第59回ランデブー・フランコ・ジャポネ 19時より

日仏経済交流会パリクラブ 主催
在日フランス商工会議所(CCIFJ) 共催

【ご報告】

パリクラブ20周年記念特別講演会
『日仏リーダーの相互パーセプションと今後の展望』
講演者 磯村尚徳

磯村氏は魔術師である。日仏関係という二国間関係がまるで雨の合間に見せてくれる虹のように私たちの眼前に彩りを添えて姿を現してくる。あたかも日仏関係の現代史が世界を牛耳っているかのような瞬時の錯覚に陥る。
戦後のフランスの大統領は第5共和政で6人だが、もう数えるのも難しい日本の首相。磯村氏がインタビューした唯一のジャーナリストとなったドゴールにとっ て、佐藤栄作や池田勇人は「トランジスターの国」の首相に過ぎなかった。日本に無関心だったジスカール・デスタンの後、フランソワ・ミッテランは8回の会 見を通じて、あのシラク大統領以上に親日的であった。「米国の挑戦」を著したセルバンシュレベール、ソテール、ミソフ、ラング、マルローと日本文化に精通 した知的教養人を擁していた。ジャック・シラクは日本を知りすぎた大統領だった。日本人以上に日本に詳しい彼がサッチャーやレーガンなどと同様、認知症に あるのは心が痛む。サルコジは「禅を不気味、相撲を知的でない、東京を怖い、京都を悲しい」と言って日本人を失望させた大統領だ。
日本財界の本田、松下、盛田らは主張を持っていた。それから日本にサラリーマン経営者時代がやってきた。フランスのゴーンのような秀才やアルノーようにピ アノを演奏するような経営者と、米国一辺倒になってしまった日本財界との間にはかみ合わない時間が過ぎている。文化面では日本の片思い時代からフランスの 片思いの時期にある。ジャパン・エクスポにおけるクール・ジャポンへの情熱と憧れを我々はどう理解するか。

戦後の日仏関係がどのように推移してきたかを、現場の証言者として語れる磯村氏は誠に稀有の存在である。八芳園の満員の会場の拍手は長く続いた。

筆責 瀬藤澄彦

 

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【イベント概要】

パリクラブ20周年記念・名誉会長・磯村尚徳氏・講演会 およびレセプシン
テーマ: 「日仏リーダーの相互パーセプションと今後の展望」
”Regards croises des leadeurs francais et japonais – ces perspectives d’avenir”

本イベントはパリクラブの総会(18時から18時45分)に引き続き行われます。
講演はパリクラブが発足20周年を迎える記念のもので、日仏両国語でおこなわれます。
またレセプシオンではワイン・軽いブッフエの他に、吉祥寺の「おちゃらか(代表取締役ダントン氏)の共催を得て、話題のフレーバー茶もお出しします。http://ocharaka.co.jp

パリクラブ・CCIFJ・TMF・ALFIその他の協力団体の会員相互の懇親会、新会員の紹介を目的にしております。
当会会員以外の方もご参加頂けます。皆様ぜひご参加下さい。

日時 2012年4月23日(月)
19:00~20:00(講演会)
20:15~21:30(レセプシオン)
場所 目黒区白金台 八芳園 5階 リンデンの間
東京メトロ白金台2番口より下車1分
http://www.happo-en.com/access/index.html
会費 3000円
定員 80名
お申込み締切 2012年4月20日(金)18:00まで
※申込み締切り以降のキャンセルには、キャンセル料がかかりますのでご注意下さい。
お問い合わせ先 ご不明な点がございましたら、下記メールアドレスまでお問い合わせください。
bonjour@parisclub.gr.jp