イタリアでは、バレンタインは男性が女性に愛を告白する日
お話は、イタリアでのバレンタインデーについても触れられました。イタリアでは、男性が女性に告白する日。才村さんのお店もバレンタインデーは夕方には男性の列ができているのだそう。そこでは驚くべきオーダーも。
なんと、真っ赤なグランマニエのショコラを100個作って欲しいと。それをどうするのかと尋ねると、ベッドにそのショコラを敷き詰めて赤く飾りたいのだそう。なんとロマンチックなイタリアの男性なのでしょう。イタリア人男性は赤い色を好むようで、ショコラを買い求めた男性の車には100本の赤いバラがあるという風景もよくあるのだとか。最近の日本のバレンタインデーが愛の告白という趣旨からだんだんと変わってきていますが、イタリア人男性にとってショコラ、そしてバレンタインデーは特別な日なのでしょうね。
今回の帰国は、高島屋で彼女のショコラが販売されることがきっかけだったので、その作品であるショコラのコフレ「パッショーネ」についての説明もありました。こちらは、過去の受賞作品も含めて1つの箱に詰め込んだのだそうです。世界の審査委員が驚いた味が1つの箱で食べられるというもの。参加者の多くが買い求めたのではないでしょうか。
今回の輝く会では、才村さんの作品を食べることができました。彼女のおすすめはショコラの甘さを苦みのあるエスプレッソで流し、再びショコラを口にするという方法ですが、会場には薫り高い濃いめのコーヒーが用意されてショコラを試食することができたのです。
そこで、参加した方に才村さんのショコラの感想をうかがってみました。
JALの広報誌で才村シェフを知り、帰国されるという情報からこのイベントに参加した村上さん。チョコレートを食べた感想をうかがったところ。
「口どけが素晴らしいですね!甘さの概念がちょっと変わりました。シンプルな材料が持っているポテンシャルを最大限に引き出すことでしか味わえない甘さなんですよね。才村シェフのテクニックとセンスに脱帽します」
と、その味わいに感動されていました。会場で試食できたのはピッコロジャンドゥーヤとクレミーノ トレコローリのほか。まさに珠玉の味わいが舌を満たす輝くような時間だったのではないでしょうか。