講演討論会「ユーロ危機と統合EUのシナリオ~独仏英・南欧経済の動向」

日仏経済交流会(パリクラブ) 主催
在日フランス商工会議所、公益財団法人日仏会館 共催

【ご報告】

0417窶級「州7カ国の経済動向を分析することによってユーロ危機をどのように展望するかを、5人のエコノミストのそれぞれの専門の立場からの解説を通してユーロ 危機の現状と今後の欧州統合の将来についての予測を語っていただいた。予定より長丁場の講演討論会となったが、質問も4人から寄せられた。ユーロ圏内の相 互扶助、経済論理より政治の影響、など鋭い質問が投げかけられた。最後に今後の予想されるシナリオについて参加者の挙手によって訊ねてみた。①ギリシャな どユーロ離脱でユーロ解体、②現状維持の続行、③危機により統合EUが強化される、この3つの予想についての参加者の約3分の2は②であった。①と③はほ ぼ同数であった。
終了後、講演者5人を交えて、まず会場入り口で懇親会、その後、レスパスにて懇親意見交換会が開かれた。

案内文
2012年の世界経済の最重要課題のテーマとされる欧州経済の動向。そのユーロ危機はやがて3年目を迎える。2月の財政条約(TSCG)、3月のギリシャ 第2次支援の決定で小康状態を迎えたユーロ危機の収束のシナリオはどこにあるのか。現存ユーロ体制の存続、ユーロからの離脱、通貨同盟の破綻、EU統合の 後退、あるいは危機のたびに統合は進化していくのか。講演会では、いくつかのシナリオを想定し、その影響度を予測し、日本や世界に与える意味を考える。
詳しい講演討論の報告は別途、近くいたします。お楽しみに。

2012年4月30日 取りまとめ 瀬藤澄彦

 

【イベント概要】

2012年の世界経済の最重要課題のテーマとされる欧州経済の動向。そのユーロ危機はやがて3年目を迎える。2月の財政条約(TSCG)、3月のギ リシャ第2次支援の決定で小康状態を迎えたユーロ危機の収束のシナリオはどこにあるのか。現存ユーロ体制の存続、ユーロからの離脱、通貨同盟の破綻、EU 統合の後退、あるいは危機のたびに統合は進化していくのか。講演会では、いくつかのシナリオを想定し、その影響度を予測し、日本や世界に与える意味を考える。

日時 2012年4月17日(火)
18:00~21:00
場所 日仏会館1階ホール
http://www.mfjtokyo.or.jp/ja/access.html
プログラム 18時 開会 司会進行役  瀬藤澄彦 パリクラブ・帝京大学教授

<第1部 主要国の動向>

18時05分~25分
長部重康 法政大学教授
『南欧諸国の債務危機』
「ギリシャ債務危機は2度の救援対策で収拾するか」 
「スペインのマリアーノ・ラホイ新政権は経済悪化を食い止められるか」
「ポルトガルはもう財政支援を必要としないか」

18時25分~18時45分
長部重康 法政大学教授
「フランスの債券格付け低下は不安材料か」

18時45分~19時05分
岡本義行 法政大学大学院教授
「イタリアはモンチ首相で立て直るか」

19時05分~19時25分
新井俊三 国際貿易投資研究所(ITI)客員研究員
「ドイツは指導力を発揮できるのか」

19時25分~19時45分
明治大学副学長、経済学部教授、勝悦子
「英国から見てユーロ体制崩壊はあるのか」

<第2部 シナリオ予測>

19時45分~20時05分
前田篤穂 ジェトロ海外調査部欧州課長
「日欧産業に与えるインパクトと教訓」

20時05分~20時20分
長部重康 法政大学学教授
「「トロイカ(EU, EBC, IMF)は機能しているか? 」
「3つのシナリオの予測」単一通貨崩壊か 欧州統合の停滞か 再生の欧州連邦結成か」

結論
20時20分~20時40分
質疑応答
終了後 簡単な懇親会を催します。
使用言語 日本語
参加費 入場無料(事前の登録が必要です)
定員 100名
お申込み締切 2012年4月17日(火)17:00 当日まで受け付けます
お問い合わせ先 ご不明な点がございましたら、下記メールアドレスまでお問い合わせください。
bonjour@parisclub.gr.jp