【レポート】フランコフォン3団体合同昼食会

時間の経過とともに、大きな笑い声が会場のあちこちからわき上がる

現役大学生の齋藤勇希さんは就活の真っ最中とか

現役大学生の齋藤勇希さんは就活の真っ最中とか

乾杯から早1時間が経過していました。おいしいワインのお陰でしょうか、会場のあちらこちらから笑い声が聞こえてきます。また、ほほを赤らめた方々もちらほら。現在、東京大学に在籍しているという齋藤勇希さんは春まで交換留学生として渡仏していたといいます。「学生の人気は英語圏でした。でも、私は他の人とは違うことをしたかったので、フランスを選びました」という齋藤さんですが、英語も話せるとか。「学生の間でも、将来の仕事を考えて、英語が出来るのは当たり前で、次に人気なのが中国語なんです。確かに現状ではそうかもしれませんが、アフリカが台頭してきたら、フランス語もまた復権する可能性も高い。また、文化として言語を考えたとき、ビジネスの場とは違った響きがあると思うのです」。
渡仏する前は「フランス人は英語がわかっても、フランス語しか話さない」という噂を信じていた部分があったと言います。しかし、実際にフランスに渡ると、英語を話さないのは高齢の一部の方だけで、若い世代は英語も普通に話すことがわかったと言います。さらに留学生のほとんどは英語が話せるので、最初のコミュニケーションは英語が主だったとも。「話すことばかりに気をとられてしまいがちですが、実は聞くことの方が大切でした。フランス語が聞けるようになれば、英語で質問しても答えてもらえます。そうして、次にフランス語を話す事が出来るようになっていきますね」。現在3年生で就活中という齋藤さん。仕事でもフランスに関われる分野で活躍したいと話していました。

粟野みゆきさんは東京オリンピックも日本を知ってもらうチャンス!とも

粟野みゆきさんは東京オリンピックも日本を知ってもらうチャンス!とも

そんな齋藤さんとグラスを傾けていたのが粟野みゆきさんです。ALFIの前会長で、ALFIの立ち上げメンバーの1人。「一会員として参加」し、純粋に「楽しみに」来たと言います。
「翻訳や通訳の仕事でフランス人とのビジネスの現場に立ち会いますが、プレゼンテーションは英語で行われるのがいまのビジネススタイルの主流ですね。でも、ビジネスから一歩離れるとフランス語で語ります。いってしまえば、本音は母国語、ですね」。確かに、私たちも本音は日本語で考えたりしています。それは国が変われど一緒と言うこと。「だから、いくらビジネスの場では英語さえわかればいい、とはいっても、本当のニーズを知りたい場合はその国の言葉がわかった方がいいのですね。私はそんな分野でお手伝いをしていきたいのです」と話します。また、もう一つの活動としては、外国人に日本の良さをもっとわかってもらうことといいます。粟野さん自身はフランス語ができるのでフランス人相手といいますが、夢は「世界中の人に日本をわかってもらうための活動を、多くの人としていきたい」のだとか。