講演会「ベトナムは外国企業にとっての黄金郷か」

パリクラブ(日仏経済交流会) 主催
在日フランス商工会議所(CCIFJ) 共催

【ご報告】

30名強が参加し、講演の後、ベトナム料理のブッフエを楽しみました。
以下は講演の要旨です。
ベトナムには2007年から2010年まで4年間滞在、その間にフランス企業は50%増加した。
ベトナムはフランスの3分の2の国土、ノルウエーを反対にした地形に88百万人が住む。歴史的に家族・親族にフランスと関係をもっていた人がいて、フランコフォンは減っているが、フランス好きは多い。
1989年にドイモイ政策が始まり、2007年までの5年は7%を超える高成長、レーマンショック後に若干減速したが、2010年には元の成長スピード に。一人あたりGDPは1160ドル、貧困問題が存在しないといえる。問題は10%を超えるインフレ。国際収支は輸出が伸びているが中国との貿易赤字が大 きく、大きな赤字が続き、財政も赤字。為替のドンは2009年から4度にわたり切り下げられている。しかし対外債務残高は比較的低く、1997年のアジア ショックの再来はないと見られる。
今後10年、韓国とフィリピンのどちらの道を進むかが問われている。輸出は繊維・靴などの低付加価値のものが中心。人口は3分の2が若い人であり、今後1 億になるが、ベトナムの若者は現状を幸せと感じている。経営者としては越僑が戻ってきており、地方のブルジョアは不動産やネットワークを活かした仕事を やっている。
投資環境をみると、国家計画が弱く、インフラ建設が後回しになっている。政治はタイに比べ安定しており、最近選挙も行われた。インフレは引き続き懸念材料。中国はベトナムにとって脅威であると同時にチャンスでもある。
フランスは日本に次ぐ第2の援助国だが、直接投資では日・韓台・マレーシア・シンガポールが多い。現在250のフランス系企業が進出している。1200社 進出している日本は大規模の製造業が出ているが、フランス企業は小規模のサービス業が多い。建築エンジのアルケテップや園芸用手袋から革製品に進出したロ スタンが注目される。会員の日本企業でベトナムに関心があるところがいれば、CCIFJでベトナムミッションを出したい。

 

【イベント概要】

ベトナムは高成長を続けている。インフラ・プロジェクトや消費社会の発展はその魅力を高め、中国を補完・代替する生産拠点としてベトナムに進出企業 が増えています。将来性が高いのこの大市場には、日本企業だけでなく欧米企業・アジア企業が投資を増やし、大型プロジェクトの受注も狙っています。
フランスはベトナムとの深い関係を有し、多くのフランス企業がベトナムで成功しています。10年間に及ぶアジアでのビジネス経験、2007年から2010 年までのホーチミンのフランス商工会議所局長を経て、この1月から日本のフランス商工会議所事務局長に就任されたボナルデル氏をお迎えして、ベトナム市 場、そこでのフランス企業の活動と成功例、ベトナムでのビジネスのルールについてお話しいただきます。

パリクラブ・CCIFJ・TMFの会員の方、どうぞご友人を御誘いの上ご参加ください。 なお、会場の都合で人数制限(全員で50名まで)が必要になる可能性もございますので、できるだけ早めにお申し込みください。

日時 2011年5月24日(火)
18:30~20:00 講演会
20:00~21:00 懇親会(簡単なブフエ)
場所 在日フランス商工会議所1階 会議室
千代田区六番町5-5飯田ビル
TEL 03-3288-9623
JR/東京メトロ・丸ノ内線・南北線 四谷駅下車5分
スピーカー ニコラ・ボナルデル氏
(在日フランス商工会議所事務局長、前在ベトナムフランス商工会議所局長)
使用言語 フランス語(日本語の逐次通訳)
会費 3,000円(講演会・懇親会費用)
お申込み締切 2011年5月19日(木)
※締切以後はキャンセル料がかかりますのでご注意ください。
お申込先 このホームページ株の予約申し込みより必要事項を記入の上、内容確認の上、送信願います。受信・受付をいたしますと確認のメールをお届けいたします。