
強烈なエネルギーが渦巻くゴッホの絵画。日本では毎年のように「ゴッホ展」が開催され、大きな話題になっています。何故ゴッホの芸術はこれほど人を惹きつけるのでしょうか?
そこには一体何が表現されていて、私たちとどんな繋がりがあるのでしょうか?
今回は《オーヴェールの教会》を取り上げ、その作品世界を読み解きます。ゴッホ研究者の正田倫顕氏とともに、ゴッホを探究する旅に出ましょう。画家であり、美術鑑定家、画廊経営者でもある パリクラブ理事 西村達也氏との対談も交えて、ゴッホの本質に迫ります。

強烈なエネルギーが渦巻くゴッホの絵画。日本では毎年のように「ゴッホ展」が開催され、大きな話題になっています。何故ゴッホの芸術はこれほど人を惹きつけるのでしょうか?
そこには一体何が表現されていて、私たちとどんな繋がりがあるのでしょうか?
今回は《オーヴェールの教会》を取り上げ、その作品世界を読み解きます。ゴッホ研究者の正田倫顕氏とともに、ゴッホを探究する旅に出ましょう。画家であり、美術鑑定家、画廊経営者でもある パリクラブ理事 西村達也氏との対談も交えて、ゴッホの本質に迫ります。

年末に向け、世の中がせわしくなると様々な暴力事件が多発する傾向があります。
これに対処するため、輝く会では12月9日に「自分の身は自分で護る」テクニックを日仏クオーターの柴田リエールさんから学ぶ実践・体験セミナーを開催いたしました。
リエールさんが伝授くださったのは戦火の絶えないイスラエルで生まれた実戦型護身術《クラヴマガ》(英語: Krav Maga、ヘブライ語: קרב מגע)。
1940年代にイスラエル軍のために開発されたもので、マガ(מגע)は「接近」「接触」、クラヴ(קרב)は「戦闘」を意味し直訳すると「接触しての戦い/近接戦闘術」となるそうです。
イスラエルでは男女ともに徴兵制があるため、性別や体格を問わず、短時間の訓練でも身に付く実戦で役立つ護身術が必要になり、ボクシングなど既存の格闘技を応用して開発されたそうです。
すぐに使える上、限りなく実戦に特化した点が高く評価され、イスラエルのみならず、米国FBI, CIA, SWATをはじめとする世界中の軍・警察に導入され、一般市民にも広まっているそうです。
日本に上陸したのは2002年。警察や自衛隊、大手警備会社にも取り入られ、一般でも3万人以上が体験しているそうです。

今回ご指導くださった柴田リエールさんはクラヴマガ・ワールドワイド公式インストラクター資格取得し、現在日本では唯一の公認女性クラヴマガインストラクターとしてご活躍中。
またリアリティーアクションゲームの主人公や、メディア出演など活動の場を広げているそうです。

人は突然襲われるとパニックに陥り、頭は真っ白、思考は停止してしまい、たとえ何かのトレーニングをしていてもその場ではすぐに役に立たたない事例が多いそうです。
一方、クラヴマガでは人間が本能的に備えた、考えなくても自然に出る条件反射の動きを取り入れ、自然な動きの中で最小限の動作で反応できるようにトレーニングします。
当日の参加者は12名。内3名が男性でした。軽いウオーミングアップの後、即スタート。

「いきなり片腕をつかまれたとき」「両腕をつかまれたとき」「ナイフで脅かされたとき」「背後から襲われたとき」「むなぐらを掴まれたとき」など次々とシチュエーションが設定されました。
どのシチュエーションでも襲ってきた相手に立ち向かうのではなく、腕や肩や腰の角度やひねりを生かし、時には相手の不意をつき、自分の身体を開放してすばやく逃げる、が基本形のようでした。
力では相手に劣っていても人間が本能的にもっている反射神経を使えばその場の危険を回避することが可能であることを1時間のシナリオトレーニングで学びました。





もちろん1時間ではすべては学びきれませんでしたが、私たちひとりひとりが「自分の身は自分で護る」という危機意識を持つことが重要でないかと考えさせられたイベントでした。
さらに応用ができるのであればDVに苦しむ女性たちもこのテクニックを学べば暴力から身を守れるのではないかと個人的に感じました。
クラヴマガのますますの普及とリエールさんのさらなるご活躍を応援しています。
当日のトレーニングは柴田リエールさんのHPにも紹介されています!!
https://www.kravmaga-f.co.jp/news/single.php?id=79

(記録:パリクラブ輝く会実行委員会 森)
尚、柴田リエールさんはクラヴマガの一部を、Youtubneでも公開しています。ご興味のある方はコチラもどうぞ。

年末に向け、世の中がせわしくなると様々な暴力事件が多発する傾向があります。
そんな中、輝く会ではユニークな企画として戦火の絶えないイスラエルで生まれた実戦型護身術《クラヴマガ》で自分の身は自分で護るテクニックを学ぶ会を開催いたします。
講師は日仏クオーターの柴田リエールさん。華奢な美しい身体からみなぎるエネルギーに圧倒されます。
生死と向かい合わせの戦地で実戦されたことによりその効果は証明されているそうです。この世の中、いつ何が起こるかわかりません。
男性に比べて体格も体力も劣る女性でも、万が一の危険から回避することができる護身術に加え、健康で美しいカラダづくりができる筋力トレーニングやエクササイズとしても《クラヴマガ》は注目されています。
日常的な運動としてジムに通っている方も多いかもしれませんが、スポーツ感覚でクラヴマガをプラスしたら楽しく安全に生きていく手段としても一石二鳥です。
是非この機会にお試しいただけましたら幸いです。
11月26日 第3回目のワインとフレンチのマリアージュイベントを麹町の「バーはるレストラン」で開催しました。ワインの会はブラインドテイスティングの会が毎年開催されておりますが、このようなワインと料理を純粋に楽しむイベントは開催実績が少なかったこともあり、年1回のペースで開催しており、今回で3回目となりました。
ワインはスターターとしてシャンパーニュ、白ワイン2種、赤ワイン1種、デザートワイン1種の5種類、ワインと食事が組み合わさったペアリング形式のディナーを20名強の皆さんとともに楽しみました。
会に先立って、剣持マスターソムリエ並びに料理長より料理の説明がありました。

まずは、スターターでシャンパーニュ(Comtesse de Gramont Brut)。
このワインは95%黒葡萄から作られていて、ピノムニエ・ピノノワールを主原料とし、5%のシャルドネ種をブレンドして作られています。まろやかさと力強さが特徴とされています。
最初のオードブルはアンチョビとクロワッサン、生ハムとアボガドでした。
続いて、アルザスの白ワインでピノ・グリ、ピノ・ブラン、リースリングのブレンドワイン。アルザスは昼と夜の温度差が激しく、雨が降らない地域で、斜面を利用してワインが作られるのが特徴との説明がなされた後、ワインにあわせる冷製オードブルとして鮮魚のカルパッチョが提供されました。

続いて北ローヌ地方のクローズエルミタージュで作られたマルサンヌ種100%の白ワイン(Crozes Hermitage Blanc Les Jalets)が提供されました。こちらには魚のテリーヌに赤いパプリカのソースを添えた料理がセットされました。Les Jaletsは小石の意味で小石の土壌で白い花の華やかな香りの後に、熟したアプリコット、そして爽やかなハーブのニュアンスがあるのが特徴です。魚のテリーヌは良くマッチしていたと印象的でした。

続いてフォワグラ、その後にカモのコンフィが提供され、これに赤ワインがペアリングされました。赤ワインはシャトー・ヌフ・デュ・パブ(Chateauneuf du Pape Classic Domaine de Nalys)でグルナッシュ主体、シラー他数種の品種の混醸ワインになります。果実のコンフィチュール、甘草、純度が高い果実が現れます。スパイス、キイチゴやサクランボのような赤系果実が感じられ、キメ細かいタンニンが特徴的でした。ただ、グルナッシュ品種の特徴である果実味は他の同品種のワインと比べると抑揚的な印象も受けました。
料理はカモのコンフィで元々はフランス南西部の料理とされ、マルベック品種がマッチするといわれていますが、このワインとの相性も絶妙でした。

最後のデザートワインはポートワイン(Quinta do Portal LTB 1996)でした。古酒であるため、デカンタージュのうえでサーブされましたが、剣持ソムリエがコーヒーを濾すペーパーフィルターを使われていたのが印象的でした。
次年度以降の企画は未定ですが、多くの参加者から御好評を頂きましたので、来年以降も企画を検討していければと思っております。

連日の猛暑が和らぎつつありますが、お変わりなくお過ごしでしょうか?
来る11月26日(火)、日本ソムリエ協会 最高技術顧問をつとめておられる剣持春夫マスター・ソムリエをお迎えし、ワインと料理のマリアージュを企画いたしました。
剣持ソムリエセレクションによるフランスを中心とした欧州のワインとワインを巡る物語を伺いながら、料理をお楽しみいただければ幸いです。
会食は『Bar はる Restaurant』でのフレンチを予定しております。
カジュアルフレンチレストラン&バーで落ち着いた雰囲気の個室で料理とお酒を楽しんでいただくスタイルです。本企画は今回で3回目となり、開催場所は前2回とは異なりますが、基本的なコンセプトは変わりありません。
2019年12月4日
瀬藤澄彦

2022年4月の次の大統領選挙まで30カ月を切ったフランスの政局は早くも慌ただしさを感じさせるようになった。政権発足からちょうど折り返し点を迎えたマクロン大統領は2019年4月25日、300人のジャーナリストを一堂に会してエリゼー宮殿で初めて記者会見を行った。ジレジョーヌ運動を受けた12月後半からの全国国民討論会を3月に終えて、その成果を踏まえた今後の政治の方向性と指針を示した。政府予想の2倍の1万300回の公聴会、1万7千の質問、3月18日締め切られた。政府与党はこの国民のヒアリングの後に国民がどう評価するか注目された。討論は4大テーマ設定、即ち「環境生態」「税制」「民主主義と市民」「国家機構と公共サービス」を巡ってなされたが、全国の市町村長連合(3000~5000)について郵送アンケートでもなされた。集計結果では、選出議員の特権、税制、車の時速80km制限、購買力、田園農村の荒廃、移民問題の6点に国民の関心と不安の大きいことが判明した。マクロン大統領は国民討論により人々のなかに「根付く」(enracinement)ことの大事さを感得したと強調。Institut Elabe世論調査によると70%の人は解決に至らず政府の実行に疑問を呈している。現時点11月で大統領支持率は春以降の上昇局面にあったが30%央からやや下げている。5月27日の欧州議会選挙では極右RNとの僅差で第1党を譲った後、来年3月(15日と22日)の全国市町村選挙に照準を当て候補者選びなどが本格化している。昨年のベナラ事件に比べるとN.ユロの後に環境大臣に昇格したF.ドルジの公金流用による辞職やナントのローヌ川での青年の水死の治安警察の検証などあったが今夏は8月下旬のビアリッツG7サミットでのマクロン大統領の精力的な世界的な外交の舞台づくりが注目を集め乗り切った。
ピザニ・フェリーはマクロン2017年選挙以来の経済政策の中心的推進者の有力エコノミスト。彼はルモンド紙に次のようにその「悔悛の思い」を綴っている。「大統領任期5年の第一局面は公約を掲げることであった。期待に応えるものではあったが、上位下達のジュピター型のやりかたは、もっと集団的な意思決定の方法にかえるべきであった。これが欠けていた。改革の姿に疑いが生じた」。フィリップ首相。CESEで、「真実の開示の国民議論だけで問題の処理は終わらない」。経済政策は今後、財政緊縮と減税と公共サービスという3つの課題の同時達成というトリリンマとも言うべき難しい舵取りを強いられる。
第2幕ActeⅡとされる任期後半の政策運営の8つの重点を盛り込んだ来年度予算案PLF2020が国民議会と上院で審議されている。第1は高齢化進行で賦課方式の42種類もある巨大機構の年金制度の一元化と給付開始年令などの改革案にはすべての年金組合労組は反対で12月5日から無期限ストに入ると宣言している。政府は現在の四半期ベースからポイント制度への切替や、62才から65才への受給開始年令変更を提案して改革を進めようとしている。実施は孫の代からとする妥協案プランBも浮上している。
第2は社会保険料の世帯負担引下げ90億ユーロを今年第1四半期に次いで追加された。さらに5年任期中に世帯向け270億、事業主向け130憶の社会保険料の引下げを計上する予定である。第3は炭素税引上げの復活は富裕層を除いてしない。第4は行財政改革で公務員削減は5万人から1万人強に縮小。これらの追加財源は19年度の歳入増、とくに今年始まった所得税の源泉徴取導入による増収や低金利による節約によって確保しようとしている。財政赤字は2.2%と最低水準の見通しである。第5は財政均衡を達成するためにはジレジョーヌ対策費、37億ユーロの住民税の廃止や8億ユーロ相当の残業代税控除などたばこ値上げでは十分ではないかもしれない。第6は国民討論会から出てきたRIC(市民主導直接投票)の実施や都市圏広域行政の一部見直しである。第7はENA等の高等大学院の改廃を年末発表予定のF.ティリエ報告を踏まえて実行に移す予定である。第8は移民に関連した1905年法の改正である。大統領選挙では極右に流れる可能性もあると言われるなかで、あえて移民やイスラム教の問題に無関心でないことを選挙民に示そうとしている。
2019年のフランスの経済成長率は2018年3四半期以降、顕在化してきたドイツを上回る伸び率が続きいている。多くのエコノミストはフランスの経済成長率がドイツを通年でも上回ると見込んでいる。しかしながらこのことはフランス経済が好調に推移しているというよりも安定した成長率を続行けていると言ったほうがいい。何故なら通年でユーロ圏の成長率1.2%を上回る1.3%であるものの、政府が5年間で見通していた平均1.6%にはかなり下回るものである。INSEEやOECFなどの調査機関では任期5年間の潜在成長率を1.25%前後に推計しておりかなりの落差がある。潜在成長率を高めるにはTFP(全要素生産性)の引上げが必要であり、フランスの場合は失業率の引下げと生産性と投資の引上げために労働改革とイノベーションが実行に移されなければならない。