講演会「都市における屋外通知及び新しい形状のメディア」 「人目を引く屋外広告:会社商標のイメージ向上に資するメディア」

日仏経済交流会(パリクラブ) 主催
在日フランス商工会議所(CCIFJ) 共催

パリや東京等の大都市における、看板等を利用した広告は、常に都市の美観維持の観点から、適度な表現形態・方法が求められます。この分野で多くの実績のある、フランスの2つの企業の日本代表にお越し頂き、各社の取組み、仏日の違い等をご説明頂きました。

MCDecauxは、JCDecauxSAと三菱商事の合弁会社として2000年に設立されました。大型商業施設における広告パネル (モールスケープ)と、バス停における広告パネル (シティスケープ)の設置の実績があります。また、JCDecauxがパリで運営し、大成功をおさめている、貸自転車事業である、Vélib (Vélo en libre-service)についても、時間が有ればご説明頂きます。

DEFI Groupは1975年にフランスで設立され、34年 (フランス国外では22年)の実績を持つ、国際的広告企業です。30ヶ国、55都市で展開しています。現在は米国のClear Channel Outdoor社 (1901年設立)の一部門になっています。

日時 2009年11月5日(木) 18:30~21:00
講演会 1. 都市における屋外通知及び新しい形状のメディア
スピーカー:MCDecaux 代表取締役社長 トマ・ゲドロン氏
経歴:工学修士、INSEADにてMBAを取得、1998年JCDecaux入社、欧州、アジア、韓国、アジア、勤務を経て、2006年より現職。

2. 人目を引く屋外広告:会社商標のイメージ向上に資するメディア
スピーカー:DEFI Group 日本代表部担当 トマ・ソヴァージュ氏
経歴:パリ大学ドーフィヌ校経済学部卒業、英国ブラッドフォードマネージメントスクールにて国際ビジネス修士取得、2007年東京のEU事務所の貿易部門にて研修、2008年より現職
プログラム 18:30~20:00 講演会 1階ホール
20:00~21:00 懇親会 (ビュッフェ形式) 1階フォアイエ
場所 日仏会館ビル 1階ホール 及び 1階フォアイエ
東京都渋谷区恵比寿3-9-25
案内図:http://www.mfjtokyo.or.jp/guide/guide_002.html
最寄り駅 【JR/山手線・埼京線】恵比寿駅 東口下車 恵比寿ガーデンプレイス方面へ 徒歩10分
【東京メトロ/日比谷線】恵比寿駅 1番出口 アトレ・JR恵比寿駅東口を経由 徒歩12分
使用言語 仏語、資料は英語
 

■ご報告

屋外広告メディア分野で活躍するフランス企業 エムシードゥコーとDEFIグループ

パリや東京等の大都市における、看板等を利用した広告は、常に都市の美観維持の観点から、適度な表現形態・方法が求められる。2009年11月5日、日仏 会館1階ホールを会場に開催された、日仏経済交流会(パリクラブ)主催 在日フランス商工会議所(CCIFJ)共催の講演会に、この分野で多くの実績のあ る、フランスの2つの企業、エムシードゥコーとDEFIグループの日本代表にお越し頂き、各社の取組み、仏日の違い等をご説明頂いた。

エムシードゥコーの代表取締役社長、トマ・ゲドロン氏は、「屋外広告の認識が変わる」をテーマに発表を行なった。エムシードゥコーは、仏ジェーシードゥ コーと三菱商事の合弁会社として2000年に設立された。大型商業施設における広告パネル(モールスケープ)と、バス停における広告パネル(シティスケー プ)の設置の実績を持つ。モールスケープはイオンやイトーヨーカドーで、シティスケープは岡山、横浜、名古屋、神戸で実績がある。最近は、香りの出る広 告、双方向で情報の交換が出来る広告も設置した。また、ジェーシードゥコーがパリで運営し、大成功をおさめている、貸自転車事業である、「ヴェリブ」 (Vélib:Vélo en libre-service)は、2年間で5千4百万人の利用者を数え、社会現象にもなった。ジェーシードゥコーの子会社であるシクロシティ株式会社が、 富山県富山市とバイクシェアリング事業の導入について合意し、実施に向けた契約を締結している。

DEFIグループの日本代表部担当、トマ・ソヴァージュ氏は、「人目を引く屋外広告:会社商標のイメージ向上に資するメディア」をテーマに発表を行なっ た。DEFIグループは1975年にフランスで設立、34年(フランス国外では22年)の実績を持つ国際的広告企業で、現在30ヶ国、55都市で展開中。 全売上の20%が日本企業からであり、日本事務所を開設する事になった。現在、米国のClear Channel Outdoor社(1901年設立)の一部門として活動している。広告設置は、大都市の一等地(銀座や、ニューヨークのタイムズスクエア、ロンドンのピカ デリーサーカス)に、長期的に、目立つ看板を設置する事を心掛けている。

ニューヨークのタイムズスクエアの1900年代から現在までの、屋外広告の変遷をスライドで紹介し、次代と共に、ネオンやビデオ画面が出現した事を検証し た。東京ではOKであるが、パリ市内では、点滅、消去、ビデオ等のあらゆる動画による広告は禁止されている。また、東京ではOKであるが、パリ中心部で は、光る広告は禁止されている。日仏で広告に関する規制は、このように大変異なっている。今後は、省エネを考慮した、エコロジカルが広告が必要とされるだ ろう。

以上