【レポート】第63回Rendez-vous Franco-Japonais

第63回Rendez-vous Franco-Japonais

ヴァイオリンの巨匠ジェラール・プーレ氏のヴァイオリンの夕べ

4月25日に八芳園で開催された第23回定時総会。年度を締める大きなイベントの後に用意されていたのは、世界で活躍している偉大なヴァイオリニストであるジェラール・プーレ氏の演奏会。そしてDUOを組むのは、新進気鋭のヴァイオリニストである清水公望(くみ)さん。76歳を超えて世界で活躍するプーレ氏と若きヴァイオリニストとの共演。

同コンサートには在日フランス大使館よりムルルヴァ経済公使、ケベック州政府在日事務所よりドロンジエ代表、在日チュニジア大使館よりエルーミ一等参事官にもご臨席いただきました。

モデレータを務めるのはプーレ氏のコンサートをしばしばプロデュースしている金子文子さん。彼女が曲を紹介しつつ、それに応えるような形でプーレ氏の演奏が始まりました。

今回のコンサートのプログラムでは、バルトークとプロコフィエフの楽曲を演奏しました。

金子様が曲について紹介するとプーレ氏もアドリブとウイットに富んだユーモアと共に深い解説を重ねてきます。演奏はもちろんですが、二人の共演もとても楽しく、楽曲を深く理解する上で興味深いものとなりました。

会場は、あっという間にプーレ氏と清水さんの演奏に引き込まれていきます。目の前で演奏されている奇跡のような調べに会場からはため息が漏れるほどでした。

コンサートプログラム

  • プロコフィエフ:2つのヴァイオリンの為のソナタ 作品56より第3.4楽章
  • オネゲル:無伴奏ソナタより第1楽章 (清水さん独奏)
  • バルトーク:2つのヴァイオリンの為の44の二重奏曲より
    第32,35,36,37,39,40,42,43,44番
  • J.S.バッハ:無伴奏パルティータ第3番 BWV 1006よりプレリュード (プーレ氏独奏)
  • WieniawskiのEtudes-Caprices Op.18よりNo.1,No.2
演奏の合間にやりとりされる、プーレ氏と金子さんの曲に関する会話も絶妙。これを聞くことで演奏曲への理解が深まります。

演奏の合間にやりとりされる、プーレ氏と金子さんの曲に関する会話も絶妙。これを聞くことで演奏曲への理解が深まります。