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サン=テグジュペリのミューズ コンスエロ

【ご報告】

サンテクジュペリの人生は波乱に富んだけではなく、時間の経過とともに多くの謎に包まれるようになった。彼の人生の最後はこの日本ではほとんど知られていなかったエルサバドル女性、コンスエロとの愛に賭けた時間であった。果たして彼がマルセーユ沖に飛行機の墜落でこの世を去ったのは、ドイツ軍の追撃かコンスエロとの愛の結末だったのか。南仏グラスのコンスエロ家の遺族と遺産、サンテクジュペリ家の人々の間で抗争があると報告された。しかし苦悩の人生を送った彼だからこそあの「星の王子さま」が誕生したのだ。
三井物産のエルサルバドル所長時代にコンスエロと「星の王子さま」の関係に魅了された平尾氏。さすがに現地の生の感覚が駐在体験と上演した同国の映像フィルムを通してその実像がよく伝わってきた。語り手となってただいた渡邊清子さんの語りは、誠にこの「星の王子さま」の本質にせまる名ナレーションであった。彼女の話し方はまだ「語り]が文化になりうるということを証明している。
リヨンで生まれ、南米に飛び、アフリカの砂漠に不時着し、ニューヨークで恋をし、友人と喧嘩をし、操縦席で地球を見た男、サンテクジュペリの解明はまだ始まったばかりだ。
会場には平尾氏がコレクションしたコンスエルに関する写真、本、ポスターなどが掲示陳列されて興味を引いた。定員を超える約50人の参加があり、質問も活発に出された。終了後の懇親会もワインを囲んで盛況であった。

執筆:瀬藤澄彦

  • 2013/10/23 photo01
  • 2013/10/23 photo02
 

【イベント概要】

世界的に有名な「星の王子さま」誕生の秘話をサン=テグジュペリの研究家、平尾行隆氏がサン=テグジュペリの妻、コンスエロに焦点をあて解説。知られざるサン=テグジュペリの生涯の秘密をお聞きします。

日時 2012年10月23日(火)
18:30~20:30
場所 日仏会館501会議室
http://www.mfjtokyo.or.jp/ja/access.html
主催 日仏経済交流会
共催 公益財団法人日仏会館
協力 在日フランス商工会議所
司会・対談・朗読 渡邉清子氏(空中庭園代表取締役)
スピーカー 平尾行隆氏(サンテグジュペリとコンスエの研究家)
オペレーション 森由美子(パリクラブ)
プログラム 1998年9月、サン=テグジュペリと、妻コンスエロの名前が刻まれた銀のブレスレットが、南仏マルセーユ沖で、漁師に より引き上げられた網の中から見つかった。これは、1944年7月31日、サン=テグジュペリが、地中海の空でその姿を消すまで、コンスエロを愛し続けて いたという証となった。「星の王子さま」 は、サン=テグジュペリとコンスエロの愛の物語であった。今回の講演会では、「星の王子さま」 誕生のミューズ (創造の女神)となったコンスエロが、どのような女性であったのか、また彼女が、「星の王子さま」 の作品に、どのような影響を与えたのか探ってみたい。 そうすることにより、「星の王子さま」 の内容が一層理解出来るのではと思います。
スケジュール 18:00 受付開始
18:30~19:30 平尾氏プレゼンテーション
19:30~20:00 渡邉清子氏との対談
20:00~20:30 懇談会
使用言語 日本語
会費 無料
定員 32名
お申込み締切 2012年10月21日(日)18:30まで
お問い合わせ先 予約確認のメールが届かない場合や、イベントに関してご不明な点がございましたら、下記メールアドレスまでお問い合わせください。
bonjour@parisclub.gr.jp

第10回バス旅行のご案内 秋の笠間で芸術に触れる旅

【ご報告】

2012年10月10日(水)、公益財団法人日仏会館・在日フランス商工会議所及び当会の共催、さらには今回初めて在日フランス人協会の後援を得 て、「第10回各地日仏協会との交流:秋の笠間で芸術に触れる旅」として、茨城日仏協会のある茨城県笠間市を訪ねました。当会からは中川副会長、横山副会 長以下、日仏会館からは松浦理事長以下、さらに来賓としてメジエール仏大使館文化副参事官の参加があり、総勢約80名でバス2台に分乗し、秋の笠間を心ゆ くまで堪能しました。
今回の笠間訪問は、日動画廊社長の長谷川徳七様・同副社長の長谷川智恵子様のご厚意により実現したもので、笠間日動美術館では常設展示以外に企画展示 「20世紀フランス美術の栄光展」を鑑賞することができました。同美術館は笠間稲荷にほど近い場所に建ち、フランス館、パレット館、野外彫刻庭園が、高く 聳える竹林に囲まれた傾斜地に配置されており、まさに美術空間の中を散策する風情を醸し出していました。長谷川副社長には美術館にてお迎え頂き、同美術館 別館「春風萬里荘」(北大路魯山人の鎌倉のアトリエを移築した藁葺き屋根の民家)を含め館内のご案内をして頂きました。
美術館近くのフレンチレストラン「Pomme de Pin」で懇親会を行った後は、笠間稲荷神社、笠間芸術の森公園にある茨城県陶芸美術館、そして最後は春風萬里荘と笠間市の特徴を示す場所を次々と見学し ました。なお、懇親会には茨城日仏協会の榎本英輔会長をご招待致しましたが、都合がつかずご参加頂けなかったのが残念でした。
決して遠いわけではないのですが、普段なかなか行くことのない笠間市。今回の旅行では、この和洋の融合した「芸術の街・笠間」を充分満喫することができました。

  • 笠間日動美術館

    笠間日動美術館

  • 春風萬里荘

    春風萬里荘

 

【イベント概要】

今回は、日動画廊社長・長谷川徳七様並びに同副社長・長谷川智恵子様のご好意により茨城県笠間市にある笠間日動美術館を訪問致します。この秋に予定 されている企画展示「20世紀フランス美術の栄光展」ほかフランス美術を中心に鑑賞致します。さらに同美術館分館である春風萬里荘(北大路魯山人の鎌倉の 旧宅を移築)や、笠間稲荷神社(日本三大稲荷のひとつ)、茨城県陶芸美術館(伝統工芸と新しい造形美術がテーマ)を回り、歴史と芸術の街・笠間の秋を満喫 致します。日仏会館(恵比寿)より往復バスでご案内いたしますので、皆様のご参加をお待ち申し上げます。

ご参加の方に後日、費用振込先等をEmailまたはFAXにてご連絡致します。また、現地参加ご希望の方は、予約申込フォームの会員種別補足欄に、 「現地参加希望」「現地解散希望」「現地参加・現地解散希望」と明記願います。(その場合の参加費及び合流方法等につきましては、追ってご連絡致しま す。)

日時 2012年10月10日(水)
9:00~18:00
主催 公益財団法人日仏会館
日仏経済交流会(パリクラブ)
在日フランス商工会議所
費用 3,000円(バス代、昼食代、入場料)
定員 20名
お申込み締切 2012年9月7日(金)
お問い合わせ先 予約確認のメールが届かない場合や、イベントに関してご不明な点がございましたら、下記メールアドレスまでお問い合わせください。
bonjour@parisclub.gr.jp

スケジュール(予定)

9:00 恵比寿・日仏会館よりバスで出発
11:00~12:25 笠間日動美術館
・企画展「20世紀フランス美術の栄光展」
・フランス館:フランス美術及び日本洋画等
・パレット館:画家のパレット
12:30~14:00 昼食懇親会
フレンチレストラン「ポーム・ド・パン」(ビュッフェスタイル)
14:05~14:30 笠間稲荷神社
14:40~15:20 茨城県陶芸美術館
15:30~16:00 春風萬里荘
16:00 笠間出発
18:00 恵比寿到着 (*交通事情により一部行程・時刻に変更がある場合がございます。予めご了承願います。)