バレンタインデーが近づく2018年2月6日、東京の京橋で輝く会が開催されました。この時期の定番となりつつある才村由美子シェフをお招きしてのショコライベントです。これまでは、才村シェフにご自身の作品を解説していただきながら、その味を堪能するというもの。今回のセミナーはキッチンスタジオを借り切って、才村シェフが参加者の目の前でケーキやショコラを仕上げていくのです。
才村シェフはサロン・デュ・ショコラ・ロンドン内のインターナショナル チョコレート アワード世界大会2014・2015・2016・2017年四年連続GOLD金賞を獲得しているワールドチャンピオンショコラティエール。その技を目の前で見ることができる貴重なイベントとなりました。
会場を早めに訪れると、すでに才村シェフは作品作りに没頭していました。今回のイベントで作るのは、ガトー・オ・フレーズ(いちごのデコレーションケーキ)、そしてお店でも大人気のいちごのババロア。テーマは「いちごの誘惑」ですから、期待も高まります。
しかし、来場者全員にその魅惑の作品を行き渡らせるためには、下準備が大変だったそうです。前日の遅くまで準備していたという才村シェフは、疲れも見せずにひたむきにショコラと向き合っていました。
イタリアのお店でも人気のいちごのムース。できたてをいただきます。
開場すると来場者のみなさんは、ショコラの良い香りに包まれます。こうなると、輝く会の雰囲気は華やいできます。準備中の才村シェフの姿にも興味津々。キッチンにはたくさんの人が集まり、写真を撮影しています。才村シェフは、それをまったく意識せずにショコラ作りに集中。そうしているうちに、会場は満員になってきました。
このイベントは、高級ショコラの輸入やプロモーションを手がけ、才村シェフとも親交が深く、イタリアのお店にも何度も訪れている、パリクラブ会員の加藤さよ子さんが解説を担当します。スライドを見ながら、才村シェフがこだわっているカカオやイタリア・モンフェラートのお店を紹介していただきました。
今回のプレゼンテーションでは才村シェフのレシピも紹介。加えて、そのレシピについて、例えばババロアであれば、板ゼラチンの溶かし方など才村シェフがコツを教えてくれました。参加者の皆さんは、熱心にメモを取っています。
いちごのババロアが出来上がってくると、才村シェフが解説をしてくれます。甘さを控えつつカカオの美味しさを引き出したショコラと砂糖を一切使わないいちごの香り高いムースのマリアージュを味わうと、美味しさのため息がこぼれていました。また、同時にいちごとシャンパンのボンボンやショコラを選んでいただくことができます。どちらにするか迷う素敵な選択肢に、「美味しそうで選べない」という声も聞かれました。