この度、在日チュニジア共和国 カイス・ダラジ全権特命大使のご招待に与り、同大使館にて大使の講演会を開催いたします。
チュニジアはその歴史的背景、そしてフランスとの人的往来が絶え間なく行われていたためフランスとは特別な関係を築いています。フランス語は1888年から1956年までのフランス保護国時代の遺産として公用語のアラビア語に次ぐ第2の言語になっています。チュニジアの独立をいち早く承認した日本とも大変良好な関係にあり、2016年には外交関係樹立60周年を迎えました。
チュニジアは2011年に勃発した「自由と尊厳の革命」(いわゆるジャスミン革命)後、様々な困難を乗り越えて意欲的に民主化への道を踏み出しました。チュニジアはそれ以来アラブ諸国の中で唯一真に民主化に成功した国となりました。
チュニジアの民主化移行の成功モデルは2015年の「国民対話カルテット」へのノーベル平和賞で報われました。「国民対話カルテット」は労働総同盟(フランスからの独立のため陣頭指揮を執ったチュニジアでは歴史的な労働組合)、商工業・手工業経営者連合、人権擁護連盟、チュニジア弁護士会で結成された団体です。このカルテットは「全国民のための基本的権利を保証し、政府の憲法体制を確立する」という長く困難な国民対話をチュニジアで可能にしたのです。
フランスのグリニョン国立農学院(現アグロ・パリテック)で農業科学の博士号を取得している40歳(当時)という若さのユスフ・シャヘド氏が首相に指名され、2016年8月26日、国の経済改革推進を掲げた彼の内閣人事案は議会で承認されました。フランスの政治エリートの若返りと共和国の若い大統領誕生は2国間の共通点を感じさせます。
パリクラブではこの度、在日フランス商工会議所の共催をいただき、ダラジ大使にチュニジア経済の現況と日本とフランスとの経済関係についてお話しいただく機会をいただきました。奮ってご参加いただきたくご案内申し上げます。
日時 | 2017年7月13日(木) 17:30 受付開始 18:00~19:00 カイス・ダラジ大使による講演会 19:00~20:30 大使公邸にてレセプション レセプションでは大使館ならではのチュニジア本場のお料理をお楽しみいただけます。 |
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場所 | 在日チュニジア大使館 東京都千代田区九段南3-6-6 電話:03-3511-6622 |
主催 | 在日チュニジア大使館、日仏経済交流会(パリクラブ) |
共催 | 在日フランス商工会議所 |
協力 | TMF日仏メディア交流協会、ALFI |
言語 | フランス語(日本語への通訳はございません) |
参加費 | 無料 |
定員 | 先着50名 参加者は主催・共催・協力団体を優先させていただきます。 当日受付時に名刺をご提示ください。大使館での開催のため、登録されていない方の入館はご遠慮させていただきます。 |
カイス・ダラジ氏 略歴
出身地:ベジャ、チュニジア共和国既婚 / 子供:2 人
言語:アラビア語、フランス語、英語
学歴
1993-1994 : オックスフォード大学(英国)外交学において修了証書取得
1989 : マヌーバ大学(チュニジア)文学部英文科修士号
職歴
2015-:在京チュニジア共和国大使館 全権特命大使
2015 年 12 月 25 日 天皇陛下より信任状を授与される
2012-2015 : 在ワシントン D.C チュニジア共和国大使館 首席公使
2010-2012 : 外務省北米局担当次官
2004-2010:在京 チュニジア共和国大使館 一等参事官(政治・経済担当)
2000-2004:外務省 ヨーロッパ担当
1996-2000:在ロンドン チュニジア共和国大使館 参事官(経済担当)
1994-1996 : 在ロンドン チュニジア共和国大使館 一等書記官
1990:外務省 入省