【レポート】ナチュラルワインを楽しむ会

 コロナ禍以降、開催できずにいたワインの会をカジュアルな形式で開催いたしました。
12月1日(木)18時半より、神保町にあるブックハウスカフェの施設を会場として、ワインを5種、軽食とともに参加者の皆様に楽しみました。
 ナチュラルワインは化学肥料や農薬を用いず、自然の摂理に従って有機栽培された葡萄を丁寧に収穫し、自然酵母で作り上げたワインになります。昨今、雑誌BRUTUSで全面的に取り上げられ、徐々にそのポジションを確立しつつありますが、伝統的なワインと比べると発展途上にあるといっても過言ではないでしょう。ワイン愛好家の多くがボルドー産の格付けワインやブルゴーニュ産の高級ワインを求めるか、はたまたスーパーで多く売られているデイリーワインに二極化しており、それらとは一線を画したナチュラルワインのマーケットポジションはまだまだ高いとは言い難いところがあります。
 しかしながら、健康ブームにあやかって、ワインを日々安心して楽しめる観点から独自の位置づけを確保する日もそう遠くはないと感じています。

 当日講師をつとめて頂いた永島ワタル氏は広尾にてナチュラルワイン専門店を経営しているソムリエであり、世界各国のワインを幅広く取り扱っています。今回のイベントでは、当会に因んでフランス産のワインを数種選んでいただいたうえで、旧世界のワインのラインナップを中心に以下の5種となりました。
参加者の中には自然派ワインを飲んだことがほとんどない方もおり、巷に出回っているビオワインの独特な香りを敬遠していたとのことでした。一口に自然派ワインといっても様々ではありますが、いずれも酸がくっきり際立ったワインであり、ファーストアタックの良いワインを取り揃えて頂きました。当日の軽食はワインにあわせたワンプレートで提供されています。写真を載せておりますので、ご覧いただければ幸いです。

 ワインの楽しみ方は様々で、高級レストランでフレンチ料理と高級ワインの組み合わせも一つの楽しみ方ですし、ブラインドテイスティングを楽しむのも良し、今回のようなカジュアル形式で語り合いながら楽しむのもまた一興です。今回のテーマはワイン企画としては今までにない新たなスタイルであり、参加者の評判も伺いつつ、次回以降のテーマを検討していければと思っております。
 ご参加いただきました皆様には改めて御礼申し上げる次第です。

【当日提供されたワイン】
①イタリア・ロンバルディア   (ランブルスコ・ソルバーラ100%)ロゼの泡
②スペイン・カタルーニャ    (チャレッロ100%) 白ワイン
③イタリア・エミリア・ロマーニャ(アリオンサ80%、トレッビアーノ20%)コハクワイン
④フランス・ラングドック    (サンソー100%) 赤ワイン
⑤フランス・ローヌ       (グルナッシュ80%、シラー20%) 赤ワイン
当日提供されたワイン

【当日の食事】
当日の食事