【レポート】フランコフォン3団体合同昼食会

初対面でも「そんな感じがしない」雰囲気

会場の『ビストロ un coup』は2部屋に分かれていて、そのどちらの部屋でもそれぞれに歓談が始まりました。同じ会に所属されているお知り合いによるグループばかりでなく、初対面の人同士がグラスを傾け、おいしい料理に舌鼓を打っています。
ちょっとだけ、そんな時間にお邪魔しました。

部屋と部屋をつなぐ廊下の壁には素敵な手書きのイラストが

部屋と部屋をつなぐ廊下の壁には素敵な手書きのイラストが

フランスの音楽学校に留学した中西瑠理さん

フランスの音楽学校に留学した中西瑠理さん

「幼い頃からピアノを習っていて、大好きな練習曲がフランス人作曲家のラヴェルで、それがフランスに興味を持つきっかけでした」と話して下さったのは、中西瑠理さんです。もちろん、ピアノを弾く上で、他の国の作曲家の作品も練習を重ねていましたが、音楽留学を考えたとき「やっぱりラヴェルの国に行きたい」とフランスの音楽大学を選んだと言います。「留学前に1年間、フランス語の勉強をしましたが、それよりも現地で間違えながらも話していく方が覚えられました。私には音楽というもう一つの言語がありましたから、音符を手がかりにフランス語を現地で覚えられた、と言う側面もありました」
ピアニストとして演奏しているかたわら、ピアノ教師としての活動もしています。

特許事務所でフランス語を仕事に生かしているという井田海帆さん

特許事務所でフランス語を仕事に生かしているという井田海帆さん

そんな中西さんと歓談していたのが井田海帆さんです。実は初対面と言うことでしたが、旧知の友人だと感じて声を掛けさせていただいたくらい、笑顔で語り合っていらっしゃいました。
「高校生の時に映画『グラン・ブルー(Le Grand Bleu)』をみてフランスに興味を持ちました。そこでフランス語を専攻するために国際基督教大学を選んだのですが、当初からフランスへの留学を視野にいれていました」と井田さんはいいます。現在特許事務所でおつとめをしていると言うことですが、フランス語関係の書類などもあり、ビジネスの場でも活躍しています。「フランスは留学生に対してでも、大学の学費は無料です。私は3年間留学しましたが、生活費だけで済みました。多民族国家ですし、多くの言語も耳に出来る国ですから、とてもお得ですよ」。まさに、経験者による言葉がいただけました。