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【開催済】《 西村達也、究極の旅行者 》ナショナル・デ・ボザール出展記念 レクチャーと懇親会のご案内

2017年12月、ルーブル美術館地下で開催される 《ナショナル・デ・ボザール展》 では パリクラブ理事の西村達也画伯の作品10点が壁面一面に展示されます。また来年1月には彼の作品が日仏会館エントランスホールを飾ることになりました。これを記念し、日仏経済交流会(パリクラブ)では記念レクチャーと懇親を会開催いたします。150年を超える歴史を持つフランスのナショナル・デ・ボザールとはどういうサロンでそれに出展することは日本人画家や美術界にとってどのような意義があるのかなど、芸術と経済に視点をおいてお話いただける予定です。ギャラリーでは出展作品もご鑑賞いただけます。是非お誘いあわせの上ご来場ください。

高橋道夫画伯(左)と西村達也(右)

《パリ・ナショナルボザール展 オープニングにて》高橋道夫画伯(左)と西村達也(右)

西村達也 プロフィール

1953年 熊本県に生まれる
1977年 東京理科大学 理工学部 物理学科卒業
1996年~ベニス、北京などスケッチ取材旅行、個展の開催
2006年 サロン・ナショナル・デ・ボザール(仏)特別賞受賞
2006年 NPO法人 日本美術振興支援協会 理事長就任
2009年 エイズ・チャリティー美術展出品 現代美術大賞受賞
2010年 エイズ・チャリティー美術展出品 ナショナル・アート賞受賞
2011年 エイズ・チャリティー美術展出品 NAC現代美術大賞受賞
2016年 銀座創英ギャラリーにて個展
2017年 パリ・ナショナル・デ・ボザール 10点出品

日時 2018年1月15日(月) 18時~20時
   18時~ レクチャー 《 芸術と経済 》
   19時~ 懇親会
場所 日仏会館 ギャラリー
   東京都渋谷区恵比寿3-9-25
主催 パリクラブ
協力 TMF日仏メディア交流協会
参加費 パリクラブ、TMF、日仏会館の会員 1000円
一般の方              2000円

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なお 日仏会館エントランスホールでの展示は2018年1月15日~1月31日(最終日は15時まで)です。

【レポート】《 Salon de Paris Club 》講演 「味の素は如何にしてヨーロッパで旨味調味料メーカーとして生き残るか」

今回の感想をご来場者にお聞きしました。

最初は、飯尾まさ代さんとそのご子息である飯尾愛一郎さんです。
飯尾さんの娘さんもパリクラブ会員で、飯尾さんは以前開催された第1回サロンドパリクラブにもご参加いただいております。
「味の素さんは、早期に欧州へ進出するために、ローカル企業と結びつき、現地で材料を求めて現地生産を行っていらっしゃいましたね。70年代にアメリカへ進出し、現地生産を行った日本の自動車メーカーと同じやり方という印象を持ちました」と飯尾愛一郎さん。「今後も、こうしたフランスで活躍されている方の講演会に出てみたいと思っております」
「私は会社経営をしております関係で、経営や海外事業に興味があります。味の素さんのような大企業とは経営方法なども、もちろん異なりますが、参考になる部分もたくさんございますので、ぜひまた参加させていただければと思っております」と飯尾まさ代さん。

お二人目は、趙 采薇 (チャオ ツァイウェイ)さん。ご出身は台湾だそうです。日本の大手PR会社で、日本の公共政策及び政府関係の研究をされておられます。
本日参加されたきっかけは、仕事上で知り合った在日フランス企業の方からの紹介でした。今回の講演会の内容を知って、本日初めてパリクラブのイベントに参加されたとのこと。
「日本企業がフランスやヨーロッパへ進出し、どのように事業展開をしていくのかがよくわかった講演会でした。大変意義深い講演会でした。実は、以前パリで仕事していた際、味の素さんのパリオフィスへ訪問したこともあるんです。これからもビジネスや文化関係のイベントがあれば、また参加したいと思います」

次に、グロワン・クレモンさん。
世界に数多くのレストランや食料品店を展開する大手企業にお勤めになっていらっしゃいます。
「弊社は在日フランス商工会議所から今回のテーマの告知があり、味の素さんも食品メーカーだったので、面白いと思い参加しました。地元企業との提携やその問題点、撤退の際のお話など、何十年にわたって培ってきた事例が聞けて、大変興味深かったですね。自分の勉強のためにも、今回のような食品関連の講演会やイベントには参加していきたいと思っています」

最後は、ジャン・バルテルミーさん。「味の素の海外戦略、特に欧州戦略に関する三宅氏のプレゼンテーションは当該事業部とパートナーの競争優位の進展という意味で大いに示唆に富んでいたと思います。欧州でのジョイントベンチャーのパイオニアである味の素は永年にわたってパートナーシップを評価し続けてきました。これらの意思決定に関する説明を味の素内部の人からお聞きすることができたのは魅力的でした。アグロ・食品セクターを超えて、これらの学びは欧州での成功にとって価値あることだと考えます」

【開催済】《 Salon de Paris Club 》講演 「味の素は如何にしてヨーロッパで旨味調味料メーカーとして生き残るか」

味の素は売上高1兆2千億円、日本最大の食品メーカーです。元々は1908年に当時の東京帝国大学博士池田菊苗氏が昆布から発見したグルタミン酸が発展し、昆布出汁、旨味調味料を生み出しました。その後1909年、味の素創業者である鈴木三郎助によって「味の素」の名で製品化されました。

ヨーロッパにおける投資は、現地生産のため1963年にイタリアManfredonia社に資本参加(1977年解消)したことに始まります。2003年、味の素はフランスのメーカーを買収し、ヨーロッパにおける旨味調味料の製造拠点にしました。これらの経験を通して、味の素はグローバルビジネスの何たるかを学びました。

本講演において、講演者の三宅氏は、新しい製品の創出、先進的なテクノロジーの開発、現地への貢献がこれから益々重要になると結論付けます。

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【レポート】久保昌弘氏講演会「日仏の経済情勢の変化と食の嗜好の変遷」

久保昌弘氏講演会「日仏の経済情勢の変化と食の嗜好の変遷」

政治・経済・観光・交通・ジャーナリズムが、料理を変えた

さる11月30日、赤坂の日本財団ビルにてパリクラブ理事で辻調グループに所属する久保昌弘氏の講演会が開かれました。講演タイトルは、「日仏の経済情勢の変化と食の嗜好の変遷」。EU解体危機が叫ばれる中マクロン政権がスタートして間もないフランス、2年後にオリンピックを控えた日本……と、両国経済の歴史を“食”という切り口で横断的に俯瞰しようというタイムリーな企画だけに、会場には予定の定員数を超す受講者が詰めかけ、静かな熱気に包まれました。

久保昌弘氏食に関して、経済状況はどのような影響を及ぼしているのか?それを語るには、人・モノの動きが食に与えるある種の新しい変化に注目する必要がある――と語る久保氏。氏の話す「経済」とは、「人の動きが食に及ぼすダイナミックな影響」と言い換えてもいいのかもしれません。
久保氏が、まず大きな例として挙げたのは、ミシュラン・ガイド。今では誰もが知る、タイヤメーカー発行のこのガイドブックは当初、車が故障したとき、修理のために立ち寄るガレージやガソリンスタンドの情報誌として配布されたいわゆるフリーペーパーでした。後に有料化され、それに伴い、車で立ち寄れるホテルやレストランの格付けを掲載するようになったのは1931年のこと。元々パリから南仏に抜ける街道筋には多くのレストランやホテルがひしめいており、そう考えると、モータリゼーションと結びついたジャーナリズムが、まっさきに着目したのが“食”の格付けであったのは自然ななりゆきといえます。それが交通網の爆発的な発達で“世界標準”として広がった結果、レストラン評価の社会認知を高め、興味深いことに、大衆化もまた加速されたのでした。
フランス経済における戦後から1974年までのいわゆる“栄光の30年”で、久保氏がフランスの食文化におけるターニングポイントとして挙げるのが、1968年です。五月革命がもたらした政治的・文化的ケミストリーは、学生の主権や女性の自立を促すと同時に、料理にも変革をもたらしました。近代料理の祖といわれるオーギュスト・エスコフィエ氏(1846~1935)以降も、なおバターを多用し重いものだったフランス料理に、新鮮な素材を重視し、加熱時間を短縮させるという動きが起きます。それによって始まった、「盛り付けは斬新に、料理は軽さ追求」という革新は、「ゴー・ミヨ・マガジン」誌上でヌーヴェル・キュイジーヌと名付けられ、大きなムーヴメントとなりました。そして、伝統食文化保護の立場から、食材や工芸の原産地統制呼称の認定も進み、地方料理の尊重提言もされました。
いっぽう、戦後から1974年までに年平均9.1%という類を見ない高度経済成長を果たした日本では、1964年の東京オリンピック、1970年の大阪万博を経て、本物志向・海外志向が高まりを見せます。また、フランス人シェフに感化され、多くの料理人がフランスに渡り始めたといいます。

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【開催済】講演会『日仏の経済情勢の変化と食の嗜好の変遷』

日時:2017年11月30日(木) 18時30分~21時
(講演18時30分~19時30分、懇親会19時45分~20時45分)

パリクラブ会員の皆様
10月に入りすっかり秋の陽気になりましたが、如何お過ごしでしょうか?
来る11月30日(木)、パリクラブ理事でもある辻調グループに所属している久保昌弘氏による日仏の食にまつわる講演会を企画いたしました。
題して、「日仏の経済情勢の変化と食の嗜好の変遷」です!
当日の講師である久保氏のご説明を借りますと、経済動向が好調な時と不況になった時では、食の嗜好も懐具合で変化してくるそうです。
俄かに信じがたい会員の方も多数おられることと存じますが、当日の講演会とその後に続く懇親会でナゾを解明して頂ければと思います。

久保昌弘(くぼよしひろ)氏の略歴

1989-1994 辻調グループフランス校(フランス・ローヌ県/リヨン近郊)勤務
2000 第26回主要国首脳会議「九州・沖縄サミット」首脳晩餐会マネージメントスタッフ(食材/危機管理担当)
2002-2014  辻調グループフランス校(フランス・ローヌ県/リヨン近郊)勤務/運営部長・ディレクター歴任
2013 フランス・ローヌアルプ地方(M.CARENCO知事)より表彰
 「フランス社会に統合し貢献した外国人(12名選出:日本人初)」

日仏経済交流会(パリクラブ)主催 在日フランス商工会議所(CCIFJ)共催

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【開催済】中江剛介氏講演会のご案内

2017年11月13日(月)18時30分~21時30分
セミナー「パリ・アメリカン・ホスピタルでの経験と日本企業との関わり」

2013~2017年のフランス駐在期間を振り返ると、フランス国内支持率の低迷を続けるオランド政権に揺さぶりをかけるように、EU圏ではギリシャ経済危機、難民問題、Brexitといった問題が押し寄せ、テロが追い打ちをかける中で、ルペン旋風が吹き荒れる大統領選が行われました。フランスで活動する日系企業駐在員の間では、万が一の事態への不安もないわけではありません。そんな日系企業駐在員をはじめフランス在留邦人の生活と安全を支える存在として、パリ・アメリカン・ホスピタルがあります。同病院の設立経緯・歴史、そして日本企業との関係を振り返りながら、激動の時代にフランスで活躍するフランス在留邦人の生活と安全について、皆様と考えたいと思います。

講師紹介

㈱インフォセック 取締役副社長&COO 中江剛介氏
(前・仏国三菱商事会社社長、前・在仏日本商工会議所会頭、前・パリ・アメリカン・ホスピタル理事)

日仏経済交流会(パリクラブ)主催  在日フランス商工会議所(CCIFJ)共催

プログラム 18時30分~19時30分 講演
19時40分~21時30分 懇親会(ビュッフェ形式)
使用言語 日本語
場所 カフェ・セレ(Café Serré)
東京都中央区築地1-13-1 銀座松竹スクエア2F
TEL 03-3543-7272
アクセス http://www.cafeserre.com/access/index.html
定員 80人
会費 主催団体会員 5,000円(事前振込み)、6,000円(当日支払い)
非会員 6,000円(事前振込み)、7,000円(当日支払い)
申込締切 2017年11月6日(月)
(締切り日以降はキャンセル料金がかかりますのでご注意下さい)

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