【レポート】フランスワインの品質を守り抜くAOC法を学ぶ

フランス人と日本人の農作物に対する熱意は同じ。だからこそ、AOC法を学んで欲しい

最後に今回の講師である蛯原先生にもお話をうかがいました。

今回のテーマで講義ができたことをとても嬉しいと語っていただきました。

今回のテーマで講義ができたことをとても嬉しいと語っていただきました。

「私にとってAOC法には格別の想いがあります。フランスでは80周年を祝う動きもありますが、この年を迎えて日本でも地理的表示保護制度への動きが、積極的になってきたことは偶然ではないと思います。フランス人と日本人は農産物、そして食べ物へのこだわり、そして地方の伝統文化を大切にするところが似ています。日本のワインの歴史は明治以降でまだ浅いのですが、山梨など素晴らしい産地も生まれています。日本でも品質の良いワインを作り続けるためには、このAOC法のような制度が広がっていく必要があるでしょう」

折しも日本でも2014年6月に地理的表示保護制度(GI)が施行され、各地でご当地ブランドとも言える食材や酒類が増えてきています。その起源ともなるフランスのAOC法を学ぶことは、これからの日本の地理的表示保護制度を考える上でとても大切かつタイムリーなテーマとなりました。