【レポート】第10回 パリクラブ輝く会 安倍昭恵夫人講演会

2017年9月11日、輝く会の第10回目を記念する特別イベントとして、輝く会実行委員会は安倍昭恵 内閣総理大臣夫人の講演会を在日フランス商工会議所「ウーマン・イン・ビジネス委員会」との共催で開催いたしました。当日は駐日フランス大使 ローラン・ピック閣下はじめコートジボワール、スウェーデン、ブラジル、チュニジアの大使夫人のご臨席をいただき、日本におけるフランス文化の発信地でもあるアンスティチュ・フランセ東京で開催できたことは大変光栄でした。

パリクラブの「輝く会」は、安倍首相が「すべての女性が輝く社会」の実現に向けて「女性活躍」を成長戦略の柱に据えられたことに呼応して女性会員の関心の高いイベントを開催するために発足し、これまで社会や文化をテーマとした数々のイベントを開催してきた経緯があり、第10回目のイベントに安倍昭恵夫人をゲストスピーカーにお招きできたことは大変大きな意義がありました。

講演を心待ちにしていた会場いっぱいの参加者を前に、安倍昭恵夫人はファーストレディーとしての活動の貴重なエピソードを、彼女自身の心のプリズムを通して自然体でお話しくださいました。

相互理解

安倍晋三氏との結婚後初めてフランスを訪問された時の思い出は今でも大切にされているご様子。
とりわけフランスで能の公演に出席された際、観客のほとんどがフランス人でしたが、能という感情を露わに表現しない舞台芸術に対する彼らの理解力に驚いたそうです。

日本人とフランス人は《非常に深い相互理解で結ばれている》と安倍昭恵夫人は強調されました。
一例としてパリ郊外で日本の野菜を栽培する農園を経営されている山下朝史氏。独学自力で粘り強く日本の野菜作りに専念された結果、今やフランス全土の星付きレストランの注文を受けるほどに成功したたぐい稀な日本人です。山下氏は自分の助言に耳を傾ける自分の眼鏡にかなったシェフだけにしかご自身の野菜を売らないというポリシーを持っていて、匿名で正規料金を払ってレストランに行き、彼の野菜が適切に調理されていなければ躊躇なく注意するそうです。