【レポート】第1回日仏エコノミスト・フォーラム開催

ペリドン経済公使も参加、両国エコノミストの活発な意見交換

Forum des economistes franco japonais

第1回日仏エコノミスト・フォーラム東京が2019年4月17日午後5時から東京・恵比寿の日仏会館で6階会議室で開催された。全部で日仏合わせて16人のエコノミストとその周りに7人の傍聴者、内、5人のフランス人と2人の日本人、そして2人の日本人協力者の出席があった。2人の基調講演の間にパリ・ノートルダム大聖堂の火災事故の悲劇に1分間の黙祷を捧げた。
フランス国立日本研究所長のセシル・坂井氏が開会の挨拶。最初の基調講演はパリから来日の金融資産問題の専門家のフレデリック・ビュルイゲール氏が「漂流する世界の公的債務」と題して約50分パワーポイントを使いながら行われた。日本側からは財政学ご専門の早稲田大学教授でパリクラブ会員でもある清水治氏より「日本の予算の問題」と題してPPTを使いながら約40分講演を行った。
講演後に多くの質問が、とくにブリュギュエール氏の講演内容についてなされた。最後の閉会の挨拶で在日フランス大使館経済担当公使ゥリステル・ペリドン氏より多くの意見、問題提起がなされ、高齢化や人口老齢化の問題なども議論の途中に出てきて、次回フォーラムの考え方にも取り上げられる可能性も示唆された。会議の司会はパリクラブ日仏経済フォーラム議長、瀬藤澄彦氏が務めた。
フォーラムは午後6時20分頃、終了した。講演の後、コーヒーを挟んで両国の関係者の間で意見・名刺交換がなされた。