「禅って何」とお聞きすると殆どの方が、「座禅でしょう、知ってますよ」とお答えになった。
「なさったことありますか」と更にお聞きすると、殆どの方が「—————-」。
| 日時 | 2004年7月21日 |
|---|---|
| 場所 | 曹洞宗日輪寺 |

蘆山人 俳画「食事作法修行之図」
沈黙の世界は突如、土蔵利生(トクラトシオ)氏の作法心得の説明によって破られました。 今回のイベントのプロモーターである真矢さんのフランス語 の通訳が、ご住職のお声の後に心地よく響き渡りました。 再び沈黙、15名の座禅組が本堂に赴き、いよいよ第一部の修養が開始されました。残された6名 は、皆黙々とそれぞれの役割に従って立ち働きました。
第二部は食事作法の体験でした。 10名が選ばれ、残りの参加者は固唾を飲んでこれを見守りました。 修行僧が食事中に音をたてたら、食事抜きの罰 が与えられるそうです。 誰かがタクワンを噛む音が聞こえ、一瞬ヒヤッとしました。 日頃正座することのない大半の参加者、足の痛さに耐えかね、見るも気 の毒なご様子でした。 食べる、と言うことも大切な修行の一つなのでしょう。
第三部はご住職の講話でした。 座禅は目的を持たない。 持ってはいけない、との戒めでした。 健康のため、心を休めるため、と色々自分なりに目的 を作った場合、自分勝手に目的は達成された、と思い込むからだそうです。雑念を取り払うことなど、一生かけても到達し得ない境地かも知れません。 それで も毎日最低2回、1回に3分間でよいから、時と場所を選ばず背筋を伸ばし、静かに深い呼吸を行ないながら座禅を行ないなさい、とのお薦めでした。
第四部は典座料理祝禅でした。 今風に言えばガーデンパーテイーでした。鬱蒼とした木々に囲まれた素晴らしい庭園。 各所に光が点され、幻想的な空 間が演出されておりました。 目の前には新鮮な野菜が並び、豆腐の焼ける匂いが漂って来ました。 どのような作法が待ち受けているのか、一同神妙に立ちす くんでおりました。 そこへ若い数名の塾生さんが竹筒を持って現れました。 何とその中には冷酒のシャーベットが入っておりました。一同小杯にシャーベッ トを注いで戴き、ご住職のご発声を合図に一斉に乾杯を致しました。 五臓六腑に染み渡る、とは正にこのことでしょう。
長い沈黙、馴れぬ作法で緊張気味の参加者達、2杯、3杯と戴くうちに徐々に打ち解け、やがて楽しいパーテイー気分となりました。 これほどファン シーな野外のガーデンパーテイーは、そう滅多にお目にかかれるものではありません。 シャーベットのお陰ですっかり饒舌になった我々、好奇心丸出しで今度 はご住職に質問の矢を浴びせ始めました。
「このお寺では座禅の後で、こんな楽しいパーテイーを毎回やるんですか」「トンデモありません。 このような祝膳は、せいぜい年に2~3回行なうだけです。 今日はフランスの方々が大勢座禅の実習に来られたので、おもてなしをした訳です」とのお答えだった。
自ら休肝日を設けることの出来なかった意志薄弱な私、シメタッ、今夕は禅寺だからアルコール抜きに過ごせる、と密かに期待をしておりました。 その期待は脆くも崩れ去りました。 これほどタップリとシャーベットを堪能したことは、未だかつてありませんでした。
探究心旺盛なフランスの方々のご参加のお陰で、かくも素晴らしいガーデンパーテイーを楽しませて戴きました。 それにしてもあのシャーベットの味は、生涯忘れられそうにもありません。 修行って難しいものですね。 そんな思いを抱きながら、千鳥足で山門を後にしました。
文責 蘆野

2003年のパリクラブ(日仏経済交流会)創立10周年を記念して、会員によるパリ訪問旅行を企画し、去る5月末実現しました。池上パリクラブ会長御夫妻共々パリ クラブ会員15名は、在仏日本大使館公邸での茶話会に平林大使のお招きをいただいたあと、19世紀に建てられたパリ商工会議所での、パリ商工会議所主催の パリクラブのためのカクテルパーテイに、5月27日夕刻出席しました。
パーテイは、フランク会頭と池上会長のご挨拶で開会、磯村名誉会長の挨拶及び乾杯と続きました。日仏の楽しいパーテイは夏時間で夜の遅いパリでも暗くなりだす9時過ぎまで続きました。
当初10周年を記念し、パリで年次総会を、との思い付きから、「パリ商工会議所との交流と大使公邸表敬」へと発展しました。同じ時期にパリに集合するとなる と、参加員数はどうしても限られますが、当地からは15名、現地参加3名、それにフランス側からパリ商工会議所メンバー30名前後とかなりの盛り上がりと なりました。
大分前に届けてもらっていながら、コメント遅れていて申し訳けありません。
今年度初のイベントである、「ベルギービールの全て」が、4月27日(火)18h30から パリクラブの年次総会に引き続き、クラブ・シーボニアで開催され ました。 関東地方は午後から激しい雨風に見舞われ、生憎の天気となりました。 流石バッカス達、風雨をモノともせず60名が定刻までに会場に詰め掛け、早くも熱気 に包まれました。 イベントのプロモーターである佐藤幸彦氏は開場1時間前から姿を見せ、イベントの準備に余念がありませんでした。
11月11日(火曜日)、終日雨に祟られた肌寒い日でした。 果たして何名の方々が出席されるだろうか心配でした。 今回のイベント「焼酎」については、企画 段階で悲観論、楽観論が入り乱れました。 フランスの方々が興味を示すだろうか。 焼酎って安酒のイメージ。 ガード下の赤提灯ならともかく、ヨーロッパ 料理のポールスターで開催するのはどうか、等々。 受け付け開始の30分前、何と池上会長が真っ先に会場に姿を現しました。 何故かフト土俵に上がる高見 盛関の姿を連想しました。 並々ならぬ気合いを感じました。 続いて会計担当の秋山理事、今回のイベントの立て役者、マニグリエ理事が緊張の面持ちで次々 に現れました。 受付が開始されるや、続々と参加者が到着されました。 イベント開始の19時には、何と58名全員が勢揃いしたのです。
セットアップは完璧でした。 テーブルが6ケ所、程よく配置されておりました。 それぞれが焼酎の産地、沖縄/奄美大島、鹿児島、宮崎、熊本、大分、長崎の テーブルに割り当てられておりました。 各々の産地別に数種類ずつ焼酎が置かれ、各瓶には整理番号が貼られておりました。 資料を参照すれば、たちどころ に産地、原料、酒造元、銘柄、コメントを見ることが出来ました。 58名の日仏の参加者達は、これが沖縄の古酒か、これが麦焼酎か、と各産地を渡り歩くに つれ互いに言葉のハンデイーも忘れ、饒舌になりました。 黒糖の焼酎がうまい、いや麦焼酎が飲みやすい、とワイワイガヤガヤ、時の経つのも忘れておりまし た。 気が付くと既に時計の針は10時を廻っておりました。 飲み残しの焼酎は希望者が銘々大切に抱え、互いに別れを惜しみつつ会場を去って行きました。 空になった会場には、焼酎特有の香りが一面に漂っておりました。 ポールスターの明日のご商売に差し障りないだろうか、そんなことを考えながら会場を後 にしました。