【レポート】第42回輝く会イベント レポート 渋沢栄一の孫・鮫島純子さんに学ぶ、100歳まで美しく元気でいるポジティブ思考な健康術

パリクラブ輝く会としては2018年に続き2回目となった鮫島純子さんの講演会。
秋晴れに恵まれた9月10日(土)、東京・広尾サロンにて美スローエイジング協会との共催で開催されました。

100歳を目前に新著を出版するエッセイストとしても現役の鮫島純子さんは司会の白澤育玖美(美スローエイジング協会)代表が椅子を勧めても奥の方々にも見えるようにと前回同様、終始お立ちになって講演されました。

まず口火を切られたのは祖父 渋沢栄一のこと。「500以上の事業を立ち上げて資本主義の父と称賛されているけれど祖父が何よりも大切にしたのは私利私欲でなく“誰もが同じように幸せを感じる社会”の実現だったのです」とお話になりました。ご自身も祖父や両親から学ばれた渋沢家の精神を受け継ぎ、どんな場合でも感謝の気持ちと人への思いやりを忘れなかった人生、それによって自ら確立した信条、現在に至るまでの様々なエピソードをお話いただきました。

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10年以上前に体験した振り込め詐欺事件。功名な手口に騙されて多額の預金を失った鮫島さんですが、犯人を恨むより、人を騙して大金を奪う犯人たちのその後の人生を憂い犯人の親御さんの悲しみに想いを寄せたことに取り調べの警察官が大変驚いたとのこと。マイナスの出来事が起きたら落ち込みはするものの「トラブルは心を磨く砥石」と切り替えてプラスに変えることができるのは「なにがあってもありがとう」(2015年に出版された本のタイトル)という生き方を長年心がけてきたからと笑顔でお話になりました。

渋沢栄一の愛孫として不自由なく大切に育てられたものの太平洋戦争によって経済的にも精神的にも時代の荒波に翻弄され戦後の復興の只中で懸命に生きてこられた人生。
敬愛するお祖父様やお父様など先代の方々から教えていただいたことに加え、10年以上クリスチャンとして教会に通っても腑に落ちなかったことを解決してくれた一冊の本があるといいます。それがその後ご自身で切り開いた「人生の心理」になります。肉体は物質で期間限定、肉体から離れた霊性(魂)は何度も違う境遇や環境に生まれ変わり、どんな不幸や災難にも感謝して愛や思いやりの心を磨くことで神様の高い波動に呼応できるようになるという結論に達したとのことです。不幸に遭遇しても「魂のレベルアップのための機会を与えて頂いているのだと感謝しよう」という考えが身についたそうです。

そして参加者が一番聞きたかった100歳まで美しく元気でいる健康の秘訣は歩くことと姿勢をよくすること。これは台湾の医学博士 荘淑旂先生の健康法。そして「食品はなるべくまるごと使うよう心掛けること」「感謝してよく噛み、腹八分目を心掛けること」「朝しっかり食べて、夜は寝る2時間前までに軽めに。朝昼晩の割合は3対2対1」など、実践されている具体的な健康法をご教授いただきました。
その日の朝もいつもの通り明治神宮まで御自宅から散歩し太陽の光をたっぷり浴びて来られたこと、そして毎日怠らずに行っている「宇宙体操」もお手持ちのハンカチを利用してご披露くださいました。

9月8日、96歳で御崩御されたエリザベス女王は年齢も近く第2次世界大戦をも含む同時代を共に生きたという親近感があるそうです。そして現在世界で起きている様々な悲惨な出来事にも希望を持つこと、人類愛をもって神様の波動に自らをあわせていくことが大切とお話を締め括りました。当日お召しになっていたお手製のワンピースの胸には2018年の講演会にもお着けになっていた御木本幸吉翁からいただいたという渋沢栄一と御木本幸吉の友情の証でもある大切なブローチが光っていたことも印象的でした。

広尾サロンにはグランドピアノが設置され、サロンコンサートも開催できる会場であったため、休憩時間およびご講演の前には弁護士でピアニストでもある小田島常芳さんに鮫島さんの大好きなショパンを中心に、ドビュッシー、日本ではなかなか演奏を聴くことのできない南仏の作曲家セヴラックの名曲を演奏いただきました。

鮫島純子さんはお誕生日の直前、9月22日に光文社より「100歳の幸せなひとり暮らし~穏やかな心と健康を保つ100のヒント」という新書をご出版なさるそうです。
皆様も是非、ご一読ください。
(記録: 輝く会実行委員会)

岩間理事より花束贈呈

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輝く会委員 森.児玉.岩間

輝く会委員 森.児玉.岩間