【レポート】パリクラブ・在日フランス商工会議所共催オンライン講演会「日仏修好通商条約の交渉経過を探る ~日仏外交・通商交渉の草創期~」

1 講師および司会

講師は、財務省主計局主計官(文部科学係担当)の有利浩一郎氏で、同氏は2018年夏まで在仏日本大使館の財務参事官を務めておられました。大使館在勤中に、日仏友好160周年の諸行事等に参画したこともきっかけに、日仏関係の原点に興味を持って日仏修好通商条約の交渉経緯の研究に取り組まれ、その成果として長編の論文を財務省広報誌「ファイナンス」に10回にわたり発表されておられます。
また、司会は、在日フランス商工会議所のダルベラ税務・規制委員会委員長に代わって、日仏交流史について多くの著書を発表されておられるクリスチャン・ポラック氏(株式会社セリク社長)が務められ、講演後の質疑では講師と活発にコメントを交わされました。

2 講演の模様

講師より、幕末の日仏条約交渉の交渉経過について、日仏両交渉団に関するエピソード、当時の国際情勢、条約の主な内容、日仏条約を含めた安政五ヵ国条約の日本経済への影響と評価などについて講演されました。
その後質疑に移り、ポラック氏及び参加者から活発な質問、意見交換が行われました。

なお、有利氏の論文は次のリンクより、閲覧することが可能です。
https://www.mof.go.jp/public_relations/finance/201806/201806k.pdf
(「ファイナンス」での連載第1回目のリンク)
第2回目以降は次のリンクから閲覧可能です。
https://www.mof.go.jp/public_relations/finance/backnumber2.htm
(第2回~第10回は2018年7月、8月、9月、10月、11月、12月、2019年1月、2月、3月の各号に掲載)

3 その他

本講演会は、昨2020年6月12日に対面方式で開催する予定で準備し、当ホームページにもイベント案内を掲載しておりましたが、新型コロナ感染症の拡大状況を踏まえ、無期延期していたものです。その後、講師と相談して、今回、ウェビナー形式で開催することができました。

(イベント担当 清水 治)