イベントカレンダー

【レポート】ローラン・ピック新駐日フランス大使歓迎会

2017年9月15日(金)に、TMF日仏メディア交流協会の主催、日仏経済交流会(パリクラブ)、在日フランス商工会議所の共催、ALFI(仏検1級合格者の会)の協力で、新駐日フランス大使、ローラン・ピック(Laurent PIC)閣下の歓迎会が開催されました。

エマニュエル・マクロン大統領の登場で改めてフランスが注目を集める中、大統領の就任と時期を同じくして着任された新大使の歓迎会とあって多くの方が参加されました。会場となった国際文化会館はル・コルビュジェの弟子である前川國男、板倉準三等の設計のもとに完成した、フランスと日本の架け橋を象徴する建物。ここでローラン・ピック閣下をお迎えすることになりました。

オープニングでスピーチする磯村氏。流麗なフランス語でユーモアたっぷり。

オープニングでスピーチする磯村氏。流麗なフランス語でユーモアたっぷり。

歓迎会はパリクラブ宮原会長の司会の下で進行し、まずはTMF日仏メディア交流協会会長・パリクラブ名誉会長の磯村尚徳氏が大使のご着任を歓迎してユーモアを交えながらのフランス語でスピーチ。マクロン新大統領の下でのフランスのイニシャティブへの復活への期待、EUの底力やさらなる前進への期待、グローバルな外交関係の中でのフランスと日本の連携の大切さについて語りました。7月に日=EU間で大筋合意した経済連携協定の意義にも触れ、EU関係のご経験が豊富な新大使のご着任を特に時宜を得たものとして歓迎。

ローラン・ピック閣下はフランスと日本の関係が深まることを期待されていました。

ローラン・ピック閣下はフランスと日本の関係が深まることを期待されていました。

そして、ローラン・ピック閣下のスピーチへと移ります。EUからのイギリスの離脱、トランプ大統領就任など世界的に保護主義の動きが強まる中でフランスはマクロン大統領を選び、内向き志向を排して世界に対して門戸を開くことを選びました。これを閣下は、「フランス人はサプライズが好きなのです」という表現でフランスの国民性も交えて表現。開かれたフランス、そしてEUと日本が手を取り合って世界に対して影響力を持ち、北朝鮮問題なども含めてさまざまな課題に取り組んでいくべきとスピーチしました。

乾杯の音頭を取ったのは、TMF日仏メディア交流協会副会長大野博人氏。

乾杯の音頭を取ったのは、TMF日仏メディア交流協会副会長大野博人氏。

そして、乾杯へ。音頭を取ったのはTMF日仏メディア交流協会副会長で朝日新聞編集委員の大野博人氏。乾杯に当たっての一言の中では、日本では米国や英国発の情報に頼りがちな中で、国際情勢を正しく理解する上で、フランスに注目することの重要性を改めて指摘。お祝いのシャンパーニュはローラン・ペリエ、ブランドアンバサダーのフィリップ・ソーゼッド氏がこの日のためにラ・キュヴェを選びました。

乾杯の後は、沢山の方がローラン・ピック閣下にご挨拶をしたり、参加者同士の交流を深めたりしながら、時間は過ぎて行きました。


ピック新大使のご活躍により、これからのフランスと日本の関係がますます深まっていくことを願ってやみません。

【開催済】新駐日フランス大使歓迎会のご案内

この度、パリクラブは協力団体であるTMF日仏メディア交流協会が主催する新駐日フランス大使、ローラン・ピック(Laurent PIC)閣下の歓迎会に共催することになりました。
エマニュエル・マクロン大統領就任と時期を同じくして着任された新大使のお話を伺うと共に名刺交換や直接の懇談の機会にしていただければと思います。 詳細は下記のとおりです。
奮ってご参加いただきたく、ご案内申し上げます。

suite »

【レポート】第10回 パリクラブ輝く会 安倍昭恵夫人講演会

2017年9月11日、輝く会の第10回目を記念する特別イベントとして、輝く会実行委員会は安倍昭恵 内閣総理大臣夫人の講演会を在日フランス商工会議所「ウーマン・イン・ビジネス委員会」との共催で開催いたしました。当日は駐日フランス大使 ローラン・ピック閣下はじめコートジボワール、スウェーデン、ブラジル、チュニジアの大使夫人のご臨席をいただき、日本におけるフランス文化の発信地でもあるアンスティチュ・フランセ東京で開催できたことは大変光栄でした。

パリクラブの「輝く会」は、安倍首相が「すべての女性が輝く社会」の実現に向けて「女性活躍」を成長戦略の柱に据えられたことに呼応して女性会員の関心の高いイベントを開催するために発足し、これまで社会や文化をテーマとした数々のイベントを開催してきた経緯があり、第10回目のイベントに安倍昭恵夫人をゲストスピーカーにお招きできたことは大変大きな意義がありました。

講演を心待ちにしていた会場いっぱいの参加者を前に、安倍昭恵夫人はファーストレディーとしての活動の貴重なエピソードを、彼女自身の心のプリズムを通して自然体でお話しくださいました。

相互理解

安倍晋三氏との結婚後初めてフランスを訪問された時の思い出は今でも大切にされているご様子。
とりわけフランスで能の公演に出席された際、観客のほとんどがフランス人でしたが、能という感情を露わに表現しない舞台芸術に対する彼らの理解力に驚いたそうです。

日本人とフランス人は《非常に深い相互理解で結ばれている》と安倍昭恵夫人は強調されました。
一例としてパリ郊外で日本の野菜を栽培する農園を経営されている山下朝史氏。独学自力で粘り強く日本の野菜作りに専念された結果、今やフランス全土の星付きレストランの注文を受けるほどに成功したたぐい稀な日本人です。山下氏は自分の助言に耳を傾ける自分の眼鏡にかなったシェフだけにしかご自身の野菜を売らないというポリシーを持っていて、匿名で正規料金を払ってレストランに行き、彼の野菜が適切に調理されていなければ躊躇なく注意するそうです。

Pages: 1 2

【レポート】第9回輝く会「ダンスを通して知るヴェルサイユ宮殿事情」

フレンチバロック・オペラの神髄

ダンスを通して知るヴェルサイユ宮殿事情

8月21日に日本財団ビル1階ロビー(港区赤坂)において、第9回輝く会「ダンスを通して知るヴェルサイユ宮殿事情」が開催されました。
今回のテーマは「フレンチバロック・オペラ」。まだ日本での知名度は高くありませんが、ルイ14世の時代に誕生した歌と踊りが一体となった芸術です。ヴェルサイユ宮殿を舞台に、ダンスを好んだルイ14世が自らも踊り、ギリシャ神話に擬して「太陽王」としての権力を誇示するなど、政策的な側面も持ち合わせていました。
そんな歴史あるフレンチバロック・オペラの普及に尽力されているのが、パリクラブ会員でもあるバレエミストレスの錦織舞さんです。舞さんが主宰するジョイ・バレエストゥーディオは、日本で唯一のフレンチバロック・オペラ団体。2012年の初演以来、年1回の上演を続けており、今年は9月1日に練馬文化センターで『Les Paladins(遍歴騎士)』を披露し、ファンの喝采を浴びました。
今宵の演目は、練馬公演のハイライト、囚われのイタリア美女と遍歴の騎士の恋物語で、アティス役の糸賀修平さんを除く本番と同じキャストが勢揃い。さらには、往時の「宮廷オペラ」の雰囲気を演出するため、チェンバロ演奏も加わるという豪華版でした。音声や画像がないレポートでは、作品の素晴らしさを伝えられないのが残念ですが、美しいチェンバロの調べと迫力ある歌と踊りに、参加者のみなさんはヴェルサイユ宮殿の情景を思い描きながら、至福のひとときを過ごしました。

Pages: 1 2 3

【開催済】第9回輝く会「ダンスを通して知るヴェルサイユ宮殿事情」

知っておきたいフレンチバロック・オペラの神髄

パリクラブ「輝く会」では会員でジョイ・バレエストゥーディオを主宰されているバレエミストレス錦織舞さんの舞台を昨年に続き再びご紹介いたします。
錦織さんが長年普及活動を行っているのは一般にはまだ馴染みの薄い「フレンチバロックオペラ」です。17世紀、ルイ14世の治世にヴェルサイユ宮殿を舞台に「宮廷バレエ」が黄金時代を迎えました。これは単に芸術ではなく、ダンスを好んだルイ14世が自ら踊ることでギリシャ神話に擬して太陽王としての権力を誇示するための政策だったのです! モリエールもリュリも王様のダンスを言葉と音楽を駆使して崇高で完璧なものにするために選ばれた逸材だったのですね。そしてフレンチバロックオペラが誕生。今でいうオペラとバレエの区分けがない時代の芸術です。
時代が変わりルイ15世の治世下で活躍したのが錦織さんが探究されているジャン=フィリップ・ラモーです(リュリがフレンチバロック・オペラ最初の作曲家、ラモーが最後の作曲家と言われています)。

真夏の夜はご家族、ご友人をお誘いの上、ヴィルサイユ宮殿栄光の時代に思いを馳せ「知的ゲーム」をお楽しみいただけましたら幸いです。演目は『Les Paladins(遍歴騎士)』のハイライト。囚われのイタリア美女と遍歴の騎士の恋物語を題材にした作品です! 当時の雰囲気を味わっていただくためチェンバロ演奏を特別にご用意させていただきました。乞うご期待!

錦織舞さんからのメッセージ

豊島区に本部を構えるジョイ・バレエストゥーディオは、フレンチバロック・オペラの上演を初めて6年目となります。

http://joy-ballet-studio.com

2017年9月1日(金)に練馬文化センター大ホールにて上演する、『Les Paladins(遍歴騎士)』を、本番と同じキャストで、公演の一部をコンサート形式で披露致します。

suite »

【開催済】呼吸する音 — 能楽より「謡と小鼓の世界」


PDFダウンロード

日本の文化遺産である「能楽」は650年もの昔から脈々と受け継がれてきました。情緒思考の芸術ともいえる能の世界を、謡と小鼓によって探求いたします。観世流能楽師清水義也氏と大倉流小鼓方十六世宗家大倉源次郎氏によるお話、そして小鼓の音とともに能の謡と舞の魅力をお届けします。

日時 2017年8月5日(土)14:30 開演(14:00 開場)

会場 日仏会館ホール

入場料 <全席自由>

[一般] 3,000 円 [日仏経済交流会会員] 2,500 円

お申し込み

Noh Society WEB サイト http://www.nohsociety.org/
Peatix (チケット販売サイト) http://kotsuzumi.peatix.com/

プロフィール

清水義也

観世流シテ方能楽師。1973年 神奈川県横浜市生まれ。二十六世観世宗家・観世清和に師事し、2006年独立。祖父・清水義忠 曾祖父・清水八郎は共に観世流能楽師であり幼少より舞台に立つ。1979年 仕舞「熊野」で初舞台。1994年 東京芸術大学音楽学部邦楽科能楽卒業。

大倉源次郎

大倉流小鼓方十六世宗家。1957年大阪生まれ。十五世宗家大倉長十郎の次男。父に師事。1965年独鼓「鮎の段」で初舞台。1985年大倉流宗家を継承。通常の能公演はもとより、誰もが日本文化である「能」と気軽に出会えるよう「能楽堂を出た能」を制作する。パリ、ニューヨークなどの海外公演にも数多く参加。日本能楽会会員(重要無形文化財総合指定)

会場アクセス

日仏会館ホール (Maison franco-japonaise)

map

〒150-0013
東京都渋谷区恵比寿3−9−25
TEL: 03-5424-1141

JR 恵比寿駅東口よりガーデンプレイス方面の動く歩道(恵比寿スカイウォーク)の終端より外に出て、左手の交差点を渡り、ガーデンプレイスを右手に見ながら直進すると次の交差点の角が日仏会館です。

主催 / Noh Society、能ソサエティー後援会
共催 / 日仏経済交流会(パリクラブ)