来場者お待ちかねの懇親会は、様々な築地の逸品を楽しむひととき
「今回は、築地の銘店の様々な食材をご用意しました。ワインと一緒に楽しむと同時に、お集まりの方々とぜひ交流を深めてください」との挨拶で食事が始まりました。
参加者は、魚や肉など、築地の銘店から提供された逸品をいただきながら、たちまち会話を弾ませていきました。
「このお刺身、本当においしい」
「このお肉、すごくジューシー」
皆さん、夢中になっておいしい食材をいただきながら、楽しそうにワインを味わっていらっしゃいました。
まずは、大変おしゃれな内田俊正さんに伺いました。内田さんは、日伊協会の理事や国際ビジネスコンサルタントをなさっておられる国際派。もともとは外資系金融機関で、バンコク、フランス、イタリアなどで勤務されたのち、日本へ帰国されたとのこと。
「日伊協会でもいろいろなイベントを行っています。築地をテーマにされておられますが、こうした取り組みは、ぜひやってみたいと思っています」と意気込みを語っておられました。
次は、会社の同僚同士で来場された、マルデル芳子さんと、東 紅子さん。
勤務されている会社がフランス商工会議所のメンバーで、その告知で今回のイベントを知り、来場されたそうです。
「私の夫がフランス人で、日本とフランスの架橋ということに興味がありましたし、主人がシェフなので、これから築地がどうなるのかすごく興味があったので参加しました」ちなみにご主人は某大使館付きシェフだそうで、「こうしたイベントを開催するパリクラブに大変興味を持ちました」とマルデルさん。
「もともとフランスに住んでいて、しかも築地の近くにも住んでいて、食に興味があったので来ました」と東さん。「この懇親会はサプライズでした。こんな美味しいものを味わえるとは思いませんでした。」お二人ともパリクラブの活動に大変興味を持たれたようで、「こんなイベントをするパリクラブ、すごすぎます。さらにいろんな方と気軽に交流できる。なかなか日本にはないと思いますので、ぜひ入会も検討します」と笑顔でおっしゃっておられました。
インタビュー中も、「こんなタイ、はじめて!」「ブリも醤油を付けない方がおいしい」など、各テーブルからざわめきが聞こえます。築地の方々の渾身のひと皿を、参加者の方々は堪能されていました。
今度は、仲良く談笑されておられるグループへ。
「ここでいま知り合ったばかりなんですが、フレデリックさんとおしゃべりができて楽しいです」と田邉智子さん。「パリクラブの友人に連れられてはじめてきました。もっとカチッとした会だと思ったのですが、思いのほか皆さんフレンドリーですね」
一方、来日して14年のフレデリックさん。来場理由を伺うと、「築地の将来がどう変わるのか。近い将来、フランスとの協力の可能性を考えたくて、ここに来ました」そして、「20年のオリンピックを契機に、築地を日本らしく変えて、来日する外国人にもっと築地を知ってもらうような政策をとってみてはと思います」との提言もいただきました。
「パリクラブの瀬藤会長のご提案でネスプレッソをお持ちしたんです。パリクラブの懇親会は、楽しい雰囲気に包まれていますね」いま手軽においしいコーヒーが飲めると巷で話題のネスプレッソのコーヒーを来場者の方々に提供されていた ネスレ ネスプレッソの倉岡美和さん。「こうした機会をいただき、瀬藤会長やパリクラブの方々に感謝しています」
懇親会も終盤に近づき、今回懇親会のための食材を提供していただいた店舗の紹介がありました。
まず、海苔の佃煮をバゲットにつけるアイディアを見せていただき、挨拶される鳩屋海苔店さん。
「海苔の佃煮に仏産オリーブオイルを混ぜて、バゲットにつけていただく。名づけてノリーブオイルをぜひ家庭でも」とダジャレを混じえた挨拶で会場もどっと沸きました。
ざらに漬物屋の広洋さんなど、次々と挨拶が続き、最後に築地食のまちづくり協議会副理事長で、今回厚焼き、ふわふわの卵焼きをご提供いただきました、玉八商店の岩瀬さんが最後のご挨拶をされました。
「今回、パリクラブの方々とご一緒できまして、大変楽しいひとときでした。これをご縁に、ぜひ今後ともお付き合いをください。では、日本橋時代から続く、築地の一本締めを」
来場者、そして築地の方々が一緒に、築地式の三三七拍子の一本締めを行い、盛大な拍手に会場が包まれました。
「築地場外市場の新しいビジョンがわかってよかった」という声や、「もう終わりなの?」と懇親会の終了を惜しむ声なども聞かれ、クローズする時間をオーバーしても終わらないほど大変な盛り上がりをみせた会合となりました。