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公演「フランス国立リヨンオペラ座バレエ団」

日仏経済交流会(パリクラブ)後援

パリクラブではこのたび、神奈川芸術文化財団の開催するフランス国立リヨンオペラ座バレエ団の公演を後援することになりました。

リヨンオペラ座バレエ団はフランスの国立バレエ団ならではの高度なバレエ・テクニックをベースに、同時代の振付家の多彩な作品に挑戦しているユニー クなバレエ団として、注目を集めています。5年ぶりの来日公演となる今回の公演は2006年2月にリヨンで発表される新シーズンのプログラムで、世界の現 代ダンスシーンを塗り替える刺激的な作品を次々と作り出している3人の女性振付家、マギー・マラン、アンヌ・テレサ・ドゥ・ケースマイケル、サシャ・ヴァ ルツが、それぞれバッハ、ベートーヴェン、シューベルトといったクラシック音楽に挑んだ日本初演3作品を一挙上演されました。

コンテンポラリー・ダンスの最前線を体感できる贅沢なプログラムです。

日時 2006年3月4日(土)18:00開演
2006年3月5日(日)16:00開演
場所 神奈川県民ホール大ホール
チケット 前売/一般5,000円、学生3,000円
県民ホールチケットセンター 045-662-8866

酒蔵を訪ねる会

日仏経済交流会(パリクラブ)主催
在日フランス商工会議所( CCIFJ )共催

日時 2006年2月4日
場所 寒梅酒蔵株式会社
久喜市中央2-9-27(JR宇都宮線、東武伊勢崎線久喜駅西口から徒歩3分)
Tel 0480-21-2301
URL:http://www.kanbai.co.jp/( アクセスマップあり )
スケジュール 14:20 集合
14:30~16:30 酒蔵見学、質疑応答、利き酒など
17:00~19:00 感想交換会 和食レストラン「おかの中央店」
交歓会会費 5,000円
(お料理、同社製のお酒、ソフトドリンク付き、但し酒蔵見学のみの場合は参加無料)

パリクラブとCCIFJの冬の恒例行事の酒蔵訪問が14名の参加を得て(フランス6名日本8名)2006年2月4日に行なわれました。訪問先は昨年 と同じ久喜市の寒梅酒造。越後杜氏星野馨さんによれば、例年にないこの冬の寒さで今年のお酒は上々のできとの由。鈴木逸郎社長からは、1821年来の酒蔵 の歴史、久喜市の水が最大の立地理由など熱のこもった説明がありました。質問が飛び交い高田副会長は通訳にてんてこ舞い。ご苦労様でした。

日仏参加者待望の利き酒が行われた後、製造過程に沿って酒蔵をくまなく見学。大きなタンクから発する新酒の香りに酔わんばかりでした。そう言えば、 仕込み中のお酒(生もと)は微妙なもので香水などほかの匂いの影響を受けやすいとのこと。今は稀な密閉式でない伝統的酒造り工程ならではの身にしみる話で す。店頭販売では、フランスの方も熱心にたくさんお買い求めになっていました。

そのあと、「試飲懇親会」が料亭「おかの」で開催されました。日本料理を楽しみながら、連続金賞受賞の「飛翔天」を皮切りに、「にごり生酒」、「し ぼったまんまの純米酒」、「心意気(シラノ・ド・ベルジュラックの最期の科白にあやかってPanacheと命名)」、辛口の「山廃仕」、「樽酒」、天皇陛 下も賞味されたたという「彩の国」の計7種類の銘酒を鑑賞しました。一行は、鈴木社長に見送られて7時半過ぎに久喜駅を後にしました。

レポート:パリクラブ理事 五味文三

フォーラム「日本における外国人学生の実務研修」

パリクラブ・在日フランス商工会議所・日仏青年交流会(AFJEJ)・日仏会館・日仏協会 共催

日時 2005年11月15日(火)18時15分~
出席者 ■ユベール・ド・メスティエ
在日フランス商工会議所会頭、日仏青年交流会会長、Total Trading International 北東アジア代表
■綿貫健治
横浜国立大学専任講師、元ソニー・フランス副社長
研修生受け入れ企業 木滑幹人 富士通(株)米州欧州ビジネス本部欧州営業統括部長
前田紘利 日本シュネデール・エレクトリック(株)HR本部本部長
花井勝三 日揮(株)資源開発プロジェクト本部長代行

1115-forum2005年11月15日、パリクラブ、日仏青年交流会、フランス商工会議所、日仏会館共催のフォーラム「日本における外国人学生の実務研修」が開催された。

フランスでは学生の実務研修(STAGE)は卒業に必要な必修単位であり、多くの若者が日本での研修を希望しているが、現状は充分に満たされていな い。そこで学生の実務研修の支援組織や受入れに係わる企業の幹部、研修に携わった学生からの報告を通して、日仏の青年交流や企業のグローバルな人材活用と いう観点から日本における実務研修の現状と問題点について考えてみた。

第1部はフランス商工会議所会頭、日仏青年交流会(AFJEJ)会長ユベール ド・メスティエ氏によるAFJEJの発足の背景、目的、活動内容の紹介。

第2部は、横浜国立大学専任講師(元ソニー・フランス副社長)綿貫健治氏による基調講演。その内容は、日米のインターンシップを比較した場合、日本 のものは歴史が浅く、制度が完備されていないため、受入れ企業が少なく(日本は米国の8分の1)、期間も短く(2週間以内が大半)、余裕のある会社に限定 されている。一方米国のものは社会に根付き、企業の教育に対する社会的責任感を背景に、プログラムと社会のニーズの制度的整合性が取れている。また、ソ ニーの場合は短期間ではあるが内容は職場の要望によって採用直結型、企業PR型、実務型に分かれ、受入れの目的は日本企業・文化の理解、大学の専攻を生か した将来のキャリア体験、自己の適性のチェックと専門領域の拡大。長所は職場の活性化、若手育成、英語習得等。短所は体制の調整、準備が大変なこと、コス トや秘密保持の問題、専門部門を除いて直接必要とする部門が少なく、社内の個人的なイニシアチブによるところが多いこと。

続いて第3部では日本での実務研修をきっかけに卒業後も日本で活躍する3人のフランス人元学生による感想や意見の発表。研修先:東洋インターナショナルFX, レストラン・ラ・ブルターニュ、光洋精工、大阪府国際交流財団、ソシエテ・ジェネラル銀行。

第4部は受入れ企業3社による実例報告。

  1. 富士通(株)米州欧州ビジネス本部欧州営業統括部長、木滑幹人氏による過去2回のESSEC学生受入れの報告。研修テーマは部で取り組ん でいる案件に近いものを選択し、主に欧州市場動向や技術動向の調査。打ち合わせやTV会議への同席、工場見学等を通じて富士通に対する理解を深める行事 も。2005年度の主なテーマは“欧州でのグリッドコンピューティング”“欧州でのユビキタス普及状況”“IP Multimedia Sub-system”。
  2. 日本シュネデールエレクトロニックス(株)HR本部本部長、前田紘利氏による、フランスの複数技術系大学からの受入れ実績の報告。研修は 主にロジスティック管理とファイナンス業務。外国人の物の考え方を肌で知る効果や、“外的刺激”として従来の殻を破る上で有効であったこと。今後の課題と しては、セールスや技術関連部門との提携、十分な仕事を事前に用意すること、上司による部下や研修生の育成意識の向上等。大半の研修生が卒業後同社に就職 している。
  3. 日揮(株)資源開発プロジェクト本部本部長代行、花井勝三氏によるリヨン大学学生(8年間に8人)の資源開発プロジェクト本部での5ヶ月 研修の報告。工夫している点はチューターをつけ、15講義の教育カリキュラムや工場見学等を実施するほか、Task Force Teamに投入していること。問題点としては費用対効果の問題、就職を希望する学生がいる、事故等が生じた場合の対処方法等。

最後に、司会進行を務めたパリクラブ常任理事、ESSEC大学グループ日本連絡事務所代表大森順子氏より、日本が世界に理解されるには、若者が交流 しなければならない。今、日本の大学に在籍している外国人は大半がアジア諸国からの留学生で、欧米留学生はほとんどいない。しかし世界第2位の日本の経済 力がどうやって形成されたのか日本での企業研修を通して学びたいとする欧米人は多数いる。彼らに日本に来る機会を与え、より多くの知日派を作ることが日本 に必要なことであり、多くの方々の協力をお願いしたいとの挨拶で盛会のうちに終了した。

レポート:パリクラブ常任理事、ESSEC大学グループ日本連絡事務所 大森順子

古都足利に秋を訪ねた日帰り旅行記

日仏会館・日仏協会・パリクラブ・在日フランス商工会議所 共催

日時 2005年11月12日(土)
集合 11時 東武伊勢崎線足利市駅

1112-asikaga-2今年11月12日、在日フランス商工会議所(CCIFJ)、パリクラブ、日仏会館・協会の3団体は、足利日仏協会との交歓を目的に、北関東の渡良瀬川沿いに 奈良時代以前から発達した人口約16万人の栃木県足利市を訪ねる日帰り旅行を共催した。東京から参加の24名は11時に東武線足利市駅に集合、足利日仏協 会事務局長の羽生敦子先生にお迎え戴いた。一同バスで、先ず古伊万里のコレクションで聞こえた栗田美術館、次にぶどう園とキャブ(cave)で有名なココ ファーム、最後に足利学校旧跡を訪ねた。

16世紀にフランシスコ・ザビエルが学都として隆盛ぶりを西欧に紹介した足利は、1877~82年にリヨン織物工業学校に留学した近藤徳太郎技師 (1856~1920)がフランスの技術を移転して以来、繊維産業が急発展を遂げたことでも高名。また近年、ミシュラン・ジャパン・グループが生産活動を 足利郊外に展開し、非繊維工業も盛んな商工業都市である。2000年の沖縄サミット晩餐会で乾杯に使われたヴァンムスーはココファーム産だった。ここは知 的障害のある人がぶどうの栽培から醸造までを担当する授産施設として有名。

1112-asikaga-3昼食はそのココファームで。栽培して天に届かんばかりの35~45度の急傾斜地ぶどう畑の直下に酒蔵とレストランがある。地元在住のフランス人の子供さんの 声も混じった交歓昼食会は実に和やかな雰囲気で終始した。我が日帰り旅行は、足利市駅前で17時ごろめでたく散会。近藤会長と羽生事務局長を始めとする足 利日仏協会の皆さまにこの場を借りて感謝の意を捧げます。また、引率に忙しく走り回ったパリクラブ理事の田辺豊さん、ほんとうにご苦労様でした。

尚、パリクラブ副会長、経済社会委員会委員長、久米 五郎太氏から、この日の雰囲気を見事に伝える3句をいただきました。今回は参加出来なかった皆様に、当日の空気を少しでも味わっていただければ幸いです。

伊万里展外は松風紅葉飛ぶ

障害の人らの植えし枯葡萄

孔子廟楷の木ひそと色づけり

  • 1112-asikaga-1
  • 1112-asikaga-4

現代音楽作曲家・吉田進氏による文化講演会「パリからの演歌熱愛書簡」

日仏経済交流会(パリクラブ)主催
在日フランス商工会議所(CCIFJ)共催

日時 2005年11月9日(水)18時30分~
会場 メルシャンサロン

1109-yoshida-1パリ在住の作曲家、吉田進氏による「パリからの演歌熱愛書簡」と題する文化講演会が、11月9日メルシャンサロンにおいて、パリクラブとCCIFJの共催で行われました。

吉田進氏は、慶応義塾大学経済学部を卒業後1972年に渡仏、在仏33年。パリ国立音楽院終了後はフランスの有名な音楽家オリビエ・メシアン氏に師 事、「ファンタジア」「カタカナ」「縄文」など数十作品を作曲してきました。著書には、フランス国歌ラ・マルセイエーズを音楽的に分析し、その成立と変容 を綴った「ラ・マルセイエーズ物語」(中公新書)や「パリからの演歌熱愛書簡」(TBSブリタニカ)があリます。又日本のテレビにも登場し「題名のない音 楽会」や「地球に好奇心」などに出演したこともあります。

ビデオや音楽テープを使っての講演は、椅子席を開講後増設するほどの盛会でした。52名の出席者は、普段テレビで聴いている演歌を西欧音楽の立場か ら聴くとどう解釈されるか、との吉田氏の説明に興味深く拝聴している様子でした。何時もの講演会より女性の来場者が多く、日本舞踊・藤間流の藤間藤藍さん や山田流筝曲教授の内山紗賀能さんなど、舞踊家音楽家のお姿もみられました。

1109-yoshida-2「演歌」とは? フランスで十数年音楽の研究をした後、吉田氏が自分独自の音楽を思考した時、演歌が自分のハートのなかに流れるのが聞こえた。西洋音楽が数学 的であるのに対し、なにか割り切れない「演歌」が自然に心に響いた。それは歌謡曲とは違う。歌謡曲は心地よく耳にはいるだけのものにすぎない。しかし、こ の歌を演じる「演歌」は、ヨーロッパにはない独特の音楽として、フランスで受けたのだった。

「演歌」は歌詞のなかで演劇の世界を演じる。寒い、暑いという歌詞を曲のなかに演じるのが「演歌」である。歌謡曲と演歌の違いは歌そのものにあるのではなく、歌手が演じるか否かにあるのだ。

浜圭介作曲、荒木とよひさ作詞の「心凍らせて」では、浜圭介が歌うとき、

あなたの愛だけは こんどの愛だけは
他の男とはちがうと 思っていたけど
抱かれるその度に 背中が悲しくて
いつか切り出す 別れの言葉が恐くて

心 凍らせて 愛を凍らせて
今がどこへも 行かないように
心 凍らせて 夢を凍らせて
涙の終わりに ならないように

1109-yoshida-3この「恐くて」を歌うとき小声で恐ろしさを表現し、「凍らせて」と歌うとき本当に寒いように歌う。ここに歌を演じる「演歌」の素晴らしさがある。

石川さゆりも歌を演じるという点では「演歌」の名歌手だった。
浜圭介作曲の「霧のわかれ」

思い出 半分
あなたに 返します
ひとり 抱くのは 重すぎる
もうなにも 言うことはありません
追いかけて すがってみたいけど
あの影は あとも見ないで
私だけ 霧が 霧がふります

1109-yoshida-4特に、平成元年の紅白歌合戦のとりで石川さゆりが歌った、なかにし礼作詞、三木たかし作曲の「風の盆恋歌」は歌を演じる「演歌」として素晴らしかった。

蚊帳の中から 花を見る
咲いてはかない 酔芙蓉
若い日の 美しい
私を抱いて ほしかった
しのび逢う恋 風の盆

私あなたの 腕の中
跳ねてはじけて 鮎になる
この命 ほしいなら
いつでも死んで みせますわ
夜に泣いてる 三味の音

生きて添えない 二人なら
旅にでましょう 幻の
遅すぎた 恋だから
命をかけて くつがえす
おわら恋歌 道連れに

1109-yoshida-5一般的に、心が技術を上回ると、“下手”との評価を受ける。素人のカラオケが典型的な例だが、山口百恵は、技術そのものは相当高いレベルにあったにもかかわ らず、さらに心(感情移入)が上回った歌手だったため歌が下手だとの評価があった。しかしなんと言っても、美空ひばりは高いレベルで「心と技術」が一致し た名歌手だった。

吉田氏が考えるに 世界で最も優れた歌手を三人挙げるとすれば、マリア・カラス、エデイット・ピアフ、そして美空ひばりだ。1978年、師である古 賀政男が亡くなった時、美空の公演の最後に歌った「悲しい酒」。涙ながらに歌ったのだが、涙を歌の中にいれながら、しかし技術的には少しの狂いもなく歌わ れた名演であった。

ひとり酒場で 飲む酒は
別れの涙の 味がする
飲んで棄てたい 面影が
飲めばグラスに また浮かぶ

酒よこころが あるならば
むねの悩みを 消してくれ
酔えば悲しく なる酒を
飲んで泣くのも 恋のため

一人ぼっちが 好きだよと
言った心の 裏で泣く
好きで添えない 人の世を
泣いて怨んで 夜が更ける

五味文三記

第47回ランデブー・フランコ・ジャポネ《日本におけるフランス投資》

日仏経済交流会(パリクラブ)主催
在日フランス商工会議所(CCIFJ)共催

日時 2005年10月26日(水)18時30分~20時30分
場所 京橋メルシャンサロン
ゲスト 在日フランス商工会議所専務理事 ディディエ・ホフマン
参加人数 39名

1026-hoffmann今回はゲストに在日フランス商工会議所専務理事ディディエ・ホフマン氏をお迎えして、彼の専門分野である『日本におけるフランスの投資』についてお話を伺い、日仏両国間の投資の状況について、最新の綿密な統計の助けを借りて、真摯な分析を披露していただきました。

はじめに、フランス企業が如何に熱心に日本への進出を推進してきたかについての説明があり、世界第二位のGNP、高い購買力、流通インフラの整備な ど、フランスから見た日本市場の魅力が最近の統計によって示された。日本はフランスにとっては9番目の顧客であり供給者である。一方フランスは日本にとっ て14番目の顧客であり12番目の供給者だ。

2003年1月31日、小泉首相は施政方針演説のなかで外国の直接投資を迎え入れることを最優先課題とし、5年で投資額を倍増すると述べた。数量的 には目標を達成する過程にあるが、内容的には矛盾した部分もある。なお、2004年の前年比増大分の半分は合併、吸収という類のものであり、あとの半分が 親会社から子会社への送金であった。

ところでフランスの日本への直接投資は1997年から2002年の間に13倍となり、これまでの総額は110億ユーロ、アメリカに次いで二位となっ ている。2004年度については前年比7.8%増の8億6100万ユーロであった。こうして現在フランス企業はルノー・日産、ダノン、日本ロレアルなど約 600社が日本に進出しており、その領域は多岐にわたっている。フランスの投資は主に子会社設置の形をとっており、東京へ集中している。

このようなフランス企業の日本への進出は、日本経済市場の開放とフランス企業の国際化の結果であり、両国政府が《le Japon, c’est possible》や《France Japon, l’esprit partenaire》などのキャンペーンをつうじてのサポートの賜物だ。

しかし今日、両国の関係はその性格を変えつつある。2004年には合併・買収などのオペレーションが減少している一方で、パートナーへの参加が増え ている(ラファージュ、ロレアル、ルノーなど)。また販売拠点が増えているフランスの進出セクターがあり、それは特にデラックスおよび食料品部門で顕著で ある。さらに、日仏のパートナーシップによって第三国でのオペレーションの企ても多くなりつつある(千代田化工とテクニップなど)。

一方トヨタをはじめとして日本企業400社がフランスに進出しており、パリあるいはイル・ド・フランスに限らず、地方へ工場、研究所などが分散している。

将来の展望として、日仏経済関係の活発さが持続することは言を待たないが、競合はより激しくなるだろう。発展の軸として(1)消費財部門の地位の確 保(2)環境、健康、ナノテクノロジー、革新的なプロセスや製品と結びついた資材など、非常にポテンシャルの高い工業に照準をあわせること(3)サービス 部門の強化(4)新たなテクノロジーでのパートナーシップを互いに求めることが必要となるであろう。

【ディディエ・ホフマン氏略歴】
オートアルザス大学で国際貿易学を専攻、1986年、ストラスブール商工会議所に入所。1989年から、在ドイツフランス商工会議所勤務。1999年8月 から2002年8月まで在リスボンフランス商工会議所専務理事。2002年9月から、在スイスフランス商工会議所専務理事を務め、今年2月在日フランス商 工会議所の専務理事に着任した。