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パネルディスカッション「日仏両国における女性の地位の違いについて」 ~初の女性大統領出現? とEt Alors ? ~

日仏メディア交流協会(TMF)主催
日仏経済交流会(パリクラブ)協力

日仏メディア交流協会(TMF)では、国際女性デーである3月8日に日仏の女性の地位についてのパネルディスカッションを開催いたしました。パリクラブも協力し、メンバーの方々にご案内をいたしました。

今年5月、フランスでは大統領選挙が行われ、もし当選したら初の女性大統領となるセゴレン・ロワイヤルが立候補しています。日本の政界でも女性は活躍していますが、ロワイヤル女史の人気には及びません。
政界だけでなく、広く社会のなかでの日仏両国の女性の地位はどう違うのでしょうか。出生率が2人を超えたフランスと、少子化問題が急務である日本の現状をふまえて日仏の各界の女性4名をパネリストとして迎え、磯村尚徳TMF会長とともにお話していただきました。
講演のあとには、懇親会も開催しました。

日時 2007年3月8日(木)
プログラム 18:30~20:00 講演
20:00~21:30 懇親会
場所 日仏学院 Institut Franco-Japonais
新宿区市谷船河原町15
Tel:03-5206-2500
0308-plan-nitifutu
最寄り駅 JR飯田橋駅
パネリスト ■池 悦子
株式会社アイアンドエム代表取締役社長、TMF会員
フランスなど欧州からの高級品輸入・販売専門店の営業企画室を経て、1986年株式会社アイアンドエムを設立。衣・食・住・知・遊における幅広いマーケティングプランニングを手がける。また、アーティストのマネージメントを行う。

■神田 玲子
総務省統計局 消費統計課長
東京大学経済学部卒業後、経済企画庁入庁。その後のアメリカ留学から 帰国後、内閣府国際経済担当参事官室企画官などを経て、2006年より現職に就く。

■ミュリエル・ジョリヴェ
上智大学外国語学部フランス語学科教授、社会学者(日仏比較社会論)
パリ大学東洋語学部で中国語・日本語学科終了後、来日し東京日仏学院フランス語教師となる。1983年より上智大学に就職。

■鳥羽 秀子
LVMHウォッチ・ジュエリー ジャパン株式会社 ショーメディヴィジョン  マーケティング・コミュニケーション担当 バイスプレジデント
1989年よりジョルジオ アルマーニ、そしてブルガリではマーケティング担当取締役など、要職を歴任し、2005年9月より現職就任。私生活では仕事を持ちながら、家庭と育児を両立。

■磯村 尚徳
TMF会長、パリ日本文化会館初代館長(1995~2005)
1953年NHK入社。世界各国での特派員や報道局長等を務めた後、1991年退社。1999年、シラク大統領よりフランス語最高審議委員を拝命される。日本記者クラブ賞や、レジオン・ドヌール勲章など、日仏両国での受賞多数。
司会 ■瀬古 篤子
TMF事務局長、株式会社ヴィジョン・エイ代表取締役社長
1983年マリー・クレール・ジャポン創刊、編集に携わり、1992年フィガロ・ジャポンの創刊時、編集長を務める。1984年株式会社ヴィジョン・エイ 設立。現在PR、ビジネス・コーディネート、イベント企画を請う傍ら、仏コルベール委員会の広報を務める。
使用言語 日本語

酒蔵を訪ねる会

日仏経済交流会(パリクラブ)主催
在日フランス商工会議所( CCIFJ )共催

文政4年(1821年)創業、185年という長い歴史をもつ酒蔵の名門「寒梅酒蔵株式会社」(銘酒「飛翔天」は 2004年10月関東信越国税局管内鑑評会で最優秀賞を受賞)を訪ねました。酒蔵の説明を受けた後、蔵の見学、その後、利き酒、引き続き近くの和食レスト ラン「おかの中央店」での交歓会を行いました。

日時 2007年2月17日(土)14時30分~19時00分
場所 寒梅酒蔵株式会社
久喜市中央2-9-27(JR宇都宮線、東武伊勢崎線久喜駅西口から徒歩3分)
Tel 0480-21-2301
URL:http://www.kanbai.co.jp/( アクセスマップあり )
スケジュール 14:20 集合
14:30~16:30 酒蔵見学、質疑応答、利き酒など
17:00~19:00 感想交換会 和食レストラン「おかの中央店」
 

【酒蔵訪問記】

お酒が出来上がってきたところ。 17日目。 吟香がします。 (写真:久米五郎太氏)

お酒が出来上がってきたところ。
17日目。 吟香がします。
(写真:久米五郎太氏)

今年は暖冬つづきでしたが、2月の寒い日になった2月17日に酒蔵訪問実施、寒気で美味しい酒をつくる現場をゆっくり見学しました。北関東の雪が埼 玉北部の寒梅酒造を蔽い、寒さが絶好の酒造り見学しました。7人のフランス人と7人のパリクラブ会員および家族での5回目の寒梅酒造訪問でした。

おりしも2月17日、寒梅酒造の構内に祭られている寒梅稲荷神社の祭礼日。良い酒が造られたことへの感謝と今後の酒造の繁栄を祈念して、神主さんの祝詞もあげられ、稲荷神社に春をつげる梅の花が咲き、赤い幟がはためいておりました。

鈴木寒梅酒造社長より、ビデオならびに酒造りの歴史、そして具体的な酒造りのプロセスの興味ぶかい説明を伺った後は、酒造りの実際を見学。そのあ と、寒梅酒造の3種類の銘酒「天爛」大吟醸しぼりたて、槽前にごり酒、純米酒「米の恵み」の利き酒で、一行おおいに盛り上がりました。同社売店でそれぞ れ、お気に入りの銘酒を買って三々五々家路につきました。

(五味文三記)

 
かき回したりする道具。 樽のふたの上に並べられている。 (写真:久米五郎太氏)

かき回したりする道具。
樽のふたの上に並べられている。
(写真:久米五郎太氏)

なお、丁度二の午の日でまず小さな神社におまいりし、古梅が満開だったとのことで、 久米五郎太氏が次のような句を詠まれましたので、あわせてご紹介します。

 

二の午や古き酒造も華やぎぬ

講演会「日仏関係黎明期-絹と光」

日仏経済交流会(パリクラブ)主催
在日フランス商工会議所(CCIFJ)共催

0209-kinu-10209-kinu-2幕末から明治にかけての日仏生糸交易が日本の生糸・絹織物産業勃興の礎となったことや、戊辰戦争で函館にこもった榎本武揚軍の中に元フランス軍兵士 がおり、官軍と戦ったり、土方歳三にフランス語を教えたりといった黎明期の日仏交流を当時の漫画、デッサン、写真などの豊富な視覚資料を交えて説明頂きま した。短時間ではありますが、来年10月9日に修交150周年記念日を迎えるにあたり、日仏交流黎明期の模様を垣間見ることが出来る貴重な機会でした。

【クリスチャン・ポラック氏】
1971年~1980年 日本政府国費留学生として来日
1971年、パリ国立東洋言語文化学院日本語科卒業、同年早稲田大学言語学研究所在籍
1973年、一橋大学大学院法学研究科入学
1980年、同大学院博士課程終了
1980年~1981年 日仏会館研究員
同年、鉄鋼、自動車、航空、環境関連分野のコンサルタント会社、株式会社セリクを設立。これと並行して大学での研究活動も続け、また中央大学、立正大学において教鞭を執る。
著書『絹と光』(2001年)、『筆と刀』(2005年)。研究論文多数。

日時 2007年2月9日(金)18時30分~21時
プログラム 18:30~20:00 講演会
20:00~21:00 講演に引き続きビュッフェパーティーを開催
使用言語 仏語(但し講演者自身による日本語のレジュメ付き、質問は日仏語両方可)
場所 メルシャンサロン
中央区京橋1-5-8メルシャン本社1階 明治屋並び
Tel:03-3231-5600
最寄り駅 東京メトロ銀座線京橋駅またはJR東京駅
 

【ご報告】

0209-kinu-32月9日(金)の夕方18:30からCCIFJ(在日フランス商工会議所)と共催の文化委員会行事として、日仏関係史研究者のクリスチャン・ポラック氏(CCIFJ理事)の講演会を行いました。場所はメルシャン・サロンです。
ポラック氏はSERIC社社長というビジネスマンとしての顔と、日仏関係史の研究者という顔を併せ持つ、いわば文商両道の達人です。生糸貿易を始めとし て、日本の近代化(産業革命)にフランスがどう関わったかを軸に、幕末から明治にかけての日仏関係黎明期の様子を、豊富な資料に基づき生き生きと書き綴っ た名著《 Soie et Lumieres 》(『絹と光』)の著者です。

この日の講演はこの本の中から「生糸の交流」と「函館戦争」に焦点を当てた説明となりました。横浜や横須賀のフランス人居留地の写真や、当時のフラ ンス人によるデッサン画やスケッチ画等豊富で貴重な映像資料を駆使してのビジュアルなプレゼンテーションで、「へーそうだったのか」という思いを抱いた参 加者も多かっただろうと思います(普通我々はこの辺の歴史を知らない)。
先ごろ世界文化遺産の申請を行った富岡製糸工場がフランス人とフランスの技術で建設・運営されていた話や、ナポレオン3世が徳川慶喜に贈った25頭のアラブ馬にまつわるエピソードなども紹介され、30分に及ぶ活発な質疑応答となりました。

磯村名誉会長に名調子で締めくくっていただき、本講演は日仏修好通商条約150周年記念(2008年10月9日)の諸行事のプレリュード的な役割を 果たせたかも知れません。講師を入れて参加者66名の盛況で、20冊ほど用意していた同氏の著書《 Soie et Lumieres 》も講演後あっという間に売り切れました。

(増渕文規記)

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第4回地方日仏協会との交流2006 ~山梨日仏協会との交歓~ 晩秋の甲斐路散歩

日仏会館・日仏協会、日仏経済交流会(パリクラブ)、在日フランス商工会議所 共催

1111-yamanashi-5パリクラブは、日仏会館、日仏協会、在日フランス商工会議所との共催で、山梨日仏協会との交歓のため「晩秋の甲斐路散歩」ツアーを去る11月11日(土)に開催しました。
当日は、33名の参加者が、午前10時15分に中央線石和温泉駅に集合し、貸切バスでツアースタート。

最初の訪問先は、昨年10月にオープンしたばかりの山梨県立博物館(笛吹市)。地方財政厳しい折から建設費を極力抑えたという建物は、ゆったりとして明るいエントランスに続き、各展示室は最新の展示手法を駆使して判り易いように工夫されていました。山梨の歴史や文化を紹介する常設展示に加え、開館1 周年記念特別展の「祈りのかたちー甲斐の信仰」を、同館企画交流課長の出月さんのガイドで見学。特に特別展では多くの立派な仏像の立並ぶ姿に圧倒されました。

次いで昼食場所の「ぶどうの丘」(甲州市勝沼町)へ。バスでの移動時間には当クラブ常任理事でメルシャン(株)の小阪田嘉昭さんから、日本のワインの発祥の地である勝沼のぶどう造り・ワイン造りの歴史やエピソードの話を伺い、また窓外の広大なぶどう畑を眺めて、日本一のぶどうの生産地にいることを実 感しました。 「ぶどうの丘」での昼食はバーベキュー。5~6人毎に分かれた各テーブルでは、フランス人の参加者も箸で肉や野菜を鉄板に乗せて突っつきあって、それぞれ 和気藹々と楽しんでいました。山梨のワインを沢山取り揃えたショップでは、東京では手に入らない銘柄を買った人も。

1111-yamanashi-3食事の後は、再びバスに乗って山梨屈指の名刹恵林寺(甲州市塩山)へ。このお寺は、1330年夢窓国師によって開かれ武田信玄の菩提寺となっている禅寺で、 荘重な雰囲気の境内に広々した本堂、信玄と二十四将それに柳沢吉保の墓、夢窓国師の設計による庭園などが立並び、僧侶の案内で興味深く参観しました。これ に併設されている信玄公宝物館も、折しも来年のNHK大河ドラマが「風林火山」ということもあって、館長の案内にも熱心に耳を傾けていました。出掛けに、 快川和尚が「心頭滅却すれば火も自ずから涼し」と唱えて火中に身を投じたというその遺偈(ゆいげ)が掲げられた三門の前で記念撮影をしました。

締めくくりは、このツアーの目的である山梨日仏協会との交流会。同協会の今井裕久会長の経営するサドヤ醸造所のレストラン“Pavillon de  Sadoya”でのパーティは、今井会長の歓迎のご挨拶と山梨側参加者のご紹介に始まりました。次いで訪問者四団体を代表して日仏会館の鈴木康司常務理 事がご挨拶し、次に来賓としてフランス大使館クリストフ・プノ公使よりご挨拶を頂き、さらに日仏会館フランス学長フランソワーズ・サバン女史のご発声で乾 杯をしてセレモニーを終えました。

続く懇親会は、今井会長の肝いりの山梨の主なワイン3銘柄と料理を楽しみながら歓談に華を咲かせ、地域との交流の成果を十分に上げて、楽しくも有意 義な1日を終えました。 この日は、朝から生憎の雨で、好天ならば望める甲斐の山々は姿を見せず、今盛りの紅葉も華やかさは影を潜めていましたが、見学の時には雨は止み、恵林寺で はかえってその佇まいは重みを増し、感動を深めました。

(小野里 輝夫 記)

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講演会「グローバル経済の行方」

日仏経済交流会(パリクラブ)主催
在日フランス商工会議所(CCIFJ)、財団法人日仏会館 共催

【フィリップ・ルフルニエ氏】

ジャーナリスト、Club de l’Expansion 創設者・名誉会長、CAMDESSUS委員会メンバー。
1939年、ルマン生まれ。パリ大学法学部卒業。1967年にクラブ・ドゥ・レクスパンシオンを創設、現在名誉会長を勤める。ユネスコのコンサルタント、 フランス統計委員会メンバー、フランス経済コミッション委員会メンバー、日本経済新聞パネリスト、サルコジフランス経済大臣の諮問に答え、フランス経済の 成長戦略報告書(LE SURSAUT)をまとめた省が推進するCAMSESSUS委員会メンバー(2004年)等を歴任。フランス共和国よりレジオン・ドヌール勲章シュヴァリ エと国家功労勲章シュヴァリエを叙勲。
1968年発行の著書「Les problèmes du développement économique」、1996年発行の「Ecodigest」の他、フランス、アメリカ、日本、ドイツ、イタリア、スペイン、ポルトガル、ポーランド 等世界各国のメディアに記事が掲載されている。

日時 2006年10月30日(月)18時30分~21時
会場 日仏会館ホール
ゲストスピーカー フィリップ・ルフルニエ氏
 

1030-global-110月30日(月)夜、日仏会館で50名強の参加者を得て頭書講演会が開催されました。ルフルニエ氏は Expansion 経済予測センターの創設者であり、 Expansion クラブ会長を務めておられる国際的に高名なエコノミストです。最近では2004年にサルコジ仏国経済大臣(当時)の諮問委員会であるカムドゥシュ委員会の メンバーとして、仏国成長戦略レポートの作成に当たられました。

短時間ながら、グローバル経済の主要プレイヤーの現状と課題についての、簡潔且つ丁寧な分析・説明でした。

米国では政府/企業/家計での過剰債務、特に家計の過剰信用が米国の景気を支えてきた消費を減速させる恐れが大であるとの指摘でした。また、製造業の供給力の衰えも大きな懸念材料とのことでした。

成長著しい中国は米国とは逆に、供給サイドが急成長をしているものの、人/物/金の過剰投入により過剰生産体制となっており、世界経済の紊乱要因にもなっているとの説明でした。決して健全な成長とはいえないとの辛口コメントでした。

1030-global-2《 Choc d’offre 》という言葉が何度も出てきました。中国のようなエマージング大国が急速に工業製品の供給力をつけ、生産のためのエネルギーや原材料の国際価格が高騰、一 方で過剰生産のため製品価格は上昇しない。米国を筆頭とする往年の供給大国は、ものづくりはやめて借金しながらの消費大国を決め込む。こんな構図が 《 Choc d’offre 》なんでしょう。大変興味深く伺いました。

先進国クラブの中でも、ものづくりで経済のリバウンドに成功した国があり、それが日本とドイツだということです。超ハイテク分野や、特定の(たとえ ば自動車)高付加価値分野での技術革新により、質的に他の追随を許さない堅固な供給力をつけているとの分析です。少子高齢化や膨大な公的債務という日本経 済の問題点の指摘も当然ありました。

《 Choc d’offre 》現象の中で、独日型の強固な供給体制というのも先進工業国の一つのありかただというのが、ルフルニエ氏の教えだと思います。

ユーロ圏経済については英国、オランダをはじめ、順調な成長を遂げている国が多いこと、またドイツについては上述の通りものづくり大国として外需中心に、回復基調が著しいとの説明でした。

さてわれらがフランスはどうかというと、まず独日型ではなく消費が景気を牽引するアングロサクソン型経済になっているとの説明でした。消費依存型経 済の特性として、政府/企業/家計の夫々の債務が増えているとのことです。フランスの一人当たりの生産性(製造部門)は非常に高い一方、労働力化の弱さが これを相殺しているとの説明がありました。

フランスの失業率の高さ、特に若年層や高齢層の雇用率は非常に低く、これを何とか労働力化しないとフランス経済の将来は明るくないとの指摘です。フランス国民は官民挙げてこの問題に取り組んでいるとのことです。

1030-global-3誰がグローバリゼーションの勝者かというような、(我々がひそかに期待していたような)どこかの TV 番組の経済評論家のような話し方はされませんでした。正統派のエコノミストの客観的な分析に基づくお話の中から、グローバリゼーションの流れへの適応力と 技術革新への努力が最低限不可欠であることを汲み取ることができたと思います。

ユーロ高に関する質問や、米国経済の実力評価についてのコメントや質問が相次ぎました。

大変活発な質疑応答で時間一杯となり、(司会者特権で質問しようとしていた)筆者の出番はありませんでした。一般に既得権を重視し変化を嫌うフラン ス国民相手に、痛みを伴う改革を強行できるんですかという質問をしたかったのです。また、ロワイヤル氏の評価についても聞いてみたかったですね

2006年10月31日
パリクラブ 副会長 増渕 文規

※ルフルニエ氏がレジュメとして作成した資料を別添します
1030-resume_interview.doc【フランス語:ワードファイル】

サロンコンサート

日仏経済交流会(パリクラブ)主催
在日フランス商工会議所(CCIFJ)共催
パレスホテル 協力

2006年9月27日(水)皇居前和田倉噴水公園内(パレスホテル経営)レストランに於いて「サロンコンサート」を開催されました。二人の新進気鋭 のミュージシャンによるフランスに縁の深い曲目を中心としたコンサートです。和田倉噴水公園内のガラス張りの瀟洒な会場で、コンサートの余韻に浸りながら パレスホテル特製の料理とお酒でご歓談いただきました。お二人とも若手ながら既に多くの公演を通じ、プロの高い評価を得ています。ビッグアーティストへの 更なる成長を期待する激励の場でした。

【佐藤 俊介】

ヴァイオリン パリ在住。1984年生。2000年ニューヨークでデビューリサイタル。2005年出光音楽賞。2006年パリ日仏文化会館でソロコンサート。海外公演多数。

【佐藤 卓史】

ピアノ 1983年生。2004年日本各地でデビューリサイタル。2004年日本ショパン協会賞。2006年東京芸大首席卒業。今秋、ドイツハノーバーへ留学予定

日時 2006年9月27日(水)18時~21時
18:00:受付開始
18:30:サロンコンサート
19:30:ビュッフェ・レセプション
会場 皇居前和田倉噴水公園内(パレスホテル経営)レストラン
東京都千代田区外苑3-1 Tel: 03-3211-5211(パレスホテル代表番号)
http://www.dentan.jp/kokyo/kokyo09.html
曲目 MOZART(Sonate K.306inD-Dur)
BRAHMS(Sonate no.3)
BOULANGER(Nocturne)
IBERT(Le petit ane blanc)
SARASATE(Zigeunerweisen)
ヴァイオリンソロ:COUPERIN(Les Roseaux)
ピアノソロ:ISAYE(Sonate Op27 no.)
参加費 8,000円(ビュッフェ・レセプション代込み)
 9月27日の夜パリクラブ、CCIFJ共催の頭書サロンコンサートを行いました。

会場は岩倉噴水公園レストランというガラス張りの瀟洒な建物です。宮内庁の所有だそうですが、最近運営をパレスホテルに全面委託することになったものです。
昼間の雨もうそのように好天に恵まれ、岩倉噴水公園の噴水を正面に見ながら、二人の若きアーティストの演奏を堪能したひと時でありました。

フランス人の参加者が少なかったのは少々残念でしたが、総勢60人近い参加者を得て、盛況のうちに会を終えることができました。
演奏者はパリで活躍中のヴァイオリニスト佐藤俊介氏と、今秋ハノーヴァーに居を移して研鑽に努めようというピアノの佐藤卓史氏のお二人でした。当会会員で パレスホテルの松本恵子さんのご紹介です。何度もこの種のコンサートを一緒に行っており、息のピッタリ合った優雅かつエネルギッシュな演奏だったと(素人 ながら)感じています。
演奏の質の高さと、22歳と23歳というアーティストの若々しい魅力が参加者のだれをも魅了したようです。もっと多くの方に楽しんでいただきたかったとい える、すばらしい演奏でした。お二人にはコンサート後のビュフェパーティーにも参加願い、参加者と懇談の時を持ちました。
佐藤俊介氏がフランスで活躍中であることや、フランスに関連する曲目を多く選んでいただいたこともあり、日仏文化交流にふさわしい行事になったと思います。

ビュフェの冒頭に磯村パリクラブ名誉会長にスピーチを頂戴いたしました。(フランス在住のヴァイオリニスト佐藤俊介氏と知己あり)佐藤氏の紹介 方々、日本の若きアーティストがフランスを足場に世界に羽ばたいていくことやそれを支援する活動が、日仏文化交流にとりいかに重要であるかについて強調さ れました。パリクラブの文化委員会としてかかる催しをすることの意義をわかりやすく説明いただいたものと、大変感謝しています。

企画の段階から参加のお誘い、参加者の確定、当日の運営・会計に至るまで、多くの方に大変お世話になりました。この場を借りて心よりお礼申し上げます。

文化委員会 増渕 文規(2006年10月2日)