第二部 フランスとアフリカ映画との結びつきは?
元駐コンゴ民主共和国大使・高倍宣義氏、映画批評家・杉原賢彦氏、杉浦勉氏 鼎談

モロッコやコンゴなどアフリカ各国で大使を務められ、
アフリカ映画にも詳しい
高倍宣義さん。

司会を務めた映画批評家の杉原賢彦さん。
第二部は、元駐コンゴ民主共和国大使の高倍宣義氏も加わり、映画批評家の杉原賢彦氏の司会による鼎談が行われました。
鼎談では、ブルキナファソやコンゴなどの映画製作本数の変化や映画館事情、また日本におけるアフリカ映画の歴史や実情など、さまざまな話題が飛び交いました。
日本では、まだまだアフリカ映画を見られる機会は少ないですが、最近では2006年に「アフリカン・サマー2006」と題して当時の日仏会館で特集上映が編まれたほか、今年はアフリカ開発会議に合わせて「シネマアフリカ2013」が開催され、数多くのアフリカ映画が紹介されたとのこと。
またアフリカ映画界では、フランスが重要な位置を占めていて、フランスとアフリカ諸国の合作で多くの映画が製作され、フランスで映画を学んだアフリカ人監督なども多くいることなど、フランスとアフリカ映画との関連にも話が及びました。
懇親会では~
その後、日仏会館のホワイエでしばしの懇親会。
参加者にお話をお伺いしたところ、パリクラブ理事の宮原英男さんは「アフリカ文化についての講演会はおそらくはじめてでしょう。新鮮なことばかりでとても興味深かったですね。講演会の最後に流れた映画はもう少し長く観たかったですね。これからも機会があればアフリカ映画見てみたいと思います」
と話して下さいました。
また、同じくパリクラブ理事の紙野憲三さんは「エジプトに行ったことがありますが、サブサハラの国はまだ行ったことがないので、とても面白かったですね。アフリカでは、みなさんどんな風な場所でどんな映画を見ているのか、もっと知りたかったです」と話して下さいました。
さらに「杉浦さんからブルキナファソの子供たちの笑い声がとても美しいと伺ったことがありまして、アフリカにとても関心があります。映画という一つの文化を通じてアフリカ各国やフランスの両国関係を知ることもできました」と話してくれたのは、日・豪・ニュージーランド協会理事の荒井宗羅さん。
今回の講演会の参加者は約50名。
ブルキナファソ大使夫人や国際文化交流について学んでいるという中国・大連からの留学生の姿も見られるなど、各界から幅広い方々にご参加頂きました。
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「機会があればアフリカ映画をもっと見たいですね」
と話すパリクラブ理事の宮原英男さん。 -
「エジプトとサブサハラの国はまったく違うんですね」
と話すパリクラブ理事の紙野憲三さん。 -
「文化に投資することもこれから重要だと思います」
と話す日・豪・ニュージーランド協会理事の荒井宗羅さん。