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花柳界の変遷と”伝統芸能の担い手”芸者衆の使命感

赤坂さつき氏が踊っている写真

芸者衆 立方の赤坂さつき氏

古来、日本人には客人をもてなす文化がありました。
かつて遊郭では遊女が来る迄の間お料理やお酒に加えて、唄・踊り・楽器演奏などの芸能でお客様をもてなす風習がありました。その芸能部門を担っていたのが「芸者衆」です。文字通り「芸」を披露していました。その後遊郭がなくなっても、芸者衆はその芸能を他の場所で披露して来ました。しかし、芸者衆と遊女とが混同され、芸者衆本来の姿が正しく理解されていない場合があります。その誤解を解き、芸者衆への理解を深めて頂き、日本古来の伝統芸能を絶やさない為にこの催しを開催したいと思います。

「芸者衆」は唄・踊り・楽器演奏などを披露しますので、毎日毎日長年に亘ってお稽古をしています。これらの芸は簡単に習得できるものではなく、時間も費用もとても掛かります。昨今は長い時間と費用を掛けて日本の伝統芸能を習得する若者が減っています。それに伴い芸者衆のなり手も減っています。このままでは、日本の伝統芸能の担い手の一つである芸者衆がいなくなってしまうと言う危機感があります。芸者衆は連日厳しいお稽古をしていますが、その事は表に出さず、涼しい顔で芸者衆と芸者文化を存続させる為に日夜努力しています。その様な姿を見るにつけ芸者衆を応援したいと思います。

芸者衆にとっては実際にその芸を観て頂く事が何よりですが、一体何処でどの様にしたら鑑賞できるのか分りにくいと言うのも事実です。この点の改善は大いに必要で、今回の催しがその入り口になれば良いと思っています。

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