【レポート】第11回輝く会「日本とフランス、大人文化の成熟度はどう違う?」

一方、フィリップ氏は、フランス農業大臣より農事勲章を受賞され、過去には、ミッテラン元フランス大統領来日記念晩餐会にて、昭和天皇、大統領夫妻を含めたメインゲストサービスの責任者を務めた経験を持ち、ドンペリニョンのブランドアンバサダーを経て、現在はローランペリエのブランドアンバサダー。
二度の離婚を経験していらっしゃいますが、日本では、離婚してしまえば、関係は終わりですが、フランス的には離婚してから、又、その相手との新しい関係が始まると、日本とフランス対人関係の違いを語っていらっしゃいました。
また、フランスでは、政治家の恋愛沙汰がスキャンダルにならないのは、例え結婚していても他の人を好きになってしまうのは人間だからしょうがない事で、多くの人々が経験している事で、その時の苦しい心を誰もが理解して、「その苦しい立ち場、私にも分かる」という共感があり、政治家としての資質に問題がなければ、スキャンダルにはならないと語っていらっしゃいました。
日本では、皆「同じ」が良しとされ、個性ある人が、他と馴染みにくいが、フランスでは、個人個人皆違うのがあたりまえで個性を大切にする国民性の中ハンディキャップのある人に対する偏見がないなど、考えさせられるお話しをうかがえました。
お二人の息の合ったトークに皆様聞き入っていらっしゃいました。

岩本氏は日本の女性にも、パリマダムのように一人の人間として凛とした中にもいつまでも女性として官能的にセンシュアリティーな生き方を推奨され、フィリップ氏は、日本の男性にむけて、「女性にお花を贈る事」を推奨され、又、スキンシップの大切さを語っていらっしゃいました。