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【開催済】【パリクラブ社会経済委員会 講演会】 欧州から見た日本文化:ユネスコでの体験をもとに ‐日本文化の遺産とその在日欧州企業による商業的活用の潜在性‐

日本は豊かで長い文化を持ち、世界的に認められた国です。

今回は「文化」を中心に据え、文化庁・文化戦略官 兼 博物館振興室長である高井絢氏をお迎えし、第一部で代表的な世界文化機関であるユネスコにおけるご経験とともに、日本文化とその受け入れ方を、第二部に、日本で活動する欧州企業による日本文化の活用の実例を踏まえて、今後、日本文化をどのように商業活動に取り入れていくのかを議論いたします。

1. ユネスコと日本

日本は1951年の創設以来ユネスコに加盟しており、中国に次いで2番目に活動予算を拠出しています。 25 の遺跡が世界遺産に登録されており、無形文化遺産の条約など、多くの世界的な文化的取り組みを主導しています。こうした世界的な文化舞台で目覚ましい活躍を踏まえ、これからの日本の役割を考えます。

※ 参考:文化庁 世界遺産HP

2. ヨーロッパの日本文化への目

日本は、今、観光大国への道を進めています。そこで、日本の文化遺産は、商業化によって消費者の注目を集めるための最大のツールとなるかもしれません。このような背景から日本政府もたいへん前向きな政策を示しています。そこで、日本で活躍する欧州企業の成功事例を当事者から伺います。

※ 参考:BMW X7 “ NISHIJIN EDITION” ‐新時代のラグジュアリネスを紡ぐ匠の美と技‐
※ 参考:2022 ホリデー コレクション シュウ ウエムラ × 劇場版「美少女戦士セーラームーンEternal

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【開催済】第15回 Salon de Paris Club「多数決は社会を幸せにするのか?多数派の専横を防ぐ意思決定理論とは」

Tyranny of the majority(多数派の専横)という言葉は、多数派が多数派であることそのものを理由に自らを過剰に正当化して少数派を排除したり弾圧したりする危険性を指します。多数派だからいいじゃないか、民主主義とはそういうものだ、と納得していませんか。

そんなことはありません。

多数派なら専制を行ってもよい、という主張は民主主義の一部ではありません。「そういうもの」ではないのです。ましてや、多数決によって何でも決めてしまえ、と考えるのはあまりにも乱暴です。

いかにして民主的な決断をするべきか?人類の長い歴史の中で多くの偉人たちが論を重ねてきたにもかかわらず、私たちはまだその答えを知りません。歴史的には、ルソー、コンドルセを始め多くの思想家が集団的意思決定について考察し、アメリカ合衆国「建国の父」たち、トクヴィルなどが民主的意思決定、政治制度設計について論じてきました。

 本講演では、集団的意思決定において現代人が知っておくべき科学的な方法について紹介します。ゲーム理論、社会選択理論、行動経済学、実験経済学、投票理論などの発展に伴い、科学的な研究に基づき、データを用いてより「望ましい」社会的意思決定制度の考察が行われています。そうして生まれたEBPM(Evidence-Based Policy Making)は優れた性質を持つことが知られており、その実践例から私たちの日々の社会的意思決定にいかにして応用すればよいか学ぶことができます。

 しかし同時に、生身の人間が集まった社会においては、データだけで望ましい決定ができない例があまりに多いことを私たちは経験的に知っています。近年まで科学は人の心の動きや納得感などを考慮に入れるのが苦手な面がありました。最新の研究成果の紹介を通して、理論だけではなく、人の心にひびく施策を行うにはどうすればよいか、望ましい社会的意思決定とは何かを考えていきます。

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【開催済】日仏経済交流会 設立30周年記念式典のご案内

パリクラブ会員各位

拝啓 麗春の候、ますますご清栄のこととお慶び申し上げます。
下記要領により、パリクラブ設立30周年記念式典を開催しますので、この機会に是非会員各位のご参加をお願いいたします。

パリクラブウェブサイト日仏経済交流会(パリクラブ)Paris Clubから、5月26日(金)12 :00までに、お申し込みください。

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【レポート】第46回輝く会 講演会 「シャンソンの真実~アラン・ドロンからミッテランまで」

シャンソン研究家&音楽ライターの十川ジャンマリ氏がフランスの国民的歌手ダリダの生涯をサンプルとしてシャンソンとフランス国民・政界との歴史的関わりについてわかりやすく解説くださいました。
さて、シャンソンの始まりは、フランス革命に遡ります。特権階級に独占されていた音楽が市民たちに解放されました。19世紀のボヘミアンというアーティストの卵たちの活躍、ベルエポックにモンマルトルにシャンソンを歌う店が流行するなどを経て、シャンソンは、大衆の歌として発展します。
エディット・ピアフなど歴史に残るシャンソン歌手が沢山いる中、今回ジャンマリ氏が選んだのはイタリア系フランス人歌手、ダリダでした。当時既に美的人気スターとして活躍していたアラン・ドロンと組んだ「あまい囁き」(パローレ)は、「これでどうだ!」という組み合わせで、世界的なヒットとなりました。これは、シャンソンの栄光の一つの頂点といってもよいとのことです。
シャンソン文化の発展には、ミッテラン政権が大きな役割を担いました。従来の保守政権は、クラシックやオペラなどの高尚な音楽を国民に普及させようとしました。それに対して、政権交代後の社会党・ミッテラン政権は、市中の大衆音楽こそがこれからの時代に必要だという思いがありました。
ミッテラン政権において1981年~92年まで文化大臣を務めたジャック・ラング氏が創設した『音楽の祭日』(Fête de la Musique)など 若者文化を取り入れた文化事業が花開き、そこでシャンソンは表舞台に出ることとなり、大きな発展を遂げることになったそうです。
実は、ミッテラン大統領は、ダリダの熱心なファンで、選挙キャンペーンをダリダにお願いします。会場に社会党のシンボルであるピンクのバラの花束を持って現れたダリダは、国民の半数(保守層)を敵に回すことになり、そのスキャンダルがきっかけでダリダの人気に陰りが訪れ、晩年はうつ病に苦しむことになりました。そして1987年睡眠薬で自殺を図り翌日に死亡します。自殺の直前にアラン・ドロンに電話をかけたがあいにく彼は撮影で留守。アラン・ドロンは車中のラジオでダリダの死を知ることになり、電話に出れなかったことを悔やんだそうです。
さらに他の話題も。日本でヒットした「フランシーヌの場合は」という和製シャンソンは新聞で小さく報じられていたフランスで起きた焼身自殺にインスピレーションを得た日本人が作詞・作曲しました。この作品は反戦歌としては異例の大ヒットをしたのですが、今ではすっかり忘れ去られています。フランスでは、反戦歌は歌い継がれて行きます。日本の流行歌の一過性が残念でなりません。
このように、知られざる沢山のエピソードがアコーディオンと共に披露されました。
参加者の皆様にはランチと共に楽しいひと時を楽しんでいただきました。

お食事

【開催済】第46回輝く会 講演会 「シャンソンの真実~アラン・ドロンからミッテランまで」

輝く会ではこれまで音楽に関するイベントも開催してまいりましたが、今回はシャンソンを知り尽くした音楽ライター 十川ジャンマリさんを迎え、フランスの歌謡界、政界、芸能界が交差する微妙な関係を語っていただきます。

ジャンマリさんからご講演前のコメントです。

「シャンソンの話をする時に、もちろん恋愛は避けて通れない テーマです。これは例えですが、皆様ご存知のエディット・ピアフの人生を一枚の美しいタペストリーだとすれば、縦糸の シャンソンと横糸の恋愛で織りなされていると表現すること ができるでしょう。彼女は、歌うことと恋することで人生のほとんどを費やしたと言っても決して過言ではありません。 ピアフの人生は、映画などでよく知られていますので、今回の講演では、ダリダという容姿端麗な女性歌手を取り上げ、 アラン・ドロンから始まりミッテランで終わる、彼女のラヴ・ストーリーを辿りたいと思います。

恋愛以外にもう一つ、シャンソンには階級間闘争という重大なテーマがあります。中世の時代、王権と教会権力によって 音楽は一部の人々に独占されていました。クラシック音楽家たちは、王侯貴族や教会に雇われていました。

はっきりと シャンソンと呼べるものが形作られたのは、フランス革命以降です。講演では、パリコミューンの時にできた『さくらんぼの実る頃』から現在に至るまでのシャンソンの歴史を振り返り、加えて知られざるミッテランの功績についても解説したいと思います」

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【開催済】第13回 Salon de Paris Club «蟹瀬誠一が説く世界の潮流»

第13回Salon de Paris Clubは、国際ジャーナリスト・キャスターとして著名な蟹瀬誠一(かにせせいいち)氏をお迎えします。蟹瀬氏は、リモートも含めてすでに3回ご登壇いただいておりますが、今回は久しぶりに対面でお話を伺えることになりました。

蟹瀬誠一が説く世界の潮流

世界は多くのリスクを抱えながら2023年を迎えた。ビジネス界もマネーだけでなくパワーの世界、いわゆる地経学リスクを理解しなければ生き残れない厄介な「野蛮の時代」の到来だ。
とりわけ、昨年コロナ禍で始まったウクライナ戦争は第2次大戦後に起きた世界秩序を揺るがす最大の歴史的大惨事である。なぜなら地域紛争が本物の戦争に拡大し、西側先進諸国のロシアに対する制裁がいまや世界経済から企業経営にまで深刻な影響を与えているからだ。対立が深まる米中関係も気になるところだ。
ウクライナ戦争の結末はどうなる。中国の台湾侵攻はあるのか。北朝鮮の暴発はあるか。プーチンと習近平は何をかんがえているのか。トランプ前大統領復活はあるか。日本にとっての最大の危機とは。
大きく変貌する国際情勢の先行きを展望するとともに、VUCAと呼ばれる予測が不可能な状況に日本の企業経営者そして私たちはどう対処すべきかを考える。

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