日時 | 2003年6月7日(土) |
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場所 | 東京競馬場メモリアルスタンド |
梅雨が心配された6月7日(土)、テルセン公使を始め、在京日仏関係諸機関の紳士、淑女32名は、府中の東京競馬場メモリアルスタンドに集まりまし た。 幸い薄日が指す絶好の競馬日和、馬場のコンデイションも良好、全員期待に胸を膨らませてレースを観戦しました。 そしてその期待は、見事に実現しました。
競馬は入場料さえ支払えば、誰でも観戦出来ます。 今回の日仏交流アウテイングはある偶然がきっかけとなり、企画されることになりました。
当会の文化委員の田辺理事が、ニュージーランドから成田行きのビジネスクラスに搭乗した際、偶然競馬国際交流会の北原理事長とお隣り合わせになりました。
日仏親善交流についてお話をするうち、国際交流にご理解の深い北原理事長、東京競馬場の貴賓室に日仏関係者を招待しよう、と言うお話に発展しまし た。 それも幾つかある貴賓室の中で、最も格式の高いローズ1にご案内戴くことになったのです。 何と有り難いお話ではありませんか。
そして第3レースに、日本競馬会の史上4番目と言われる高配当が出たのです。 15番人気のアイアイキセキ、7番人気のスギノデトリアーノが1着、 2着とゴールに駆け込んで来たのです。 その瞬間、我等のお仲間の一人、E嬢は失神せんばかりでした。 何と200円の馬券で30万円の配当を手にしたの です。
この快挙で貴賓室は一気に盛り上がりを見せました。 今まで消極的だった紳士、淑女達も真剣に次のレースの勉強に取りかかりました。 パドックで我 と我が目で出走馬や騎手の毛並み、顔色を確かめました。W女史などは騎手のルックスで馬券を決めるなど、それこそ十人十色、皆忙しく馬券売り場に向いまし た。 そしてその結果は、後はご想像にお任せ致します。
こうしたアウテイングでは、思わぬタレントが出現するものです。 テルセン公使とご一緒に重要なお仕事を担当されているプユイサン女史、双眼鏡を片 時も離さず、各レースの実況放送をユモア?たっぷりに行いました。 一同これには抱腹絶倒、笑いの涙で出走馬も霞んで見えたほどでした。
この間、テルセン公使急のご栄転が参加者全員に伝えられました。 公使初の離任のご挨拶は、このローズ1で行われました。 パリクラブのために種々のご尽力を戴いた、素晴らしいお人柄の公使をお送りするに、誠に相応しい、和やかな雰囲気でした。
お別れ、笑い、興奮、E嬢寄贈のシャンペーン、そして競馬国際交流会小山部長の肌理細やかなご親切なアテンドで、全員子供の遠足のように楽しく、賑やかに時を過ごしました。 気付いた時には、美しい緑の芝生の上に、既に西に傾くお日様の光りが指し始めておりました。 一同別れを惜しみつつ、競馬場を 後にしました。
文責 蘆野