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【開催済】未来の森と人を育てる「カカオ・フォレスト」 ―フランスのトップパティシエ、フレデリック・カッセル氏らの挑戦-

現在主流となりつつある方法でカカオ栽培を続けると、森の生態系や多様性が失われ、将来的にカカオ豆そのものの栽培が危機に瀕してしまう。また、本来の優れた香りと風味をもつカカオを作ってきた農園も経済的かつ持続的に可能な栽培ができなくなってしまう。「カカオ・フォレスト」はそんな思いから生まれました。

世界のトップパティシエが集まるフランスのアソシエーション、ルレ・デセールは、未来に向けたカカオの森と人間との新しい関係を考えなければならないと、研究機関やNGO、企業、現地生産者、トップパティシエなどと協力して、この活動に参画しています。

生産性の向上と生産者の生活の質、生物の多様性をどのようにバランスよく担保していくか、その難しい課題解決へのモデルづくりを目指すとともに、カカオ栽培にイノベーションを起こそうという「カカオ・フォレスト」の挑戦。今回の講演会では、フランスの老舗チョコレートメーカー、ヴァローナと共に企画当初から参画している、ルレ・デセールの名誉会長で世界のトップパティシエのフレデリック・カッセル氏より、「カカオ・フォレスト」のサステイナブルな取り組みについて具体的にご紹介します。

講演後は「カカオ・フォレスト」から生まれたショコラ「デクヴェルト」のご試食もご用意しておりますので、環境とサステイナビリティ、そして食について考えていただく機会になれば幸いです。皆さまのご参加をお待ちしております。

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【レポート】講演会「誰も知らないほんとうのゴッホ」

2020年1月23日19時より、渋谷にある EF Education First Japanのセミナールームにて、講演会 「誰も知らないほんとうのゴッホ」が開催されました。

強烈なエネルギーが渦巻くゴッホの絵画。日本では毎年のように「ゴッホ展」が開催され、大きな話題になっています。何故ゴッホの芸術はこれほど人を惹きつけるのでしょうか? そこには一体何が表現されていて、私たちとどんな繋がりがあるのでしょうか?

今回はゴッホ研究者の正田倫顕氏が1890年6月に描かれた作品《オーヴェールの教会》を取り上げ、パリの北西20kmにあるオーベール・シュル・オワーズの教会の写真と比較し、背景、心情など細かく分析、説明されました。

ゴッホは現実にはどっしりと安定した教会にがたがたと土台から揺さぶりをかけ、倒壊寸前のものとしてあらわしている点、また一般にはゴッホが描いたことでオーベールの教会は不朽のものになったと考えられているが、実は全く逆の事態となっていること。彼が画面に定着したのは教会およびキリスト教の死に瀕した姿であり、その倒壊のさまを不朽化したとの解説でした。

続いて、画家であり、美術鑑定家、画廊経営者でもあるパリクラブ理事 西村達也氏よりゴッホの生涯について紹介のあと、正田氏と対談。会場からの質問も続き、大変内容の深い、講演会となりました。

 

【開催済】講演会「誰も知らないほんとうのゴッホ」

オーベールの教会

強烈なエネルギーが渦巻くゴッホの絵画。日本では毎年のように「ゴッホ展」が開催され、大きな話題になっています。何故ゴッホの芸術はこれほど人を惹きつけるのでしょうか?
そこには一体何が表現されていて、私たちとどんな繋がりがあるのでしょうか?
今回は《オーヴェールの教会》を取り上げ、その作品世界を読み解きます。ゴッホ研究者の正田倫顕氏とともに、ゴッホを探究する旅に出ましょう。画家であり、美術鑑定家、画廊経営者でもある パリクラブ理事 西村達也氏との対談も交えて、ゴッホの本質に迫ります。

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【レポート】第28回パリクラブ輝く会 スポーツ感覚で誰でもできる護身術「クラヴマガKravmaga」とは?

年末に向け、世の中がせわしくなると様々な暴力事件が多発する傾向があります。
これに対処するため、輝く会では12月9日に「自分の身は自分で護る」テクニックを日仏クオーターの柴田リエールさんから学ぶ実践・体験セミナーを開催いたしました。

リエールさんが伝授くださったのは戦火の絶えないイスラエルで生まれた実戦型護身術《クラヴマガ》(英語: Krav Maga、ヘブライ語: קרב מגע)。
1940年代にイスラエル軍のために開発されたもので、マガ(מגע)は「接近」「接触」、クラヴ(קרב)は「戦闘」を意味し直訳すると「接触しての戦い/近接戦闘術」となるそうです。
イスラエルでは男女ともに徴兵制があるため、性別や体格を問わず、短時間の訓練でも身に付く実戦で役立つ護身術が必要になり、ボクシングなど既存の格闘技を応用して開発されたそうです。
すぐに使える上、限りなく実戦に特化した点が高く評価され、イスラエルのみならず、米国FBI, CIA, SWATをはじめとする世界中の軍・警察に導入され、一般市民にも広まっているそうです。
日本に上陸したのは2002年。警察や自衛隊、大手警備会社にも取り入られ、一般でも3万人以上が体験しているそうです。

今回ご指導くださった柴田リエールさんはクラヴマガ・ワールドワイド公式インストラクター資格取得し、現在日本では唯一の公認女性クラヴマガインストラクターとしてご活躍中。
またリアリティーアクションゲームの主人公や、メディア出演など活動の場を広げているそうです。

人は突然襲われるとパニックに陥り、頭は真っ白、思考は停止してしまい、たとえ何かのトレーニングをしていてもその場ではすぐに役に立たたない事例が多いそうです。
一方、クラヴマガでは人間が本能的に備えた、考えなくても自然に出る条件反射の動きを取り入れ、自然な動きの中で最小限の動作で反応できるようにトレーニングします。

当日の参加者は12名。内3名が男性でした。軽いウオーミングアップの後、即スタート。

「いきなり片腕をつかまれたとき」「両腕をつかまれたとき」「ナイフで脅かされたとき」「背後から襲われたとき」「むなぐらを掴まれたとき」など次々とシチュエーションが設定されました。
どのシチュエーションでも襲ってきた相手に立ち向かうのではなく、腕や肩や腰の角度やひねりを生かし、時には相手の不意をつき、自分の身体を開放してすばやく逃げる、が基本形のようでした。
力では相手に劣っていても人間が本能的にもっている反射神経を使えばその場の危険を回避することが可能であることを1時間のシナリオトレーニングで学びました。

もちろん1時間ではすべては学びきれませんでしたが、私たちひとりひとりが「自分の身は自分で護る」という危機意識を持つことが重要でないかと考えさせられたイベントでした。
さらに応用ができるのであればDVに苦しむ女性たちもこのテクニックを学べば暴力から身を守れるのではないかと個人的に感じました。
クラヴマガのますますの普及とリエールさんのさらなるご活躍を応援しています。

当日のトレーニングは柴田リエールさんのHPにも紹介されています!!
https://www.kravmaga-f.co.jp/news/single.php?id=79

(記録:パリクラブ輝く会実行委員会 森)

尚、柴田リエールさんはクラヴマガの一部を、Youtubneでも公開しています。ご興味のある方はコチラもどうぞ。

【開催済】第28回パリクラブ輝く会 スポーツ感覚で誰でもできる護身術「クラヴマガKravmaga」とは?

年末に向け、世の中がせわしくなると様々な暴力事件が多発する傾向があります。
そんな中、輝く会ではユニークな企画として戦火の絶えないイスラエルで生まれた実戦型護身術《クラヴマガ》で自分の身は自分で護るテクニックを学ぶ会を開催いたします。
講師は日仏クオーターの柴田リエールさん。華奢な美しい身体からみなぎるエネルギーに圧倒されます。

生死と向かい合わせの戦地で実戦されたことによりその効果は証明されているそうです。この世の中、いつ何が起こるかわかりません。
男性に比べて体格も体力も劣る女性でも、万が一の危険から回避することができる護身術に加え、健康で美しいカラダづくりができる筋力トレーニングやエクササイズとしても《クラヴマガ》は注目されています。
日常的な運動としてジムに通っている方も多いかもしれませんが、スポーツ感覚でクラヴマガをプラスしたら楽しく安全に生きていく手段としても一石二鳥です。
是非この機会にお試しいただけましたら幸いです。

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【レポート】第3回 剣持マスターソムリエセレクションによるワインとフレンチのマリアージュ

11月26日 第3回目のワインとフレンチのマリアージュイベントを麹町の「バーはるレストラン」で開催しました。ワインの会はブラインドテイスティングの会が毎年開催されておりますが、このようなワインと料理を純粋に楽しむイベントは開催実績が少なかったこともあり、年1回のペースで開催しており、今回で3回目となりました。
ワインはスターターとしてシャンパーニュ、白ワイン2種、赤ワイン1種、デザートワイン1種の5種類、ワインと食事が組み合わさったペアリング形式のディナーを20名強の皆さんとともに楽しみました。
会に先立って、剣持マスターソムリエ並びに料理長より料理の説明がありました。

まずは、スターターでシャンパーニュ(Comtesse de Gramont Brut)。
このワインは95%黒葡萄から作られていて、ピノムニエ・ピノノワールを主原料とし、5%のシャルドネ種をブレンドして作られています。まろやかさと力強さが特徴とされています。
最初のオードブルはアンチョビとクロワッサン、生ハムとアボガドでした。
続いて、アルザスの白ワインでピノ・グリ、ピノ・ブラン、リースリングのブレンドワイン。アルザスは昼と夜の温度差が激しく、雨が降らない地域で、斜面を利用してワインが作られるのが特徴との説明がなされた後、ワインにあわせる冷製オードブルとして鮮魚のカルパッチョが提供されました。

続いて北ローヌ地方のクローズエルミタージュで作られたマルサンヌ種100%の白ワイン(Crozes Hermitage Blanc Les Jalets)が提供されました。こちらには魚のテリーヌに赤いパプリカのソースを添えた料理がセットされました。Les Jaletsは小石の意味で小石の土壌で白い花の華やかな香りの後に、熟したアプリコット、そして爽やかなハーブのニュアンスがあるのが特徴です。魚のテリーヌは良くマッチしていたと印象的でした。

続いてフォワグラ、その後にカモのコンフィが提供され、これに赤ワインがペアリングされました。赤ワインはシャトー・ヌフ・デュ・パブ(Chateauneuf du Pape Classic Domaine de Nalys)でグルナッシュ主体、シラー他数種の品種の混醸ワインになります。果実のコンフィチュール、甘草、純度が高い果実が現れます。スパイス、キイチゴやサクランボのような赤系果実が感じられ、キメ細かいタンニンが特徴的でした。ただ、グルナッシュ品種の特徴である果実味は他の同品種のワインと比べると抑揚的な印象も受けました。
料理はカモのコンフィで元々はフランス南西部の料理とされ、マルベック品種がマッチするといわれていますが、このワインとの相性も絶妙でした。

最後のデザートワインはポートワイン(Quinta do Portal LTB 1996)でした。古酒であるため、デカンタージュのうえでサーブされましたが、剣持ソムリエがコーヒーを濾すペーパーフィルターを使われていたのが印象的でした。

次年度以降の企画は未定ですが、多くの参加者から御好評を頂きましたので、来年以降も企画を検討していければと思っております。