【レポート】新大使歓迎会

パリクラブは、去る1月27日(火)、日仏メディア交流協会(TMF)と共催で、新駐日フランス大使、ティエリー・ダナ (Thierry DANA) 閣下をお迎えし、東京港区の国際文化会館・岩崎小彌太記念ホールにて歓迎会を開催した。

司会は日仏メディア交流協会事務局長、瀬古篤子氏。日仏メディア交流協会会長兼パリクラブ名誉会長 磯村尚徳氏がダナ大使と共に登壇され、1月7日に起きた「シャルリー・エブド」襲撃事件の犠牲者への冥福を祈るため1分間の黙とうを呼びかけられた後、ダナ大使の略歴についてジャーナリストとして注目した3つの点を紹介した。
その3つの点とは・・・

  1. パリ政治学院(IEP)、国立行政学院(ENA)を卒業され、法学修士号、政治学専門研究課程修了というアカデミックな学歴をお持ちでおられること。さらに外務省での最初の赴任地はアルジェリアで、その後、北アフリカ・中東局勤務。そのキャリアが昨今の中東情勢を理解する上で大いにプラスとなっていること。さらに戦略問題部長などを歴任し、北大西洋条約機構(NATO)の変革、ドイツ再統一、ワルシャワ条約機構の解体など世界の歴史の重要な局面で活躍されたこと。
  2. 首相官邸、大統領官邸の両方で外交顧問として活躍されたこと。とりわけ親日家として知られるシラク元大統領の外交顧問をされたということは、その時から日本との縁があった。
  3. その後、駐香港フランス総領事、アジア・オセアニア局長などを歴任したが、2005年に官職を退き、コンサルティング会社を設立され9年間成功裏に経営された後、官職に戻られた。日本の天下りとは逆の天上りがフランスにはあるということ。