉強を相当にされ たようでした。 フランス語の通訳は淀みなく、見事なものでした。 10名程のフランス人参加者達も、皆時おり深く頷き乍ら、熱心に聞き入っておりまし た。 レクチャーが終わり、いよいよ今夜のメインイベント、試飲会が開始されました。 

1111-shochu-2セットアップは完璧でした。 テーブルが6ケ所、程よく配置されておりました。 それぞれが焼酎の産地、沖縄/奄美大島、鹿児島、宮崎、熊本、大分、長崎の テーブルに割り当てられておりました。 各々の産地別に数種類ずつ焼酎が置かれ、各瓶には整理番号が貼られておりました。 資料を参照すれば、たちどころ に産地、原料、酒造元、銘柄、コメントを見ることが出来ました。 58名の日仏の参加者達は、これが沖縄の古酒か、これが麦焼酎か、と各産地を渡り歩くに つれ互いに言葉のハンデイーも忘れ、饒舌になりました。 黒糖の焼酎がうまい、いや麦焼酎が飲みやすい、とワイワイガヤガヤ、時の経つのも忘れておりまし た。 気が付くと既に時計の針は10時を廻っておりました。 飲み残しの焼酎は希望者が銘々大切に抱え、互いに別れを惜しみつつ会場を去って行きました。  空になった会場には、焼酎特有の香りが一面に漂っておりました。 ポールスターの明日のご商売に差し障りないだろうか、そんなことを考えながら会場を後 にしました。

公邸Rendez-vous開かる

日時 2003年10月10日(金)
場所 フランス大使公邸

1010-kotei-110月10日金曜日は快晴の朝を迎えたが、午後からは曇り空に変わってしまった。 それでも気候は暑くも寒くもなく、心地よい夕暮れを迎えていた。 フランスの3色旗とEU旗が翻るフランス大使公邸は静まり返っていた。

午後6時を過ぎた頃、恒例の夜会に三々五々と集まって来る招待客の出現で、公邸は俄に華やいでいった。 スラリとした大使夫人のお姿を早くからサロンで見ることが出来た。 流石立派なホステス振りである。 ウエルカムシャンペーンは喉に心地よく、130人の招待客は上機嫌で開宴の午後7時を迎えたの である。 

1010-kotei-2冒頭、ベルナール・ド・モンフェラン大使はパリクラブ創立10周年記念にあたり、クラブ創設の背景からその後の活動状況まで詳しく言及され、暖かいお祝の言 葉を述べられた。 続いて池上パリクラブ会長から大使への答辞が述べられた。 謙虚なうちにもことパリクラブの活動については、並々ならぬ自信に満ち溢れ ていた。 これをパリクラブ理事の太田垣夫人が流暢にフランス語に通訳をした。 そして在日フランス商工会議所のオスタン名誉会頭の乾杯で、楽しい夜会の 第二部が開かれた。

突如拍子木と鐘、太鼓の音が鳴り響き、江戸里神楽の名人、松本源之助師匠一行6名が会場に現れた。 世界を股にかけ各地で日本の伝統芸能を紹介して 来たこの77才の名人、その飄々とした姿を現しただけで会場は、途端に祭りの雰囲気に包まれたから不思議である。 獅子舞、一人二役のおかめひょっとこ、 大黒様が次々と現れた。 松本名人は遂には大使と大使夫人を連れ出し、一座に加えてしまったのである。 鉢巻きに法被姿のお二人、拍子木と鐘を神妙に鳴ら しておられた。 そして最後に獅子の口からTous mes voeux!の巻き紙が出て来てお開きとなった。

1010-kotei-3すっかり日本の祭り気分に浸った招待客、お隣りのビュッフェ会場に入り驚いた。 そこには皆が大好きなフランスがあった。 生牡蠣をはじめ美味しそうなカンパーニュ風のご馳走がズラリと並んでいた。 そしてそれからは何時果てることもない楽しい祝宴の時が刻まれて行った。

大使ご夫妻、パリクラブ10周年をかくも楽しく祝って戴き、本当に有難うございます。

鏡獅子

日時 2003年9月21日(日)
場所 国立大劇場

0921-shishi-19月21日(日)国立大劇場において、藤間流2年に1度の藤彩会が華やかに開催されました。 午前中から午後にかけ、若いお弟子さん達の初々しい舞踊が披露 されました。 プログラムは段々と進み、舞台は円熟味を増して行きました。 そして17時30分、待ちに待った古木睦美さんこと、藤間藤藍さんが自ら野心的挑戦、と表現した長唄「鏡獅子」の幕が開きました。 正面壇上に21名の楽士が整然と並び、思わず襟を正しました。 一瞬の静寂を破り太鼓の音が会場に 鳴り響きました。

古木さんは当クラブの理事。 ご職業は弁護士で知的財産権のご専門。 超多忙なお仕事のかたわら、2年間にわたりこの難しい演目に備え、お稽古積ん で来られたのでした。 ご本人は謙遜され、前シテの弥生はともかく、後シテの獅子の精はあまり期待しないで下さい、と言われておりました。

0921-shishi-2重い衣装を身に付け、躍動する獅子の動きを舞台中ところ狭しと演じました。 その激しい動きに圧倒されました。 日頃にこやかな古木さんの何処にこの様なバ イタリテイーが潜んでいたのでしょうか。 50分の舞台に幕が降り始めるや、満員の客席から大きな拍手が沸き起こりました。

我々は興奮さめやらず、夢遊病者のような足取りで楽屋に向いました。 多くの友人達に囲まれた古木さんの姿がありました。 激しい舞台の直後、古木 さんは大きな息づかいをしながらも、大作を演じ切った満足感が前身に漲っておりました。 獅子のメークを通し、日頃のにこやかな古木さんがありました。  思わずエライヤッチャー、と口ざすんでしまいました。

柴又散策

日時 2003年9月20日(土)
場所 柴又

0920-shibamata2003年9月20日(土)は台風15号の本土接近に伴い、朝から生憎雨模様のお天気でした。 それにもかかわらず集合時間の正午には、柴又駅前の寅さん像周辺に は、参加者21名全員が集まっておられました。 パリっ子のアランさん(当会理事)の先導で、一行は寅さん映画でお馴染みの商店街を通り抜け、帝釈天(タ イシャクテン)に向いました。 実は今回の柴又散策を企画したのは、浅草に住み下町をこよなく愛するアランさんだったのです。

帝釈天でお参りを済ませた頃、そろそろお腹もすいて参りました。 一行は再びアランさんの案内で、柴又一と言われる川魚料理屋「川甚」に向いまし た.お座敷から見下ろす矢切りの渡しは雨に煙り、何とも言えぬ風情を感じさせてくれました。 一行はしばし景色を楽しんだ後、銘々お膳の前に坐りました。 その途端でした、いきなり震度4の地震に見舞われたのです。 流石江戸っ子のアランさん、何等ひるむ様子もなくニコヤカに談笑を続けました。 参加者全員 も大いに安心し、和やかな会食が始まりました。

宴もたけなわとなった頃、各人一人一人が自己紹介を始めました。 フランスとの関わり、パリの思い出、寅さん映画への思い、果はフランスの年金を如 何に取得するか、など様々なお話が飛び出しました。 お神酒も入りすっかり上機嫌になった一行、三々五々と柴又散策に散って行きました。

こうしたイベントでは、思わぬ人と出会い、思わぬことを知ることがあります。今回の新発見は、当会の池上会長ご夫妻が尋常ならざる寅さんファーンだったことです。 何と寅さん映画48作を洩れなく観ておられると言うのです。

今回柴又で念願の寅さんと対面し、記念写真を撮ることの出来たご夫妻、本当に嬉しそうでした。