【レポート】剣持マスターソムリエセレクションによるワインとフレンチのマリアージュ

メニュー紹介

最後に、主なワインと料理のマリアージュについて簡単にご説明します。

Cremant d’alsace 白アスパラガスの組み合わせ

アルザスがアスパラガスの名産地であり、苦味とワインの風味を組み合わせたもの。

Vin d’Alsace Edelzwicker サーモンと甘夏のマリネ

リンゴ酸の多いワインで酸味が強く、柑橘系の食事にフィット。

サーモンと甘夏のマリネ

サーモンと甘夏のマリネ

Pouilly Fuisse  桜鯛のポワレ

クリームソースと樽のワインをマッチさせる、重みがなくソフトなワインとの組み合わせを意識したもの。

桜鯛のポアレ

桜鯛のポアレ

Chateau Petit Faurie de Soutard  マグレカナールのロティ(鴨)

鴨には鉄分が多く含まれており、熟成したワインとのマッチングを意識したもの。

マグレカナールのロティ

マグレカナールのロティ

主役のワインは、剣持氏のセレクトとあって通の舌をも唸らせるものばかり。Cremant d’alsaceは、単一年のブドウを100%使用して醸造したもので、2010年版のワイン格付け「プティ・プリ」で見事第1位に選ばれました。Vin d’Alsace Edelzwickerは、名前にある「エーデルツヴィッカー」とは高貴な混醸という意味。数種の品種がブレンドされて造られています。Pouilly Fuisseは、低収量のブドウから生み出される逸品として知られています。Chateau Petit Faurie de Soutard は、今回の目玉の20年物。育ちの良さとフィネスを備えたスタイリッシュなワインです。

主役のワイン

主役のワイン

デカンタに挑戦した飯尾さん

デカンタに挑戦した飯尾さん

講演中に剣持氏がデカンタの妙技を披露してくださったそうです。さすが、大変簡単そうに高い場所(瓶の口から10センチくらい上)からさらっとされていたのですが、その後、「どなたか挑戦されませんか」という流れになり、飯尾さんがチャレンジすることに。みなさん、ちょっとヒヤヒヤしながら見守っていましたが、無事にやり遂げると拍手に包まれました。「けっこうワインの瓶もデカンタの入れ物も重かったです」とのこと。

最高級のソムリエから貴重なお話が聞け、知識を深められたことで、ワインも料理もいっそう味わい深いものになったようです。剣持氏が希望するように、ぜひまたワインが主役のイベントが開催されることを期待します。