日仏経済交流会パリクラブ 主催
在日フランス商工会議所(CCIFJ) 共催
【ご報告】
パリクラブ20周年記念特別講演会
『日仏リーダーの相互パーセプションと今後の展望』
講演者 磯村尚徳
磯村氏は魔術師である。日仏関係という二国間関係がまるで雨の合間に見せてくれる虹のように私たちの眼前に彩りを添えて姿を現してくる。あたかも日仏関係の現代史が世界を牛耳っているかのような瞬時の錯覚に陥る。
戦後のフランスの大統領は第5共和政で6人だが、もう数えるのも難しい日本の首相。磯村氏がインタビューした唯一のジャーナリストとなったドゴールにとっ て、佐藤栄作や池田勇人は「トランジスターの国」の首相に過ぎなかった。日本に無関心だったジスカール・デスタンの後、フランソワ・ミッテランは8回の会 見を通じて、あのシラク大統領以上に親日的であった。「米国の挑戦」を著したセルバンシュレベール、ソテール、ミソフ、ラング、マルローと日本文化に精通 した知的教養人を擁していた。ジャック・シラクは日本を知りすぎた大統領だった。日本人以上に日本に詳しい彼がサッチャーやレーガンなどと同様、認知症に あるのは心が痛む。サルコジは「禅を不気味、相撲を知的でない、東京を怖い、京都を悲しい」と言って日本人を失望させた大統領だ。
日本財界の本田、松下、盛田らは主張を持っていた。それから日本にサラリーマン経営者時代がやってきた。フランスのゴーンのような秀才やアルノーようにピ アノを演奏するような経営者と、米国一辺倒になってしまった日本財界との間にはかみ合わない時間が過ぎている。文化面では日本の片思い時代からフランスの 片思いの時期にある。ジャパン・エクスポにおけるクール・ジャポンへの情熱と憧れを我々はどう理解するか。
戦後の日仏関係がどのように推移してきたかを、現場の証言者として語れる磯村氏は誠に稀有の存在である。八芳園の満員の会場の拍手は長く続いた。
筆責 瀬藤澄彦
【イベント概要】
パリクラブ20周年記念・名誉会長・磯村尚徳氏・講演会 およびレセプシン
テーマ: 「日仏リーダーの相互パーセプションと今後の展望」
”Regards croises des leadeurs francais et japonais – ces perspectives d’avenir”
本イベントはパリクラブの総会(18時から18時45分)に引き続き行われます。
講演はパリクラブが発足20周年を迎える記念のもので、日仏両国語でおこなわれます。
またレセプシオンではワイン・軽いブッフエの他に、吉祥寺の「おちゃらか(代表取締役ダントン氏)の共催を得て、話題のフレーバー茶もお出しします。http://ocharaka.co.jp
パリクラブ・CCIFJ・TMF・ALFIその他の協力団体の会員相互の懇親会、新会員の紹介を目的にしております。
当会会員以外の方もご参加頂けます。皆様ぜひご参加下さい。
| 日時 | 2012年4月23日(月) 19:00~20:00(講演会) 20:15~21:30(レセプシオン) |
|---|---|
| 場所 | 目黒区白金台 八芳園 5階 リンデンの間 東京メトロ白金台2番口より下車1分 http://www.happo-en.com/access/index.html |
| 会費 | 3000円 |
| 定員 | 80名 |
| お申込み締切 | 2012年4月20日(金)18:00まで ※申込み締切り以降のキャンセルには、キャンセル料がかかりますのでご注意下さい。 |
| お問い合わせ先 | ご不明な点がございましたら、下記メールアドレスまでお問い合わせください。 bonjour@parisclub.gr.jp |



窶級「州7カ国の経済動向を分析することによってユーロ危機をどのように展望するかを、5人のエコノミストのそれぞれの専門の立場からの解説を通してユーロ 危機の現状と今後の欧州統合の将来についての予測を語っていただいた。予定より長丁場の講演討論会となったが、質問も4人から寄せられた。ユーロ圏内の相 互扶助、経済論理より政治の影響、など鋭い質問が投げかけられた。最後に今後の予想されるシナリオについて参加者の挙手によって訊ねてみた。①ギリシャな どユーロ離脱でユーロ解体、②現状維持の続行、③危機により統合EUが強化される、この3つの予想についての参加者の約3分の2は②であった。①と③はほ ぼ同数であった。
日産自動車株式会社の社長兼CEO(最高経営責任者)。1999年6月に、同社のCOO(最高執行責任者)に着任し、2001年の6月にCEOに就任した。 2005年5月からはフランスの自動車メーカー、ルノー社の社長兼CEOも兼務し、世界の企業売上高ランキング フォーチュン・グローバル500に名を連 ねる2社を同時に率いる、世界初の経営者。ルノーと日産は、大手自動車メーカーの中では最も長く続いている、文化の異なる企業間提携である。ゴーン氏は 1990年代当時、深刻な経営難にあった日産自動車を再生させ、2000年には黒字化を果たした。さらにこの一年間は、数々の自然災害と経済不安の中、よ り確かな舵取りを行った。