イベントカレンダー

パネル・ディスカッション「大震災後の日本経済の行方―日本及びフランスの視点」

主催:公益財団法人日仏会館、日仏経済交流会(パリクラブ)、在日フランス商工会議所

【イベント概要】

本年3月11日の大震災は日本人そして日本経済に第二の戦後ともいうべき多大なる影響を及ぼした。大震災後の日本経済は衰退の道を辿るのか? ある いは第二次大戦後同様、この膨大な被害を撥ね退け、更なる経済成長のための礎とするのか?大いに議論の分かれるところである。当然後者が望ましい、その方 向に日本経済を導くためには、いかなる政策を日本政府はとるべきか?

具体的な成長政策の内容、巨額な財政赤字への対応、エネルギー政策、電力業界の改革(原子力発電の方向感、発送電の分離、地域独占の廃止等)、グローバル 経済と如何に向き合うか(TPPへの対応、EUとのEPA,あるいはフランスとの協力等)、東北地方の復興策等々論点は多い。

本日は東京大学教授として学内外でご活躍中の伊藤元重教授を中心に、日仏の、エコノミスト、ビジネスマンを交え忌憚のない意見交換が行われる事が期待される。

日時 2011年12月2日(金) 18:30~20:30
※なお、パネル・ディスカッション後の懇親会は開催致しません。
場所 日仏会館ホール(恵比寿駅から徒歩10分)
討論者 伊藤元重(東京大学教授)
大河原昭夫(《株》住友商事総合研究所 取締役所長)
セルジュ・ゴーデンベルク(Japan Country President, Schneider Electric)
ジャン・バルテレミー(JBC KK, 代表取締役、元DATAR日本代表)
アニメーター 澤田義博(日仏会館監事、パリクラブ理事、元富士銀行パリ支店長)
使用言語 日本語、フランス語(日仏同時通訳付)
会費 無料
(但し、主催団体の会員でない方は1000円、学生は500円)
お申込み締切 2011年12月2日(金) 17:30まで
お問い合わせ先 ご不明な点がございましたら、下記メールアドレスまでお問い合わせください。
bonjour@parisclub.gr.jp

 

講演会「2020年の世界―第2幕:グローバル化と地政学的変動の予測」

日仏経済交流会(パリクラブ) 主催
在日フランス商工会議所(CCIFJ)、日仏会館、フランス語振興協議会、フランス語1級の会 共催

【ご報告】

講演の要旨『新たな世界地図の第2幕が始まった』

16世紀から続いていた世界地図は今、5つの新しい地図で塗り替えられようとしている。産業、技術、金融、文化、安全保障の領域では、これまでの先進国の 優位はアジア、アフリカ、中南米の台頭によって崩壊しつつある。2020年に向けて世界は第2幕に入った。同氏が1999年4月に行った第1幕において は、米国型の市場主義の跳梁に対して世界は社会民主的な欧州的モデルによって対抗しえるものかどうかという問題設定であった。それがたった10年で大きく 変貌しようとしている。トロント大学のロジャー・マーチンが著書“Fixing the Games”で述べている通り、果たして欧州は連邦国家として矮小化され結局は衰退していくのか。米国は政治経済の荒廃と危機を背負ってアジア太平洋世界への方向転換の舵取りを急いでいる。混迷を深める世界だが政治面で国連も、経済面でWTO(世界貿易機構)も調停者としての役割を放棄したかのように世界 的交渉はストップしたまである。2010年にカナダで600億通、世界で3兆1100億通に達したインターネットのEメール。このバーチャルな情報世界の 拡がりには国際的な情報のセキュリティ問題の国際的協議は緊喫の課題。2020年には80億に達する人類の食料、水、教育、医療、環境。都市問題に見合っ た世界的なガバナンスはどうなるのか。国連は消滅してG20が統治するのか。国際法を遵守できない中国に期待はできない。インド、ブラジル、南アに民主主義国家の用意はできているか。果たして世界は科学技術の進歩によって問題解決をたどりつけるのであろうか?

ほぼ満員の会場からは、世界政治のガバナンス、アラブ世界や先進国都市のデモの意味合い、若者へのメッセ^-ジ、ソフトパワーについても質問が寄せられた。充実した内容で参加者に変貌する世界について鋭い思索の反省を迫る気迫が感じられた講演であった。

なお同氏は日仏会館のほか、TMF(フランコフォニー)、早稲田大学(人権問題)、明治大学(フランコフォニー)でも講演を行った。

講演後、懇親会カクテルがケベック州政府からの提供で行われ、参加者の間の会話がさらに進んだ。

報告:瀬藤澄彦

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    講演するロワ氏

  • 熱心に聞き入る参加者

    熱心に聞き入る参加者

  • 質問する駐日モーリタニア・ンガム大使

    質問する駐日モーリタニア・ンガム大使

  • モーリタニア大使公邸

    モーリタニア大使公邸

 

【イベント概要】

今回の講演会は、世界フランス語圏機構第二代事務総長、元カナダ・ケベック州駐仏代表、モントリオール高級日刊紙Le Devoir元論説主幹で、作家・ジャーナリストのM.Jean-Louis Royを講師にお迎えします。新興諸国の台頭を中心とした世界政治経済地図の地殻的変動が日に日に速度を上げて進行しています。日本でもこれを論評した講 演や記事・著作は枚挙にいとまがありませんが、北米大陸のフランス語圏の中心であるケベック州の外交官としてフランスに駐在し、北米人だけでなく欧州人の 感性も持つ講師の目に、2020年の世界がどのように予測されるかをお話し頂きます。

日時 2011年11月29日(火)
18:30~20:00 講演会
場所 日仏会館ホール
講師 M.Jean-Louis ROY
世界フランス語圏機構第二代事務総長*、元ケベック州駐仏代表、元le devoir論説主幹、作家 *同機構事務局はパリに置かれています
使用言語 仏語(仏日通訳付き)
会費 無料
お申込み締切 2011年11月29(火)の当日まで登録できます。
※要事前参加登録
お問い合わせ先 ご不明な点がございましたら、下記メールアドレスまでお問い合わせください。
bonjour@parisclub.gr.jp

講演会「G20の総括と議長国フランスの立場ー今後の経済展望」

日仏経済交流会(パリクラブ) 主催
日仏会館、在日フランス商工会議所、日仏経営学会 共催

【ご報告】

『ギリシャ債務問題で揺れたカンヌG20』

南仏の世界的保養都市カンヌには似合わない大雨のなか開催されたG20 首脳会議。ギリシャ債務処理にからむ国民投票実施案ショックに翻弄された印象の深かったG20カンヌ首脳会議。在日フランス大使館経済部担当のジャン・ブ ラン・リスレール公使の講演を拝聴すれば、会議の目的も結果も、もっとバラエティに富み、内容も深いものであったことがよく理解される。カンヌG20のロ ゴ・マークも3色トリコロールのエッフェル塔がおしゃれに感じられるパワーポイント17枚によって要領のよい説明がなされた。約60人の参加者も満足の様子であった。

カンヌG20会合の目的は2008 ~9年のサミットからの4つの懸案事項、①世界経済不均衡、②金融規制、③国際通貨制度改革、④一次産品価格安定について明示的な解決策を示すことであっ た。ユーロ圏の債務問題が重要な議題となったことは記憶になお新しい。講演参加者からは、欧州中央銀行の国債購入の継続可能性、米国の格付け会社の位置づ け、G20の連帯と団結力、原発・エネルギー問題とG20の関係などについて鋭い質問があり、参加者の関心の高さを示していた。今後、2012年の1月、 2月のG20財務相会合、6月の議長国メキシコによるサミット開催の采配振りが注目される。2013年はロシア、2014年はオーストラリア、2015年 はトルコがそれぞれ議長国を担うことが決定している。

瀬藤澄彦

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  •  カンヌ映画祭の会場で有名なパレ・デ・フェスティバルの玄関口のカンヌG20ロゴマーク *カンヌ市役所提供

    カンヌ映画祭の会場で有名なパレ・デ・フェスティバルの玄関口のカンヌG20ロゴマーク *カンヌ市役所提供

 

【イベント概要】

パリクラブ(日仏経済交流会)は日仏会館、在日フランス商工会議所、日仏経営学会の共催を得て来る11月22日(火)にフロランス・ジャンブラン=リスレール在日フランス大使館経済公使をお招きして講演会を開催いたします。概要は以下のとおりです。
皆さまのご参加をお待ちしております。

日時 2011年11月22日(火)
18:30~20:30
会場 日仏会館1階ホール
講師

フロランス・ジャンブラン・リスレール公使

78年パリ政治学院(シアンスポ)卒業、80年米国・コロンビア大学卒業、84年国立行政大学校(ENA)卒業、92年パリ・ベルシー経済財政産業省・国 際経済関係局(DREE)多国間関係部・サービス貿易課長、95年在東京・フランス大使館経済部次長、99年在米国ワシントン・フランス大使館経済部次 長、2001年ブラッセルで欧州連合・フランス代表部公使、2006年カナダ・オタワのフランス大使館公使、2009年パリの経済財政産業省・財務総局・ 国際財務局長審議官など歴任、2012年8月東京のフランス大使館経済部公使に着任。

使用言語 仏語(仏日通訳付き)
会費 講演会:無料
懇親会:3000円(階上のレストラン「エスパス」にて)
お申込み締切 2011年11月22日(火)当日でもまだお席がございます。

「東京スカイツリー」現場見学会

日仏経済交流会(パリクラブ) 主催
在日フランス商工会議所(CCIFJ) 共催

【イベント概要】

東京スカイツリーは2008年7月に建設が始まり、2012年2月に竣工予定です。地上デジタル放送のアンテナを備える、自立式の電波塔として、世界最高の634メートルの塔です。この度、建設工事を施工している大林組のご協力により、建設工事現場見学会を開催します。

日時 2011年11月1日(火)
13:15~14:45 現場見学会
場所 東京スカイツリー建設現場
東京都墨田区押上一丁目1番2号 案内図
最寄り駅 東武伊勢崎線・京成押上線・都営浅草線・東京メトロ半蔵門線押上駅(B3出口)
集合日時・場所 2011年11月1日(火)13時15分・上記押上駅B3出口の地上部分
注意事項 安全上、女性の方はスカート・ヒールの靴での参加はご遠慮下さい。
使用言語 日本語
会費 無料
定員 15名
お申込み締切 2011年10月25日(火)

第9回バス旅行のご案内 清春芸術村訪問

公益財団法人日仏会館 主催
日仏経済交流会(パリクラブ)、在日フランス商工会議所 後援

【イベント概要】

今回は、銀座吉井画廊会長・吉井長三様(清春白樺美術館理事長)のご好意により山梨県北杜市の清春芸術村を訪問いたします。秋も深まる頃、美しい自 然に囲まれた中で、フランスの香り高い芸術村での一日を過ごされるのはいかがでしょう。今年は安藤忠雄氏設計の光の美術館クラーベ・ギャルリーも開館し話 題になっております。
日仏会館(恵比寿)より往復バスでご案内いたしますので、皆様のご参加をお待ち申し上げます。

※ご参加の方に後日、費用振込先等をE-mailにてご連絡致します。また、現地参加ご希望の方は、予約申込フォームの会員種別補足欄に、「現地参 加希望」「現地解散希望」「現地参加・現地解散希望」と明記願います。(その場合の参加費及び合流方法等につきましては、追ってご連絡致します。)

日時 2011年10月18日(火)
訪問先 清春芸術村
山梨県北杜市長坂町中丸2072 TEL 0551-32-4865
スケジュール 9時 恵比寿・日仏会館よりバスで出発
12時 清春芸術村到着
12時10分~13時20分 昼食懇親会(清春芸術村内レストラン)
13時30分~15時30分 清春白樺美術館・光の美術館等見学
15時35分 清春芸術村出発
18時30分 恵比寿到着予定
費用 3,000円(バス代、昼食代、入場料含)
お申込み締切 2011年9月22日(火)9:00
*定員(15名)になり次第締切らせて頂きます。予めご了承ください。

 

講演会「日本の文化発信・パリ日本文化会館の運営を振り返って」

日仏経済交流会(パリクラブ) 主催
在日フランス商工会議所(CCIFJ) 共催

【ご報告】

「ポップカチャー隆盛の昨今、伝統芸術に立脚した真の文化ルネッサンスを提唱したい」。本年3月末まで勤めた第2代パリ日本文化会館館長・中川氏の今回講演の結論である。

当日参加も含めた64名の参加者を前に6年半の在職経験を通じて中川氏が語った講演内容のポイントは次の3点である(以下「・・・」、中川氏ご本人の文 筆)。まず第1点、「文化は一国の存在感ないしは評判をつかさどる上で最早プラスアルファ―的なものでは無く、国の成熟度を示す尺度でもある、日本は豊か な文化を有するがSoft Powerとしての発信がまだ充分ではない。この意味ではパリ日本文化会館のフロントラインにおける活動は大切な役目を担って いる。第2点、文化発信は国と民間の両輪で推進されるのが望ましいが、日本の国としての文化予算はフランスの八分の一程度。民間支援を高めるには果敢な税 制特典の施行が必要。(フランスのメセナ税制では寄付額の60%を法人税からの控除が許される)。第3点、日本の民間企業からの文化支援は多くの場合、幅 の広いCSRの範疇で実施されているが、文化支援メセナは数ある内の一つとの位置づけに安住されないことが望ましい。」

熱弁の後、関心をそそったパリ日本文化会館のDVD映を会場利用時間の都合で全部を 最後まで鑑賞することができなかったのが唯一、残念であった。日本の 文化発信を真剣に考えさせられる講演であった。講演後のカフェテリアでは多くの会員が名刺交換をしてまたとない懇親の場となった。会場と飲み物をご提供し ていただいたBNPParibas証券東京支店に心よりお礼申し上げたい。

瀬藤澄彦

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【イベント概要】

ひとつの国の存在感は政治、経済、文化、国防の四つの要素から評価されるのが常であるが、特に文化は近年Soft Powerという言葉がもてはや されている如く、一層注目を浴びる時代となり、その発信力の充実が求められている。商社マンから文化会館運営の仕事に転じた前パリ文化会館館長が語る日本 文化発信の最前線における経験と問題点。

日時 2011年10月14日(金)
18:30~20:30(開場18:00)
場所 BNPパリバ証券東京支店
東京都千代田区丸の内1丁目9番1号 グラントウキョウ・ノースタワー
17階スカイロビー セミナールーム
※JR東京駅・八重洲北口より徒歩約1分
http://www.grantokyo-nt.com/access/index.html
講演者 中川正輝
独立行政法人国際交流基金 パリ日本文化会館 第二代館長
講演者略歴 1941年生まれ 慶応義塾大学卒業 在学中に2年間フランスGrenoubleに留学。
1966年三井物産入社 本社・New York・Parisに勤務、その後会長秘書、フランス三井物産社長、在仏勤務中に本社理事・在仏日本商工会議所会頭・パリ商工会議所日仏経済交流委員会 副会長を歴任し、1998年フランス共和国より国家功労勲章を受章。
2001年三井物産を退職し小野田化学工業理事に就任し3年間米国に勤務。
2004年国際交流基金よりパリ日本文化会館の運営を委嘱され、2005年4月同館の二代目館長に就任。6年半に亘り同館事業の活性化に努め、2011年3月退任し帰国。
使用言語 日本語
懇親会 講演終了後同階カフェテリアにて講演者を囲み懇親会
会費 3,000円/人
※締切日以降はキャンセル料がかかりますのでご注意ください
お申込み締切 2011年10月11日(火)18時30分