講演会「対仏投資セミナー~新しい欧州の十字路、北フランス経済圏」

【ご報告】

強風の小型台風の影響も懸念されたが、予想を遥かに超えた70名以上の参加者があった。

最初に在日仏大使館AFII(対仏投資庁)のグリニョン参事官からパワーポイントを使って2011年度時点の日系企業の対仏投資状況、および研究開発拠点 としての財政支援策が紹介された。同参事官は巧みな日本語で通訳なしで講演を行った。そのあと、フランスのリール市からこのために来日した北フランス投資 公社のピトレ専務理事からリールを中心とした地域が欧州の中心地に位置して投資に適した立地にあることがパワーポイントを使って説明がなされた。演壇の両 側に「かけもの」で同地域をPRする方法も取り入れられた。時間の都合で上映予定であったビデオ上映は断念せざるを得なかったのは残念であった。この後。 元味の素・欧州支配人の田村氏より同社の欧州での活動展開と北仏進出の理由の説明がなされた。

会場の入り口にはジェトロの職員も斉藤海外投資課長以下、3人ほど見え、ジェトロ、AFIIとNFIの多くの資料が配布された。終了後、2階のブラスリー「レスパス」で参加者と名刺交換会が活発に行われた。

報告者:瀬藤

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【イベント概要】

世界最大の5億4千万人の消費市場を抱える欧州連合(EU)はユーロ危機にあっても、欧州の経済空間や産業地図が大きな変貌を遂げています。フラン ス経済はパリ首都圏一極集中の時代は終わり、ますます4大地域経済圏化の傾向が顕著になっています。イルドフランス首都圏のウェートが伸び悩むなか、ロー ヌアルプ州、ノールパドカレ州、プロバンス・アルプ・コートダジュール州の3州の比重が高まリ続けています。ノール県とパドカレ県で構成するこの州はフラ ンス本土22州のうち、第4の経済規模(GDP約1000億ユーロ)でハンガリー、ベトナムなどとと同水準です。

注目されなければならないのは、高速新幹線TGVのベネルックス乗り入れと英仏海峡をトンネルでパリーロンドンをつなぐ列車ユーロスターなどの輸送ネット ワークの確立によってこのリール、バレンシアンヌ、ダンケルクなどを繋ぐ都市経済圏は文字通りこの中心部に位置しています。パリ、ロンドン、ブラッセル・ アムステルダムの黄金の3角形の中心という恵まれた産業立地は多くの内外からの投資を呼び寄せています。日本からもトヨタなど有力企業を筆頭に進出が増え ています。北フランス投資公社(NFI)は環境技術、産業用繊維、医療 バイオテクノロジー 加工食品などの分野を中心に日系企業の誘致に高い関心を示 し、今回のミッション派遣を通じてAFII,ジェトロとともにシンポジウムの開催となりました。新しい欧州を知る絶好の機会です。

日時 2012年5月28日(月)
18:00~19:30
場所 日仏会館1階ホール
http://www.mfjtokyo.or.jp/ja/access.html
主催 パリクラブ(日仏経済交流会)
共催 北フランス投資公社(NFI)、ジェトロ(日本貿易振興機構)
後援 在日フランス大使館対仏投資庁(AFII)
協力 在日フランス商工会議所
プログラム 18時00分 開会

「北フランスと日系企業進出」ー欧州における研究開発の拠点と財政支援をいかに進めるか
在日仏大使館・対仏外国投資庁(AFII) グリニヨン参事官

「欧州経済における北フランス・リール経済圏の占める位置づけ」ー日系企業にとっての理想的な欧州市場への拠点
北フランス投資公社専務理事 ピトレ

紹介ビデオ上映 12分間

「北フランス進出日系企業元駐在関係者の証言」
元味の素ヨーロッパ社長欧州総支配人 田村幸道

質疑応答
通訳付き

終了後、名刺交換会ネットワーキング懇親カクテル
会費 無料
定員 100名
お申込み締切 2012年5月28日12:00まで
お問い合わせ先 予約確認のメールが届かない場合や、イベントに関してご不明な点がございましたら、下記メールアドレスまでお問い合わせください。
bonjour@parisclub.gr.jp