【レポート】輝く会 第2回「輝く女性とショコラ」

失敗を経験してきた悔しさが今の才村さんを作った

会場からの質問もあれこれと飛び出す中、加藤さんに才村さんとの関わりをうかがいました。

「私のインスタグラムにイイネしてきた才村シェフ。その直径7ミリのチョコレート製のお顔のプロフィール写真を見た時に、複雑で内面の感情が強く現れていることに衝撃を受けました。彼女がどんなチョコレートを作るのかと思いパリでお会いしたのです。彼女との関わりは現在のような世界的な賞を獲得する前からなのですが、いつも彼女の成長と奇跡を目の当たりにできることに驚きを感じています。彼女はチョコレートにまっすぐな信念を持っています。彼女と話すことで私がチョコレートを学んでいると言っても良いでしょうね」

「信念のあるショコラの作り手として、皆さまにご紹介できることを誇りに思います」高級ショコラの輸入とプロモーションを手がける、パリクラブ会員の加藤さよ子さん(右)

「信念のあるショコラの作り手として、皆さまにご紹介できることを誇りに思います」高級ショコラの輸入とプロモーションを手がける、パリクラブ会員の加藤さよ子さん(右)

加藤さんは才村さんの才能を見出し、強い信頼関係の元で最も力を入れているショコラティエールとして日本に紹介しています。日本人としてイタリアで活躍している才村さんには、ここまで来るのにさまざまな苦労もあったのでしょう。それを乗り越えていくにあたって起きる数々の奇跡と幸運を目の当たりにできいつも感動いたしております。
最後に才村さんにもお話をうかがいました。彼女のショコラに対する熱意の原動力になっているものとは何なのでしょう?

「私が世界一のチョコレートを作ろうと思ったその原動力は悔しさです。私の経歴に書かれていない、たくさんの失敗。出品してもまったく引っかからなかった経験もありますし、さまざまな良くない評価もいただきました。それらを一つ一つ越えていく努力を重ねていきました。最高に美味しいという配合を見つけても温度や湿度などで同じ味が出ないのがチョコレートの世界。だからこそ、これが高く評価されるかどうかは毎回のコンテストでまったく分からないものなのです。でも、出品することが緊張を持続させてくれますし自分の商品の品質を維持することにもつながるのです」

「輝く会」にふさわしい、きらめく日本人女性と共に過ごした数時間。たくさんのメッセージとそして美味な思い出が皆さまとシェアできたのではないでしょうか。

Yumiko SAIMURAはホワイトデーでも日本橋高島屋にて出展しています。
(3月9日水曜日~3月15日火曜日B1にて)