イベントカレンダー

【開催済】「愛のフロマージュ」チーズがわかれば愛がわかる

この度、いつも「輝く会」を応援くださっている男性理事が男性も女性に負けずに輝く必要があるとの思いから男性向け「輝く会」特別版を企画いたしました。
男性にいつも好評なワイン関係講座の趣向を変え、ワインになくてはならないチーズに着目しました。もちろん男性を応援くださる女性会員の皆様のご参加も歓迎します。

今回はNHKフランス語ラジオ講座で活躍されフランス文学研究者でフランス政府チーズ鑑評騎士の会のシェバリエである、芳野まい先生によるセミナーを開催します。ミモレットとコンテを3段階の熟成別に、それぞれに合せた極上ワインとともに食べ比べていただきます。

会場は赤坂の新スポット 「一ツ木町倶楽部」です。これまでパリクラブイベントの懇親会でいつも美味しいケータリングを届けてくださったキシュキシュの三宅郁美さんが赤坂に新たに開業したフレンチグリル&ベーカリーです。同店自慢のキッシュと素材の良さを存分に感じて頂ける深い味わいのパンを堪能しながら芳野まい先生のセミナーを開催しますので遅めのランチとして参加ください。

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【開催済】パリクラブ第2回日仏経済フォーラム

パリクラブ第2回日仏経済フォーラム

この度、在日チュニジア共和国 カイス・ダラジ全権特命大使のご招待に与り、同大使館にて大使の講演会を開催いたします。

チュニジアはその歴史的背景、そしてフランスとの人的往来が絶え間なく行われていたためフランスとは特別な関係を築いています。フランス語は1888年から1956年までのフランス保護国時代の遺産として公用語のアラビア語に次ぐ第2の言語になっています。チュニジアの独立をいち早く承認した日本とも大変良好な関係にあり、2016年には外交関係樹立60周年を迎えました。

チュニジアは2011年に勃発した「自由と尊厳の革命」(いわゆるジャスミン革命)後、様々な困難を乗り越えて意欲的に民主化への道を踏み出しました。チュニジアはそれ以来アラブ諸国の中で唯一真に民主化に成功した国となりました。

チュニジアの民主化移行の成功モデルは2015年の「国民対話カルテット」へのノーベル平和賞で報われました。「国民対話カルテット」は労働総同盟(フランスからの独立のため陣頭指揮を執ったチュニジアでは歴史的な労働組合)、商工業・手工業経営者連合、人権擁護連盟、チュニジア弁護士会で結成された団体です。このカルテットは「全国民のための基本的権利を保証し、政府の憲法体制を確立する」という長く困難な国民対話をチュニジアで可能にしたのです。

フランスのグリニョン国立農学院(現アグロ・パリテック)で農業科学の博士号を取得している40歳(当時)という若さのユスフ・シャヘド氏が首相に指名され、2016年8月26日、国の経済改革推進を掲げた彼の内閣人事案は議会で承認されました。フランスの政治エリートの若返りと共和国の若い大統領誕生は2国間の共通点を感じさせます。

パリクラブではこの度、在日フランス商工会議所の共催をいただき、ダラジ大使にチュニジア経済の現況と日本とフランスとの経済関係についてお話しいただく機会をいただきました。奮ってご参加いただきたくご案内申し上げます。

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日時 2017年7月13日(木)
17:30 受付開始
18:00~19:00 カイス・ダラジ大使による講演会
19:00~20:30 大使公邸にてレセプション
レセプションでは大使館ならではのチュニジア本場のお料理をお楽しみいただけます。
場所 在日チュニジア大使館
東京都千代田区九段南3-6-6 電話:03-3511-6622
主催 在日チュニジア大使館、日仏経済交流会(パリクラブ)
共催 在日フランス商工会議所
協力 TMF日仏メディア交流協会、ALFI
言語 フランス語(日本語への通訳はございません)
参加費 無料
定員 先着50名 参加者は主催・共催・協力団体を優先させていただきます。
当日受付時に名刺をご提示ください。大使館での開催のため、登録されていない方の入館はご遠慮させていただきます。

カイス・ダラジ氏 略歴

カイス・ダラジ氏

出身地:ベジャ、チュニジア共和国既婚 / 子供:2 人
言語:アラビア語、フランス語、英語

学歴

1993-1994 : オックスフォード大学(英国)外交学において修了証書取得
1989 : マヌーバ大学(チュニジア)文学部英文科修士号

職歴

2015-:在京チュニジア共和国大使館 全権特命大使
2015 年 12 月 25 日 天皇陛下より信任状を授与される
2012-2015 : 在ワシントン D.C チュニジア共和国大使館 首席公使
2010-2012 :  外務省北米局担当次官
2004-2010:在京 チュニジア共和国大使館 一等参事官(政治・経済担当)
2000-2004:外務省 ヨーロッパ担当
1996-2000:在ロンドン チュニジア共和国大使館 参事官(経済担当)
1994-1996 : 在ロンドン チュニジア共和国大使館 一等書記官
1990:外務省 入省

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【開催済】一般財団法人 日本パスツール財団設立記念講演会 “グローバルヘルスのための国際連携”

一般財団法人 日本パスツール財団設立記念講演会
“グローバルヘルスのための国際連携”が
7月6日(木)、六本木の国際文化会館で開催されます。

このたび日本パスツール財団は設立1周年を迎えます。それを記念して、パリからパスツール研究所所長クリスチャン・ブレショ教授を迎え、オプジーボ開発で世界的に脚光を浴びる京都大学本庶佑名誉教授の特別のご参加を得て、別紙プログラム内容の講演会並びに懇親会を開催する運びとなりました。

近年地球環境の変化や交通手段の飛躍的な発達などにより、保健医療問題が一挙に世界規模の課題となりました。世界26か国33拠点のネットワークをもつパスツール研究所は、新興・再興感染症の流行に際しては、WHOや各国政府を始めとする諸々の研究機関と連携し、その制圧に挑戦しております。本講演会が、参加者の皆様にグローバルヘルスのための国際連携の重要性について理解を深めていただく一助となり、新しい国際連携の構築が進むことを期待しております。

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【レポート】第1回 Salon de Paris Club

来日36年。3.11後も日本に残ろうと決意した親日家

レポート 第1回 Salon de Paris Club

6月14日、ホテルニューオータニにて第1回のサロンドパリクラブが開催されました。講演をしてくださったのは2016年からLVMHジャパンの社長でいらっしゃるノルベール・ルレさんです。ルレさんは20数年間このパリクラブに携わっており、日本では数十年暮らしていらっしゃいます。今回は「どうして日本はこんなに魅力的か」というテーマのもと、ご自身のマネジメント経験と絡めてご講演いただきました。

ルレさんが来日したのは36年前。1981年のことです。そのときはまだ日本のことを知らなかったけれども、来日してすぐに、日本を素晴らしいと思ったそうです。「さよなら、富士山、着物くらいしか知りませんでした」と流暢な日本語で語るルレさんは、実はこれまで日本語学校に通ったことはありません。フランス大使館で勤務を始めてすぐに大阪に転属となり、梅田の紀伊国屋でテープや参考書を買ってご自分で勉強なされたそうです。「郷に入れば郷に従え」の精神で学んだと、ルレさんは語ります。

続いて、日本の地理・歴史・人・言語・文化・自然という観点から、日本のユニークさについてルレさんの体験を踏まえた考察がなされました。
日本はおよそ100年という短い期間で鎖国からover connectionという状態を経験し、そこにはショックがありました。戦後の発展の中で日仏間の人の移動量が急速に拡大した時、「日本はそんなに遠くない」とルレさんは感じたそうです。日本の言語はとても固有(ユニーク)で、曰く「言わないことは言っていることと同じくらい重要だと思います」。……“検討いたします”は“I will never do it”ですよ」という言葉が印象的でした。また、日本人とフランス人が英語で会議した際に、英語では“interesting”と言いながら、日本人同士の日本語での会話では「つまんない」と評していたというマーケティング部時代の経験から、ルレさんは日本語をinternalな言語と考えているそうです。
ルレさんは日本の文化についても大変興味を持っていらして、47都道府県×地方の数だけ固有の文化があるのだと仰いました。

日本の自然は美しいけれども厳しい、と評するルレさんは、阪神淡路大震災と3.11の両方を経験しました。「(3.11の時)当然怖かったけれども、私は日本に残ろうと思いました。なぜなら、日本は自分に色々なことを与えてくれたからです。第六感が大丈夫だと判断しました。」と語るルレさんからは日本への深い愛を感じ取れました。

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【開催済】第1回 Salon de Paris Club

爽やかな季節になりました。皆様お変わりありませんか?
先日24回目の総会が終わり、パリクラブも新年度がスタートいたしました。新しい企画として 定期的に気軽に集まって、ゲストを中心にお話できるような会、またもう少しフランス人の方にもご参加いただけるような会合を考えております。皆様のご意見、ご要望なども伺いながら、続けていければと思っておりますので、どうぞ宜しくお願いいたします。

題して 《 Salon de Paris Club
第一回目は LVMH JapanのNorbert Leuret 社長をお迎えして、6月14日(水) 19時より開催、サロンのオープンです!

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【レポート】講演会『フランスはなぜショックに強いのか?』~持続可能なハイブリッド国家

フランス経済は内需主導型

5月18日、日仏会館において、今年4月まで4年間にわたってパリクラブの会長を務められた瀬藤澄彦氏(現パリクラブ・フランスフォーラム議長)を講師に、ニッセイ基礎研究所上席研究員の伊藤さゆり氏をゲストにお招きし、講演会「フランスはなぜショックに強いのか?~持続可能なハイブリッド国家」を開催しました。瀬藤氏は、本講演と同タイトルの新著を6月13日に文眞堂から発売される予定です。伊藤氏は、NHK「クローズアップ現代」や「経済フロントライン」に出演されたほか、昨年11月に開催した講演会「英国EU離脱 経済的影響と国際関係の展望」にもご登壇されたので、ご存じの方も多いのではないでしょうか。
マクロン新大統領が誕生し、フランスが世界的に注目を集めているなか、フランス経済の展望などについて、専門家の視点から分かりやすく解説していただきました。

前パリクラブ会長の瀬藤氏

前パリクラブ会長の瀬藤氏

日本人が抱くフランスのイメージというと、ファッション、グルメ、高級ブランド、アートなど華やかなキーワードが挙げられると思いますが、パリやフランスの地方に20年近くも暮らしていた瀬藤氏は、そういうイメージが先行している状況に違和感を持たれているそうです。なかには、パリを訪れた日本人が、想像していたパリとあまりにも違うため、「パリ症候群」になってしまうこともあるのだとか。後段で詳しいお話をされていましたが、多くのフランス人は、外食やファッションの支出を控えるなど、意外にも質素で堅実なライフスタイルを好んでおり、その点では日本人と通じ合う部分があるかもしれません。
また、EU内における最大の経済大国であるドイツが隣国ということもあり、フランス経済に活気が感じられないとみる風潮も強いのですが、瀬藤氏は「経済面で問題がある国というイメージも先行しています。しかし、10年、20年単位で見ていくと、違った姿が見えてきます」と、この点でもイメージとのギャップを指摘されています。世界経済を疲弊させたリーマンショック。多くの国が後遺症に苦しむなか、ドイツを除き、最も早くリーマンショック以前の水準に回復したのがフランスでした。
そのドイツにしても、東西ドイツが統一された90年代初頭から2000年代初頭くらいまでは、経済成長率でフランスの後塵を拝しており、当時は「フランスは世界経済の機関車。ドイツ経済はヨーロッパの病院」などと揶揄されていたのです。ドイツの場合は、ユーロ導入が有利に働いたうえ、東欧のEU加盟によって安価な労働力を確保できたことが躍進につながったのですが、反対にユーロ導入で競争力を失ったのがフランスでした。
フランス経済の特徴は、景気変動の山と谷の幅が小さいこと、輸出に頼らない内需主導型であること、そして幅広い利害関係団体ネットワークが構築されていること。内需主導型についていえば、堅調な個人消費が経済を支えており、政府が笛吹けども内需が伸びない日本とは対照的といえます。このほか、GDPに占める輸出依存度をみると、フランスの29%に対しドイツは46%。外需主導型のドイツとの違いが歴然としています。自動車産業を中心にグローバル化の波に乗ったドイツは、中国など新興国への輸出が好調で、いまや「過度な黒字国」と位置づけられていますが、外需主導型は文字通り外的要因に左右されるため、長期的にみれば、内需を柱にした国づくりに魅力を感じます。

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