【レポート】講演会『英国EU離脱 経済的影響と国際関係の展望』

参加者に感想をお聞きしました。

紙野様

パリクラブ理事の紙野様に感想をお聞きしました

紙野様
フランスとイギリスに駐在経験があるので、今回のイギリスのEU離脱については、とても注視していました。
イギリスにいる友人と離脱が決まった時にメールでやり取りをしましたが、「なるようにしかならない」、というようなとても冷静な反応でした。もともとイギリスはユーロを導入していなかったので、ユーロ圏の国とは違うとも言っていました。 日本に住んでいるとイギリス人の考え方を本当に理解するのが難しいことを感じています。
来年のフランス大統領選挙については、私はトランプ同様、ル・ペン氏が勢いをつけて政権を取る可能性が相当あるように感じていましたが、今日の渡邊先生の話の中で保守が政権をとる妥当性をお聞きし、納得感がありました。

小田様

小田様はご友人がフランス商工会のイベントに参加されたことをきっかけに講演会に参加されたそうです

小田様
ヨーロッパに関する仕事をしていて、ヨーロッパ各国を訪問することも多く、離脱の影響がヨーロッパ経済にどう影響するかを知りたいと思っていました。
今日は普段から疑問に思っていたり、思っていても中々まわりに聞けなかったことを二人の先生が語ってくれて、すっきりできたのでよかったです。とても有意義でした。

村田様

銀行で経済調査を行っている村田様

村田様
日本では主に日米関係の視点に立ってものが語られることが多いですが、今日はイギリスやフランスの状況を深く掘り下げていただき、とてもよかったと思います。
先生方がおっしゃられていたように、EUは崩壊することはないが、イギリス離脱のショックはこのあと経済にじわじわと影響してくるのではと思います。
EU離脱やトランプショックなど、何かが変わってきていることを多くの方が感じていて、その不安が経済に影響を与えそうですね。

講演でも触れられていましたが、2017年は3月にオランダの総選挙、4月から5月にかけてフランスの大統領選挙があり、EU各国において政権選択選挙が数多く予定されています。加盟国の離脱という初めての事態が各国の選択にどのように影響していくか、またイギリスの離脱プロセスが今後どのように推移していくかなど、2017年もヨーロッパ情勢に目がはなせない年になりそうです。

参考記事

EUの来た道(中)19世紀から続く悪戦苦闘
http://www.fsight.jp/articles/print/41360
EUの来た道(上)「英国離脱」で「統合」は止まるのか?
http://www.fsight.jp/articles/print/41352
英国がEUから離脱しても、統合は進む
http://webronza.asahi.com/politics/articles/2016100700004.html