講演会シンポジウム「活況を呈するフランスの地域経済圏 第1回 地中海アルプス地域圏経済と対日関係」

【ご報告】

前日の大雪の影響で首都圏などのダイヤの混乱と例年以上の寒さと道路の凍結などで参加者の出足が心配されたが、64名の参加があり盛況であったと言ってよい。講演者が6名と多いので時間の配分に気を配った。

パリクラブの瀬藤より関係3州の政治経済産業と日系企業進出状況があった後、メイエールフランス観光振興機構日本事務所長より最近の3州の観光客の宿泊ス数や新たなホテルの紹介があって、注目を引いた。横浜市、静岡市、自由が丘地区(関本・元パリクラブ会長)からはそれぞれの担当者より姉妹都市、リヨン、カンヌ、エクサンプロバンスの各都市との交流事業の実績と考えが紹介された。最後にモンペリエ近郊に進出のサカタのタネ社太田氏より南仏経営戦略が披露された。

懇親会には南仏3州の地場のワインを用意。これが好評であった。終了後も懇親会が行われ、今後ともフランスの地方の紹介をしていくことで意見一致。

報告 瀬藤澄彦

 

【イベント概要】

テーマ 『活況を呈するフランスの地域経済圏 第1回 地中海アルプス地域圏経済と対日関係』
~ローヌアルプ州、プロバンス・アルプ・コートダジュール州、ラングドック・ルシヨン州~

現代フランス経済の特徴のひとつは本土22州の中でパリ首都圏たるイル・ド・フランス州、ローヌアルプ州、プロバンス・アルプ・コート・ダジュール 州、ノール・パ・ド・カレ州の4大地域経済圏化の進展である。1980年代以降の地方分権化政策や欧州統合における地域産業の構造的再編成、経済のグローバル化の影響などによってフランスの地方経済の様相は一変した。パリ一極集中の時代は今では過去の遺物になった。しかしながら、日本ではパリ以外のフランスのイメージは歴史や観光の色彩が強く、その最近のダイナミックな動きが十分に知られていない。南フランスに位置する3つの州は米国で言えばカリフォルニア州のように重要な政治経済的地位を占めている。日本との関係は、実は地方都市同士で緊密な交流が形成されている。横浜市、静岡市、東京都自由が丘地区が積極的な南仏との姉妹友好都市ローカル交流を推進している。在日フランス観光振興機構でも新たな視点で南仏の魅力をPRしようとしている。

日時 2013年1月15日(火)
18:00~21:00
場所 日仏会館1階ホール
http://www.mfjtokyo.or.jp/ja/access.html
主催 パリクラブ(日仏経済交流会)
共催 フランス観光振興機構、在日フランス商工会議所(CCIFJ)、日仏会館
協力 在日フランス大使館
使用言語 日本語
入場 無料
定員 100名
お申込み締切 2013年1月14日(月)18:00まで
お問い合わせ先 予約確認のメールが届かない場合や、イベントに関してご不明な点がございましたら、下記メールアドレスまでお問い合わせください。
bonjour@parisclub.gr.jp
プログラム
18:00 受付開始
18:30 – 18:40 講演 「地中海アルプス地域圏経済の現状」
瀬藤澄彦 パリクラブ経済社会委員長
18:40 – 19:10 講演 「南仏観光の最近の話題」
フレデリック・メイエール 在日フランス観光振興機構(ATOUT FRANCE)日本代表
19:10 – 19:30 講演 「横浜とリヨンの姉妹都市交流」
冨岡典夫 横浜市政策局国際政策課課長補佐
19:30 – 19:50 講演 「静岡市とカンヌ市の姉妹都市交流」
磯部正己 静岡市地域活性化事業推進本部長
19:50 – 20:10 講演 「自由が丘とエクサンプロバンスの商店街交流」
関本勘次 元自由が丘日仏協会会長 元パリクラブ会長
20:10 – 20:30 講演 「モンペリエからの南仏経営戦略」
太田誠 サカタのタネ 常務取締役
20:30 – 21:00 懇親会