ショコラティエール
毎年、パリで開催されるサロン・デュ・ショコラに向けて作品を作るので、私の中ではパリはショコラに関わる大きな影響を与える街だと思っています。パリクラブに入ったことで、日本に来る機会が増えたのですが、その中でも重要な出会いは、カルヴァドスとの出会いでした。
当時、カルヴァドスをテーマにしたショコラを作ろうとしていましたが、イタリアではなかなか美味しいカルヴァドスが手に入らず、行き詰まっていました。
そんな中でパリクラブ輝く会と親交が深いフィリップ・ソーゼッドゥ氏からカルヴァドスを紹介していただき、その美味しさに驚きました。本当にりんごの風味が生きているカルヴァドスと出会えたことで、「りんごの誘惑」という作品を生み出すことができたのです。これは、まさしくパリクラブなしには生まれなかったものです。