幕末の日仏関係史を訪ねる日帰り横須賀ツアー

日仏経済交流会(パリクラブ)、在日フランス商工会議所、(財)日仏会館・日仏協会 共催

日時 2004年11月14日(日)
集合 10:00 JR横須賀駅

1114-bakumatsu-12004年11月14日(日)、日仏経済交流会(パリクラブ)+在日フランス商工会議所+(財)日仏会館・日仏協会 は、横須賀方面日帰り旅行を共催しました。総勢73名の参加を得ました。「最後の幕臣小栗上野介忠順(1827-1868)とフランスの造船技師フランソ ワ・レオン・ヴェルニー(1827-1908)が関わった、フランスの日本向けクレジットと横須賀製鉄所(造船所)建設の事績をたずね、併せて、横浜日仏 友好会、横浜日仏協会、鎌倉日仏協会、かながわ日仏協会の皆さんと交歓する」ことが目的でした。

【プログラム】

10時JR横須賀駅に集合、ヴェルニー記念館で往事使われたスチームハンマーを参観後10時半~11時にヴェルニー公園から造船所跡地を望みつつ、横浜日 仏協会会長西堀昭横浜国大名誉教授の幕末の日仏経済交流史に関する講話。11時~13時半に園内で横須賀市によるヴェルニー・小栗祭(式典+レセプショ ン)に参加。横須賀名物海軍カレーも楽しんだあと、午後、3方面に分かれて行楽。

【西堀教授講話要旨】

横須賀造船所建設によって、フランスから当時の先端技術に加え多様な文化が、ポリテクニシャンのヴェルニーと彼が伴った45名のポリテクやミーヌ出身の技 官、ノルマリアン、パリ大学弁護士達の手で移転。造船所建設費用240万ドル(1865年当時)に関するフランスの幕府向け政府借款交渉は、ロシュ公使離 任を機に不調に終わり、60万ドル程度の延払い信用に移行。この債務は、新設ドックでの新造船10隻と修繕船263隻の売上げ代金で、たちまち完済。

【行楽】

  1. 1114-bakumatsu-2横須賀猿島コース:ヴェルニー公園から記念艦「三笠」へ徒歩、艦内見学後、三笠桟橋から連絡船で猿島を往復、フランス積みのレンガ堡塁(遺構)など、郷土史家でかながわ日仏協会理事の山下詔一氏の解説で見学、三笠桟橋で16時半解散。
  2. 鎌倉コース:紅葉スポットなど鎌倉日仏協会の方と一緒に知られざるスポットへ。きわめて好評につき場所名公表ををあえて遠慮。照会先:鎌倉日仏協会の宇田川潔氏。
  3. 横浜コース:某所を横浜と読み替えて、横浜日仏友好会の方ときわめて有益な歓談のひとときを過ごされた趣。

横須賀市(沢田秀男市長)のおもてなしに心から感謝します。和・洋・中のオードブル、巻きずし+ギャレット、デセールをたっぷり頂戴しました。

横浜日仏友好会(田村絢子会長)横浜日仏協会(西堀昭会長)鎌倉日仏協会(佐野昭三会長)かながわ日仏協会(清水邦男会長)の皆さまのご協力に厚く 御礼申し上げます。西堀教授は、同教授が監修された絵本「横須賀開国物語」を寄贈して下さいました。ご覧になりたい方は、事務局にご連絡下さい。

関本勘次 記