【レポート】第14回パリクラブ輝く会『紳士のスポーツラグビーを優雅に学ぶティーパーティー』 ~垣永真之介選手との交流会~

参加者が垣永選手とスクラム体験

垣永選手

ダイエットのために始めたラグビー。しかし「小学校の頃は、毎日曜日に行われる厳しいトレーニングが大嫌いでした」と垣永選手は話します。毎回6㎞の距離を走る過酷な練習だったにも拘わらず、ラグビーを続けて来られたのは、仲間の存在あってのことでした。
「小学校の頃は学校に友達が少なかったんですが、ラグビーの仲間だけは、身体が大きくても、『お前かっこいいな』と言ってくれた。それが支えでした」
多様性を認めるラグビーの精神には、今も誇りを感じるそうです。
大学を卒業してすぐラグビー日本代表に選ばれた垣永選手ですが、電話を受けたのが、春休みで羽を伸ばそうとしている時で、春休みは二週間で終わり、すぐ寮生活が待っていたといいます。そのときのヘッドコーチがかのエディ・ジョーンズで、垣永選手も「バッチバチに」その洗礼を受けました。エディ・ジョーンズは、日頃から選手たちに「日本人は負けるマインドが強すぎる。俺はそれを変える」と言っており、 自分は出場が叶わなかったものの、2015年のワールドカップにおける奇跡は、“勝ちたい”という痛切な気持ちで試合に望んだことが功を奏したという、参加メンバーの言葉を紹介しました。
また、「自分はスクラムで一番前のポジションですが、前後からそれぞれ800㎏の力が加わるため、並外れた体幹が必要となります」 と話す垣永選手。ちょうどその時、主宰の谷さんから紹介され、「垣永選手の応援のため、OFFの日に来ました」と、ダウンタウン浜田雅功さん……もとい、浜田さんのソックリさんとして知られる芸人の、でこぴん浜ちゃんが登場。場内が沸いたところで、垣永選手は、御自身の体幹の強度を実感して貰うため、プランク(腹筋を中心として体幹を鍛えるトレーニング)の姿勢 になりました。でこぴん浜ちゃんが先陣を切り、来場者が次々裸足になって、入れ替わり立ち替わり垣永選手の背中の上に立ちます。中には二人で乗った来場者もいましたが、彼の身体は全く動じることがありません。さらに、実生活の間ではまず経験する機会がないスクラムを組み、垣永選手と押し合うという体験も。それが終わると自ら、足を一直線に伸ばし、「スクラムは、この美しい姿勢を取り続けられる者が強いんです」とスクラム時の姿勢を見せてくれました。

スクラム体験をする参加者