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【レポート】写真展『エコール・ポリテクニック、学生達の日本へのまなざし』内覧会

写真展『エコール・ポリテクニック、学生達の日本へのまなざし』

フランスの最高学府のひとつであり、3名のノーベル賞受賞者を輩出したフランス国立理工科大学校、「エコール・ポリテクニック」。その学生たちによる日本をテーマにした写真展が、6月23日から29日にかけて日仏会館ギャラリーにて開催されました。
開催に先駆け22日に行われた内覧会には、エコール・ポリテクニック学長のジャック・ビオ氏をはじめ、関係者や卒業生、共同研究をする日本企業の方々など多くの方が訪れ、展示された写真を見ながら感想を語り合い、交流を深めていました。

内覧会の開始に際し、関係各氏より頂戴したスピーチ内容の抜粋をお届けします。

日仏経済交流会(パリクラブ)会長 瀬藤澄彦氏

日仏経済交流会(パリクラブ)会長 瀬藤澄彦氏本日このように、写真展の内覧会をジャック・ビオ学長をお迎えして開催できることは、このうえもない喜びであります。
この写真展並びに内覧会を設営、準備するにあたり、文字通りそのイニシアチブを取られた元パリクラブ会長の関本勘次様、パリから東京までこのために駆けつけてきた前原早苗様、今夕の内覧会の大使館よりのすべてのご支援と、1ダースの赤白ワインとシャンパンをご提供いただいた大使館のジャック・マルバル参事官に心よりこの場をお借りしてお礼申し上げます。

TMF日仏メディア交流協会会長、日仏経済交流会(パリクラブ)名誉会長 磯村尚徳氏

TMF日仏メディア交流協会会長、日仏経済交流会(パリクラブ)名誉会長 磯村尚徳氏1865年に、エコール・ポリテクニック出身のフランソワ・レオンス・ヴェルニー氏により、横須賀に近代的な造船所が建設され、これは後の日露戦争でのバルチック艦隊への勝利につながるものとなりました。
1892年には高円宮妃久子様の母方の曽祖父が、エコール・ポリテクニックに留学しました。
このようにこれまで日本に多くの影響を与えてきたエコール・ポリテクニックですが、私自身、多くのポリテクニック出身者に出会い、多くの学びを得て影響を受けてきました。
本日の内覧会へのビオ学長のご出席に感謝します。

フランス大使館政務参事官 ニコラ・ベルジュレ氏

フランス大使館政務参事官 ニコラ・ベルジュレ氏毎年、東大などから20人ほどの学生がエコール・ポリテクニックに交換留学で長期滞在し、日本の大学との交流は益々深まっています。
本日は大勢の方にご来場いただきありがとうございました。

エコール・ポリテクニック学長 ジャック・ビオ氏

エコール・ポリテクニック学長 ジャック・ビオ氏エコール・ポリテクニックは、地球環境問題、人口問題、疫病・健康問題、テロリスト問題に対して挑戦し続けており、この分野で日本の大学と協調して行きたいと考えています。
英語による学士・修士のプログラムを用意しており、日本からの留学生も期待しています。

横須賀市長 吉田雄人氏(中野愛一郎横須賀市渉外部担当部長代読)

横須賀市長 吉田雄人氏(中野愛一郎横須賀市渉外部担当部長代読)エコール・ポリテクニックは、横須賀製鉄所(造船所)の開設に尽くしたフランソワ・レオンス・ヴェルニーの母校であり、この巡回写真展は、昨年11月、横須賀製鉄所(造船所)創設150周年事業の一環として、本市においても開催していただきました。
この写真展を通じて、エコール・ポリテクニックと日本、フランスと日本の交流が益々盛んになることを祈念いたします。

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【開催済】写真展『エコール・ポリテクニック、学生達の日本へのまなざし』内覧会のご案内

日仏イノベーション年に際して、
科学、産業分野におけるエコール・ポリテクニックと日本の絆を記念して
創立222年の歴史を誇るフランス最高学府のひとつである
国立エコール・ポリテクニックの現役学生、卒業生そして職員達が撮影した、日本をテーマにした
写真作品群が日仏会館内ギャラリーにて開催される運びとなりました。

つきましては、 同校学長ジャック・ビオ氏をお迎えして 一般公開を前に内覧会を催したく、下記の通りご案内申し上げます。

2016年6月22日(水)18:00から (受付:17:30)
東京都渋谷区恵比寿3−9−25
日仏会館 2F ギャラリー
(展覧会一般公開2016年6月23日〜29日、11時〜19時、入場無料)

ご出席を賜われます際には、お手数ですが下記までお申し込みうえ、お運び下さい。

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エコール・ポリテクニックと日本の交流がこれから益々活発で実り多いものとなることを祈念しつつ。

公益財団法人日仏会館 理事長、松浦晃一郎
日仏経済交流会(パリクラブ)名誉会長、磯村尚徳 会長、瀬藤澄彦
TMF日仏メディア交流協会 会長、磯村尚徳

日仏芸術文化協会主催、「第六回日仏ロボットデザイン大賞」結果発表

昨年、10月より「オリンピックで活躍するロボット」というテーマで作品を募集。
審査委員には、今注目の若手ユニット exiii の3名。
今年は異例の大賞が2作品選出され、共に東京国際フランス学園の生徒さん2組の作品が選ばれました。

第六回日仏ロボットデザイン大賞公式サイト

http://www.jfnet.org/rda2016/winningawards.html

【開催済】How to Accelerate Innovation: Leveraging Japanese Industrial Clusters

この度在日仏商工会議所とパリクラブ共催で、下記セミナーを開催させて頂く運びとなりました。開催言語は英語となりますが、皆さま奮ってご参加くださいませ。

ご参加ご希望の方は下記リンクよりお申込み頂きますようお願い申し上げます。

http://ccifj.frenchchamber.com?event=public.events.ev&EventID=315

担当:パリクラブ理事 坂下理紗

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【開催済】第11回 ドレカミ日仏教養講座オランピア 2020

文京区シビックセンター4階 A会議室にて
5月28日(土)午前9時半スタート

Photo by © Amano  Yuko

Photo by © Amano Yuko

パリクラブ会⻑であり東京理科大学の教授でもある瀬藤澄彦氏による、土曜の朝から目が冴え渡ると定評のフランス経済の講義です。
今回は『フランス人のライフスタイル ~個人消費と金融資産から考える~』と銘打って、ご公演いただきます。

参加費は一般3500円、ドレカミ&パリクラブ会員3000円 学割は1500円です。
当⽇お支払いください。

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【レポート】イベント講演会『難民とシェンゲン協定』~統合欧州の将来へのインパクトとフランスの役割

【レポート】イベント講演会『難民とシェンゲン協定』~統合欧州の将来へのインパクトとフランスの役割

2015年の夏、シリアから大量の難民が流入しヨーロッパは混乱に陥りました。難民問題はEUを揺るがし続け、目下イギリスにおけるEU離脱を問う国民投票が、世界中の注目を集めています。
そうした状況下の5月27日、ルクセンブルグ国家防衛学会会長クリストフ・デアージュ氏をお招きし、『難民とシェンゲン協定』をテーマに講演会が行われました。
国境とは何か、シェンゲン協定の意義、そして難民問題に欧州そしてフランスはどう対応するべきかなど、非常に密度の濃い刺激的な講演会となりました。

欧州経済を支えるシェンゲン協定

シェンゲン協定は協定参加国間での国境検査を撤廃するもので、1985年にヨーロッパの5つの国から始まりました。5つの国とはベルギー、フランス、ルクセンブルク、オランダ、西ドイツで、当初はトラック輸送や税関申告などをスムーズにすることで、域内の経済を発展させることを構想していました。その試みが成功することでシェンゲン協定の参加国は次々に増え、現在ではEU参加国全体に拡がっていき、EU域内の労働力の自由移動に貢献してきたところです。

当初の5カ国や、その後に加わった国々が色分けされて示されている

当初の5カ国や、その後に加わった国々が色分けされて示されている

国境検査を撤廃し、域内の人やモノの移動を自由にするシェンゲン協定は、国境の意義を変えているともいえます。シェンゲン協定の加盟国圏内ではポルトガルの国境が一番古く、13世紀から変わっていません。スペインやフランスも長く国境が変わっていませんが、現代史の中で国境を変えて今に至っている国も多く、ドイツが一番新しく25年前に今の国境となりました。それぞれの国に国境の変遷の歴史があり、それはその国の人たちの国境についての考え方にも影響します。
フランスの国境は地図上では明瞭です。シェンゲン協定加盟国という観点では東はポーランド、南はギリシャがEUの境界線になっています。そしてシェンゲン圏内に入ることができれば自由に移動することができる。したがってシリア難民問題はシェンゲン協定の問題でもあり、ギリシャやイタリアに入った難民がシェンゲン圏全体へと自由に移動することが懸念されるようになったのです。

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