古都足利に秋を訪ねた日帰り旅行記

日仏会館・日仏協会・パリクラブ・在日フランス商工会議所 共催

日時 2005年11月12日(土)
集合 11時 東武伊勢崎線足利市駅

1112-asikaga-2今年11月12日、在日フランス商工会議所(CCIFJ)、パリクラブ、日仏会館・協会の3団体は、足利日仏協会との交歓を目的に、北関東の渡良瀬川沿いに 奈良時代以前から発達した人口約16万人の栃木県足利市を訪ねる日帰り旅行を共催した。東京から参加の24名は11時に東武線足利市駅に集合、足利日仏協 会事務局長の羽生敦子先生にお迎え戴いた。一同バスで、先ず古伊万里のコレクションで聞こえた栗田美術館、次にぶどう園とキャブ(cave)で有名なココ ファーム、最後に足利学校旧跡を訪ねた。

16世紀にフランシスコ・ザビエルが学都として隆盛ぶりを西欧に紹介した足利は、1877~82年にリヨン織物工業学校に留学した近藤徳太郎技師 (1856~1920)がフランスの技術を移転して以来、繊維産業が急発展を遂げたことでも高名。また近年、ミシュラン・ジャパン・グループが生産活動を 足利郊外に展開し、非繊維工業も盛んな商工業都市である。2000年の沖縄サミット晩餐会で乾杯に使われたヴァンムスーはココファーム産だった。ここは知 的障害のある人がぶどうの栽培から醸造までを担当する授産施設として有名。

1112-asikaga-3昼食はそのココファームで。栽培して天に届かんばかりの35~45度の急傾斜地ぶどう畑の直下に酒蔵とレストランがある。地元在住のフランス人の子供さんの 声も混じった交歓昼食会は実に和やかな雰囲気で終始した。我が日帰り旅行は、足利市駅前で17時ごろめでたく散会。近藤会長と羽生事務局長を始めとする足 利日仏協会の皆さまにこの場を借りて感謝の意を捧げます。また、引率に忙しく走り回ったパリクラブ理事の田辺豊さん、ほんとうにご苦労様でした。

尚、パリクラブ副会長、経済社会委員会委員長、久米 五郎太氏から、この日の雰囲気を見事に伝える3句をいただきました。今回は参加出来なかった皆様に、当日の空気を少しでも味わっていただければ幸いです。

伊万里展外は松風紅葉飛ぶ

障害の人らの植えし枯葡萄

孔子廟楷の木ひそと色づけり

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