コルシカのヒーロー、パスカル・パオリとナポレオン
コルシカにとって大切な人物、パスカル・パオリについて話したいと思います。
先ほどコルシカはピサやジェノバの支配を受けたことをお話ししましたが、その後もイギリス、フランスの支配下にありました。
パオリは18世紀のコルシカ独立運動の指導者で、今もコルシカ人にとって偉大なヒーローとして尊敬を集めています。コルシカの憲法を作った人物でもあり、この憲法は近代憲法としてはアメリカやフランスよりも早く制定されました。
パオリの時代にコルシカの旗も作られました。その図案は目隠しをされたムーア人がその目隠しを外す、というもので、コルシカ人が自由になった象徴でありました。
コルシカ出身の人物として有名なナポレオン・ボナパルトは1769年にアジャクシオで生まれました。生家は観光地になっており、町のあちこちでナポレオンの彫像を見ることができます。
絶景と美食に音楽、フランス唯一の世界自然遺産も
コルシカには他にもたくさんの見どころがありますのでご紹介いたします。
コルシカ鉄道にはパリのエッフェル塔に名を残すエッフェルが設計した美しい鉄道橋があります。
海からとれる食材も豊富で、イセエビやウニ、からすみなどを召し上がっていただけます。
コルシカ文化の中で音楽は非常に重要な位置を占めており、特に多声発声の伝統的なコルシカ歌謡は世界文化遺産として登録されています。(会場にコルシカ音楽が流される)
海岸沿いに赤みをおびた花崗岩が複雑な地形を作るスカンドラ保護区は、フランスで最も早く世界自然遺産に登録されたことでも知られています。
日本と共通する点もあります。こちらはコルシカで使われているものですが、日本の囲炉裏にとても似ていませんか?
最後に、今日の講演にお越しいただいた皆様、ご協力いただいた皆様に御礼申し上げます。
Merci!
会場ではモレシャンさんに再び登壇いただいて抽選会が行われ、当選したラッキーな方々にアンリさんからコルシカ音楽のCDやコルシカグッズ、ジャムやはちみつなどの特産品を進呈。コルシカワインやチーズがふるまわれたアフターパーテイーも大いに盛り上がり、参加者からは「ぜひコルシカに行きたい!」という声が多く聞かれました。