【レポート】フランコフォン3団体合同昼食会

個人の経験をそれぞれ生かして

日頃語られないフランスの田舎町もいいですと村田龍介さん

日頃語られないフランスの田舎町もいいですと村田龍介さん

そろそろ、日も傾いてきました。取材のコーディネーションをされている村田龍介さんはオリンピックなどのスポーツを通じて、フランス、主にフランス語に興味を持ったと言います。「オリンピックの開会式では、世界の共通語としてアナウンスされるのがフランス語ですね。そこでフランス語に興味を持ちました。大学でもフランス語学科を選び、短期留学を何度か繰り返してフランス語を磨いたのです」。村田さんは今では仕事でフランス各地を訪れていると言います。「1ヶ月、ケベックにいたことがあるのですが、それまで知っていたフランス語とは明らかに違うのです。方言ですよね。帰る頃にはすっかり、ケベック訛のフランス語になっていました。こういう『行かなきゃわからない』『行ったからこそ経験できる』と言う部分は、どこの国でもあるのでしょうが、私はフランスでいまいろいろ経験していて、さらにフランス語とフランスが好きになりました」。

どんどん自分から国内でも現地でもフランス人に話しかけた林聡宏さん

どんどん自分から国内でも現地でもフランス人に話しかけた林聡宏さん

林聡宏さんはフランスのマンガ文化に興味を持ち、フランス文学を学び始めたといいます。「マンガ」や「アニメ」は日本の専売特許のように言われていますが、林さん曰く「フランスの方が先行していて、だからこそ、日本のマンガやアニメを世界でいち早く評価出来たのだと思います」と話します。「私は、自費で留学したのですが、交換留学を選ばなかった理由は、留学先でも知り合いがいると日本人は日本人で固まってしまう、と言う話を耳にしていたからです。出来るだけ、日本人がいないところに行って、どんどん話しかけて言葉を習得するようにしました」。
その方法は、カフェやビストロなどで、フランス語を話す人にどんどん話しかけることだったと言います。同様のことは日本でもやっていたとか。「もちろん、すべての人が愛想よくアジア人につきあってくれるわけではありません。でも、拒絶されたからといっていちいち落ち込むことはやめましたね。差別的発言や思考として、西洋人はアジア人を『サル』と感じる、と言うことは知っていたので、それを逆手にとってサルを自称して、自虐することで仲良くなったこともあります。言葉は聞くことも大切ですけど、反対意見を主張することで覚える会話もあります。これは教科書には絶対に載っていない言葉ですからね」という林さん。ケンカにもなったと言いますが、それでもやっぱりフランスが大好きなのです。

それぞれの体験、それぞれの思いでフランスに接し、フランス語を学び、そして日本で交流を深め、また、日仏間に何らかの影響を与えていくことになるのでしょう。バラエティに富んだ参加者の意見に、そんな風景が浮かびました。

まさに立錐の余地がないといった会場。どこをみても笑顔笑顔

まさに立錐の余地がないといった会場。どこをみても笑顔笑顔

これからのつながりのスタートとなった交流会

15時。まだまだ盛り上がり続ける交流会ですが、そろそろ閉会。ファビアン・ルディエさんにより、抽選会が行われ、おふたりの方が当選!シャンパンがプレゼントされました。
ここで交流会は終了しましたが、どうやら参加者の多くは、誘い合って次の会に向かったようです。交流会で終わるのではなく、交流会で始まる……。そんな光景が見られたイベントでした。

閉会前前にはプレゼントの抽選会! ふたりが当選、おめでとうございます。

閉会前前にはプレゼントの抽選会! ふたりが当選、おめでとうございます。