イベントレポート 『ワインブラインドテイスティング大会』

黙々とテイスティングの後は、ワイン談義に花が咲いて和やかに

色味でワインを判別

色味もワインを判別するうえで大切な手がかり。光を通して念入りにチェックする。

まず、照明の光にグラスをかざして色味をチェックする人、ブドウのアロマをじっくり味わう人、「やはりアタック(ワインを口に含んだ時の第一印象)が決め手かな」と、あれこれ試した結果、第一印象に戻る人など、テイスティング・スタイルは実にさまざまです。

テイスティングタイム中は、周囲の人とは言葉を交わさないのが原則。はじめは黙々とワインを味見していたみなさんですが、いずれ劣らぬワイン好きが集まっているだけに、テイスティング用ワインが潤滑油となって、あちこちのテーブルでワイン談義に花が咲き、会場はとても和やかな雰囲気に。

「白から飲み始めて、最初の3~4本は、開いているなとか、丸いなとか、わかりましたが、途中から酔いがまわり出して、あ、これおいしい、こっちもおいしい……って、“おいしい”しかわからなくなりました(笑)」

瀬藤会長

「初対面の人同士がいつのまにか仲良くなって、楽しくおしゃべりをしています。“ワイン”という、みなさんの気持ちを明るく開放的にする存在のおかげですね。これからも、幅広い世代が気軽に交流できるイベントを企画していこうと思います」と語るパリクラブの瀬藤会長。

「日頃飲み慣れているのとは全然違う、個性的なワインがありますね。こういうイベントに参加すると、自分がいかに限られたワインしか飲んでいないか、よくわかりますね」などと、会話が弾みます。

さらに、「このワインはチリ産じゃないですか?」、「いや、僕はアルゼンチン産だと思うけど……」と、回答チェックを始める参加者のグループも。