公邸Rendez-vous開かる

日時 2003年10月10日(金)
場所 フランス大使公邸

1010-kotei-110月10日金曜日は快晴の朝を迎えたが、午後からは曇り空に変わってしまった。 それでも気候は暑くも寒くもなく、心地よい夕暮れを迎えていた。 フランスの3色旗とEU旗が翻るフランス大使公邸は静まり返っていた。

午後6時を過ぎた頃、恒例の夜会に三々五々と集まって来る招待客の出現で、公邸は俄に華やいでいった。 スラリとした大使夫人のお姿を早くからサロンで見ることが出来た。 流石立派なホステス振りである。 ウエルカムシャンペーンは喉に心地よく、130人の招待客は上機嫌で開宴の午後7時を迎えたの である。 

1010-kotei-2冒頭、ベルナール・ド・モンフェラン大使はパリクラブ創立10周年記念にあたり、クラブ創設の背景からその後の活動状況まで詳しく言及され、暖かいお祝の言 葉を述べられた。 続いて池上パリクラブ会長から大使への答辞が述べられた。 謙虚なうちにもことパリクラブの活動については、並々ならぬ自信に満ち溢れ ていた。 これをパリクラブ理事の太田垣夫人が流暢にフランス語に通訳をした。 そして在日フランス商工会議所のオスタン名誉会頭の乾杯で、楽しい夜会の 第二部が開かれた。

突如拍子木と鐘、太鼓の音が鳴り響き、江戸里神楽の名人、松本源之助師匠一行6名が会場に現れた。 世界を股にかけ各地で日本の伝統芸能を紹介して 来たこの77才の名人、その飄々とした姿を現しただけで会場は、途端に祭りの雰囲気に包まれたから不思議である。 獅子舞、一人二役のおかめひょっとこ、 大黒様が次々と現れた。 松本名人は遂には大使と大使夫人を連れ出し、一座に加えてしまったのである。 鉢巻きに法被姿のお二人、拍子木と鐘を神妙に鳴ら しておられた。 そして最後に獅子の口からTous mes voeux!の巻き紙が出て来てお開きとなった。

1010-kotei-3すっかり日本の祭り気分に浸った招待客、お隣りのビュッフェ会場に入り驚いた。 そこには皆が大好きなフランスがあった。 生牡蠣をはじめ美味しそうなカンパーニュ風のご馳走がズラリと並んでいた。 そしてそれからは何時果てることもない楽しい祝宴の時が刻まれて行った。

大使ご夫妻、パリクラブ10周年をかくも楽しく祝って戴き、本当に有難うございます。